キングダム「秦王政と龐煖に意外な共通点」

2019年10月30日


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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永続する権力の叡智は儒家にあった

 

孔子と儒教

 

儒家を敵視して焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)まで起こした始皇帝。ところが権力を永続する方法では皮肉な事に儒家の方が優れていました。

儒家は先祖崇拝であり、その始原に天という概念を設定していました。そして、優れた徳を持つ人間が天により地上の支配を任せられるというストーリーを生み出します。

これならば、皇帝は不老不死である必要はありません。唯一絶対は天であり皇帝は優れた徳により、その地上支配の権限を譲られたに過ぎないのです。

三国志のモブ 反乱

 

ただし、儒教のこの天の概念もやがて、皇帝が徳を失えば新しい徳を持つ人物が、これを倒して新しく天命を受けて善いという易姓革命(えきせいかくめい)の思想ももたらします。

しかしながら、世の中が安定している限り、王朝は帝位を子孫に継ぐ事で引き続き地上を支配できるので、道家の思想を借りた法家よりも王朝は長続きしたのです。

 

キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言

 

いかがだったでしょうか?龐煖と始皇帝は道家の教義に従い、宇宙と同一化した唯一絶対の真理として地上に君臨しようとし、寿命によってその地位を失う羽目になった事が理解して頂けたでしょうか?

 

参考文献:始皇帝中華統一の思想「キングダム」で解く中国大陸の謎

 

次回記事:キングダム621話最新ネタバレ予想「龐煖が恋のキューピッドになる?」

 

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