ログイン | 無料ユーザー登録


法正特集
徐庶


はじめての三国志

menu

三国志の雑学

曹丕も感動した煮豆の詩とはどんな詩?

枝豆と煮豆 曹丕と曹植


後継者争いをしている曹丕と曹植

 

七歩の才(しちほのさい)」ということわざがあります。作詩が早く優れていることの意味です。このことわざの元ネタは曹操(そうそう)の息子の曹丕(そうひ)曹植(そうしょく)です。

 

曹植

 

今回は曹丕が感動した「煮豆の詩」に関して『三国志演義(さんごくしえんぎ)』を中心にご紹介します。

 

自称・皇帝
当記事は、
曹丕 煮豆」
などのワードで検索する人にもオススメ♪

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:曹植も詠んだ詠史詩の魅力とは?

関連記事:邯鄲淳とはどんな人?曹丕と曹植が欲しがった学者で笑い話集『笑林』の編者

 


 

曹操の死と曹丕・曹植の不和

死期を悟る曹操

 

延康元年(220年)に曹操はこの世を去りました。

 

皇帝に就任した曹丕

 

遺言により曹丕が後を継ぎました。ところが、曹操の葬式にある人物が訪れませんでした。

 

後継者争いで喧嘩する曹丕と曹植

 

弟の曹植です。曹植はその昔、曹丕と後継ぎの座を巡って争った人物でした。色々ありましたが最終的に曹操は曹丕を後継者に選びました。

 

曹植は軟弱ではなかった

 

ところが、曹植とその派閥の部下は曹丕のことを恨んでいました。そのため、毎日酒を飲んでは憂さ晴らしをしていました。

 


 

曹植逮捕!

酒におぼれてしまった曹植

 

曹操の葬式に来なかった曹植を尋問するために曹丕は使者を派遣しました。だが、酒に酔った勢いで曹植は無礼な態度をとりました。怒った曹丕は曹植を逮捕しました。

 

曹丕にビビって意見を言えない家臣達

 

父に対する不孝の罪という事で曹丕は、曹植を処刑することにしました。

 

曹植を暗殺しようとした曹丕を止める卞皇后

 

ところが、ここで母の(べん)夫人がストップをかけました。

「お前たちは私が腹を痛めて生んだ子なのに、殺しあうなんて・・・・・・」

母親に言われると曹丕もギブアップです。

 

曹植は軟弱ではなかった曹植

 

でも、だからといって曹植のやったことは許せません。仕方ないので何かやらせて出来たら罪を許すことにしました。


 

煮豆の詩

曹植

 

曹丕は曹植の得意な詩をお題に出すことにしました。なぜなら、曹丕も詩は得意だからです。彼も『典論』という文学論を執筆するほど、詩に精通しているのです。曹丕は曹植に言いました。

 

「お前は詩が得意と聞くが、その内容については他人の盗作ではないかと私は疑っている。私がお題を出すから、七歩の間に吟じよ」まず最初に近くにあった掛け軸をお題に出します。

 

曹植

 

曹植はスラスラと答えました。見事だったが曹丕は曹植がゆっくり歩いたように見えました。そこで、もう1つお題を出すことにしました。

 

「曹植、お前と私は兄弟だ。兄弟に関する内容を吟じよ」

 

曹植はスラスラと再び答えました。それが有名な「煮豆」の詩でした。以下、次の通りです。

 

枝豆と煮豆 曹丕と曹植

 

豆を煮るに豆萁(ふりがな)を燃やし、豆は釜中に在りて泣く。本(もと)是(こ)れ同じ根より生ぜしに、相煎(い)ること、何ぞ太(はなは)だ急なる。簡単に翻訳すると、豆は収穫すると豆萁は薪代わりとなり豆を煮るが、豆そのものは煮て食べられる。

 

曹丕と曹植

 

豆萁も豆も同じ根から出来たものなのに何で煮たり、煮られたりするのだろうか要するに曹植は自分と曹丕の争いのことを言っているのです。曹丕は曹植の詩を聞くと涙を流しました。

 

曹植は軟弱ではなかった

 

こうして、曹植の罪は許されました。ただし、死刑を許されただけで曹操の葬式に来なかった親不孝の罪は許されずに、都から追放の処分にされました。


  

 

三国志ライター 晃の独り言

三国志ライター 晃

 

以上が『三国志演義』における有名な「七歩の才」の話でした。今回、正史『三国志』ではなく、『三国志演義』を使用したのには理由があります。

 

曹植と曹丕に期待する曹操

 

実は「七歩の才」は正史『三国志』には記載が無いのです。この話は、劉宋(420年~479年)時代の劉義慶(りゅうぎけい)という人が執筆した『世説新語(せせつしんご
)
』という書物に記載されているのです。ただし内容が短いし時期も曹操の死の直後なのかはっきりとしないので、記事にするには難しいことから『三国志演義』の方を採用したのです。

 

竹林の七賢

 

世説新語』の内容は「史実」というよりも「小説」に近いです。だから、「七歩の才」の真偽は実際のところ分からないのが真相です。余談ですが「小説」という言葉の本当の意味は「くだらない・つまらない話」です。

 

だから、昔は小説を書くことが一族の恥とされていたのです。小説家にペンネームが存在していたのも、これが理由です。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:曹植に死んで欲しくなかった正史から見える曹丕の配慮とは?

関連記事:【諸葛亮vs曹植】言論バトル、前漢の功臣と二十八将どちらが優秀?

 

【はじめての三国志平話】
三国志平話

 

 

晃(あきら)

晃(あきら)

投稿者の記事一覧

横山光輝の『三国志』を読んで中国史にはまり、大学では三国志を研究するはずだったのになぜか宋代(北宋・南宋)というマニアックな時代に手を染めて、好きになってしまった男です。悪人と呼ばれる政治家は大好きです。
        
好きな歴史人物:

秦檜(しんかい)、韓侂冑(かんたくちゅう)、
史弥遠(しびえん)、賈似道(かじどう)

※南宋の専権宰相と呼ばれた4人です。

何か一言:

なるべく面白い記事を書くように頑張ります。

関連記事

  1. 蜀の劉備 【魏の陣営・趙戩と傅幹の討論】劉備は益州を攻略できるの?
  2. 夷陵の戦いで負ける劉備 夷陵の戦いで戦死した将軍や主要人物は誰なの?分かりやすく解説
  3. 馬車 洛陽の最速王は誰だ!意外に速い!三国時代の馬車ってどんなの?
  4. 曹操を裏切る陳宮 陳宮と陳登の二人を呂布が用いれば曹操が滅亡してた?
  5. 関羽を油断させる陸遜 荊州奪還戦!実質的に関羽の首を取ったのは呂蒙ではなく陸遜だった?…
  6. 馬超と韓遂 【衝撃】韓遂と馬超が賈詡の離間の計で仲違いしたはウソ?
  7. 五禽戯(ごきんぎ)とは何?華陀が生み出した元祖ラジオ体操が凄すぎ…
  8. 袁術と孫策 孫権はなぜ孫策の子息を冷遇したの?それは孫権が袁術を愛していたか…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 賈詡
  2. 劉禅
  3. キングダム 戦国七雄地図
  4. 三国志の計略と孔明
  5. 程普
  6. はじめての三国志

おすすめ記事

  1. 北条家は豊臣家と戦いたくなかった?それとも戦いかったの?一体どっち? 豊臣秀吉 戦国時代
  2. 旧約聖書の創世記に出てくるノアの方舟の元ネタは古代中国にあった?
  3. 蜀滅亡・劉禅は本当に暗君だったの? 劉禅
  4. 武田信玄の魅力とは?なぜ歴史ファンは武田信玄に魅了されるのか? 真田丸 武田信玄
  5. 三国志の著者・陳寿のミステリー 後編:三国志はどうやって完成したの? 陳寿(晋)
  6. 明智光秀の居城だった坂本城とは?本能寺の変後の坂本城も紹介 明智光秀は鉄砲の名人 麒麟がくる

三國志雑学

  1. 曹操から水攻めを受ける呂布
  2. 五虎大将軍の趙雲
  3. 孔明
  4. 羽林騎時代の若き董卓


“ながら三国志音声コンテンツ開始" “はじめての三国志コメント機能" “はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 劉邦と劉備
  2. 黄巾の乱に巻き込まれる若し頃の程昱(ていいく)

おすすめ記事

ネズミで人生を変えた李斯 成り上がり?ネズミが李斯の運命を変えた! 目玉が飛び出て亡くなる司馬師 司馬師(しばし)とはどんな人?眼球が飛び出て死亡!強烈すぎるのエピソード 奮闘する黄蓋 77話:老将黄蓋、身体を痛めつけて曹操を欺く スーパーマンも驚き!三国志時代の仙人はびゅんびゅん空を飛んでいた!【古代中国の仙人事情】 【第7回 幻想少女】強敵続出!ろひもと理穂は曹操に会えたのか!? 諸葛均 孔明の弟 ゆるキャラ 諸葛亮の弟・諸葛均はどのような人物だったのか 孔明 【孔明涙目】パイセンの命令は絶対!『劉備軍』が想像以上に体育会系だった 黒田長政はすごい人?それとも親の七光りで出世した人?

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志

ながら三国志音声コンテンツ
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム はじめての三国志コメント機能
“邪馬台国"

“三国志人物事典"

“ながら三国志音声コンテンツ"
PAGE TOP