キングダム600話では、蒙恬のジィでお馴染みの胡漸が龐煖の逆襲を受けて致命傷を受けたであろうシーンが描かれていました。
しかし、それよりも意外だったのは、いくら背を向けていたとはいえ、重傷を負った胡漸ジィの一撃を龐煖が避ける事も出来なかった事です。
馬陽の戦いの頃には、背後の殺気にもちゃんと気づけていた龐煖が大して強くもない胡漸の一撃を易々と受けてしまうのは衝撃でした。
麃公に腕を折られた辺りからポンコツ臭がただよっていた龐煖ですが5年の修行で強くなるどころか、いよいよダメになったのでしょうか?
はたまた、別に意図があるのかを考えてみます。
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この記事の目次
キングダム601話ネタバレ予想 このままでは馬肉で満腹の信にボロ負け
胡漸を血祭りに挙げた龐煖は、趙兵の伝令によれば秦軍左翼に留まらずそのまま姿を消した事が報告されています。
さらに、その後の李牧の口ぶりでは、信と決着をつける為に右翼に向かったと断定して間違いないでしょう。
ですが、湖漸如きに背中を刺されるようなポンコツ龐煖が馬肉を喰ってエネルギー全開の信に勝てる可能性なんて万に一つもないんじゃないでしょうか?
合従軍編から5年、著雍攻略編や嫪毐の乱、黒羊丘の戦いで実績を積んだ信とひたすらシコシコ山で修行していた龐煖では、
レベルが違うと思います。
そのように考えると湖漸に龐煖が刺されたのは、何か意味がある事ではないかと思えてきます。
キングダム601話ネタバレ予想 胡漸の「思い」が奇跡を起こした
キングダムはそのテーマとして思いや夢を託して行く群像模様を描いています。
そこでは単純な強さではなく、命を懸けるような思いが力を凌駕したり敵にさえ感銘を与える様子が描かれています。
ここに照らすと胡漸の行為は、蒙恬を守る為に命を賭した行為であり、龐煖の単純な強さを瞬間的に飛び越えたとも言えます。
もし、あの場面で胡漸が一太刀も浴びせられずに龐煖にあっさり斬られたら少しもドラマチックにならないので、
ある程度やむを得ない盛りとして胡漸の活躍を入れたというわけです。
キングダム601話ネタバレ予想 龐煖は病魔に蝕まれていた
どんな強者も病気には勝てません。中華を統一した始皇帝でさえも寿命の前には膝を折りました。
つまり、無敵を誇った龐煖は現在、深刻な病魔に蝕まれていて、それが背後からの攻撃への反応を鈍らせてしまったのではないかと推測できます。
となると、龐煖は捨て身の覚悟で、我こそが史上最強の武神である事を証明しようと信に立ち向かう事になります。
これまで、人の命も虫けら程度にしか思わなかった龐煖が自分の死を自覚した時、その認識に変化が起きるのではないでしょうか?
キングダム601話ネタバレ予想 ただの演出上の都合
龐煖が背中を刺されたのは、別に難しい意図はなく「なんだ龐煖、湖漸程度にも背中を刺されるのかよ」と読者を油断させておいて、
信と戦う時には、龐煖が以前以上の強さを見せつけるという演出かも知れません。
趙峩龍にしても、極力、自分が戦う事を避けて、武力はポンコツと思わせておいて信との戦いでは、そこそこの武勇を示していました。
漫画はギャップの芸術であり、史上最強のザコキャラ、コルド大王だって、散々に宇宙の帝王ぶって時間を取りながら
簡単にトランクスに倒されたからドラゴンボール読者の印象に強烈に残っているわけです。
龐煖も最初に簡単に刺されておいて、読者の油断を誘いつつ、
「ざーんねんでした!実はつおいんでーす!」に持っていく可能性があります。
キングダム601話ネタバレ予想 哀しみを知った龐煖
私達は、龐煖が不覚を取って胡漸に斬られたと思っていますが実は、龐煖は胡漸が斬りかかってくる事を知っていながら避けなかったかも知れません。
どうしてか?どの道、湖漸が死ぬのは分かり切っていたからです。
一切の人間的な感情をもっていない龐煖ですが、なんらかの事情により人間というものがいつ死ぬともしれない運命の中で、
それでも明日を信じて何かの為に必死で生きている事を悟ったのです。
自らを神と信じて傲然と生きた男が、自らも有限な寿命を持つ人であり命としては、この老いぼれた老人と変わりはないと龐煖は気づき、
最期に背中を刺されてやろうと大きな気持ちで待っていたわけです。
いやー漫画って本当にいいもんですね!by水野晴郎
「じゃあ、何で胡漸に刺された時に目に血管浮き出して怒ったんだよ!」
はい、そういう苦情は聞こえませーん!!
キングダム601話ネタバレ予想 龐煖は善戦するか?
kawausoの予想では、龐煖は全身を病魔に侵されていると見ます。
もしかすると、どこかから攫ってきた子供に情が移ったとも思うのですが、ここで龐煖の息子という存在を新しく造ると漫画の設定上は無視も出来ず
面倒な伏線張りが増えるとも思うのです。
だとすると、実は深刻な病魔に侵されているというのが一番簡単で、説明もしやすい話になります。
もっとも、こんな事は最期の最期まで隠しておかないと興ざめです。信と当たる前に、龐煖が吐血したりしたら全部ネタバレでつまんないです。
しかし、信と戦っている最中に龐煖が病魔に侵されている描写がいきなり出てきたら、「何、唐突に?」という事になるでしょう。
そ・こ・で、胡漸の一撃を背中にあっさり受けてしまうという伏線を置いて
「ああ、それで、湖漸の一撃を回避できなかったのか!」
と読者を納得させるワンポイントに使うつもりではないでしょうか?
そして、死を覚悟した龐煖の一撃には初めて気迫が乗り、ここまでレベルアップした信も苦しめられ激闘になるという展開です。
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
そして、信が龐煖に押されまくって、もうダメだと思った時に龐煖が吐血し実は、もう余命が少ない事がビジュアル的に知らされます。
そこから、龐煖の過去やらなにやらの回想があって最後には目出度く信の一撃に龐煖が倒れて大団円というのが上手くまとまりそうです。
いずれにせよ、龐煖の登場は今回のキングダムで最期ですから、息の長い登場キャラとしてそれにふさわしいラストを迎えるでしょう。
そうでなくても王騎を討った男ですから、相応な尊厳ある最期を期待したいものです。
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