前回、kawausoは誰が六大将軍になるかを大予想してみました。
その中で、言い出しっぺの蒙武を除外したら立場がないだろうというようなコメントを頂きましたが、それはもちろんその通りだと思います。というのも、秦の六大将軍は一度決めたからそれで固定というようなチンケな代物ではないと考えるからです。
六大将軍は、好きに軍勢を動かせるというその魔性の魅力の為、任命された将軍の運命を狂わすのではないかと考えています。すなわち、キングダムにおいても六大将軍のポストは何度か変わると考えられるのです。
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この記事の目次
桓騎没落の序章
kawausoは、前回鄴攻め後の論功行賞で、王翦、楊端和、蒙恬、信、王賁、桓騎という順番に六大将軍が任命されるのではないかと予想しました。
しかし、何もそれで固定されるなんて考えているわけではなく、例え六大将軍であろうと実力主義の秦においては、降格も昇進もあると考えています。
つまり、今の所、六大将軍ではない騰も蒙武も、今後の状況次第では昇進する事もあると考えていますし、その方が合理的ではないでしょうか?
さて、史実において、一番最初に六国を滅ぼす役割を果たすのは騰です。
それは紀元前230年に韓を滅ぼす事で実現されます。となると、そんな騰が六大将軍でないのは不自然な感じがするので、その前の段階において六大将軍になると推測します。そこで、騰に六大将軍の地位を明け渡すのが桓騎だと考えるのです。
白起の失敗
キングダムはなかなか深い漫画なので、ああ六大将軍素晴らしいよねーではきっと終わりません。それは六大将軍の権限の強大さから来る大きな義務と権限です。六大将軍は、数万の大軍を自在に動かし、秦王政の許可を待つことなく六国を切り取れるわけですから、手柄を挙げれば名声は限りなしですが、大敗すれば有無を言わさずに権限を剥奪され殺されるという事になるでしょう。
これは超予想ですが論功行賞を行い、六大将軍が任命された段階で秦王政なり、昌平君なりから、過去の六大将軍、白起がその強大な権限に飲み込まれて全てを失い自決に追い込まれた事が解説されるのではないかと思うのです。
そう言われて、信とか王賁とか蒙恬はビビるのではないかと思います。王翦と楊端和は、とくに顔色を変えるとは思いません。何にせよ、大いになる力には大いなる責任が伴うというスパイダーマンの教訓とも言えるでしょう。
ところが、その中で馬耳東風の男がいました、それが桓騎です。
野盗と蔑まれた中で、自らの独断で大軍を動かす権限を得たのですから、その欲望に対する歯止めが効かなくなるという伏線が張られます。
その途中で謎に包まれた桓騎の過去が語られるかも知れません。
虐殺の限りを尽くし李牧に敗れる
秦始皇本紀によると、次に趙を攻めて活躍するのは桓騎です。
秦王政十三年、桓齮が趙の平陽を攻め、趙の将扈輒を殺し、斬首十万人、秦王政、河南に行く。正月、彗星東方に見わる。十月桓齮は趙を攻める。
ここに出てくる趙の将軍である扈輒を殺し首を斬る事十万人というのは、漫画においては桓騎お得意の虐殺行為として描写されるのではないでしょうか?従来なら、その行為について秦王政の譴責が入りそうなものですが、やはり六大将軍の独立性があるので敗戦する事でもない限りはコントロールできないという事になりそうです。
趙における桓騎に対する憎悪は拡大し、秦の敗北を告げるように彗星が出現します。
そして、一度は解任された李牧が、再び、幽繆王に登用されて桓騎と対峙して、これを破り一敗地に見舞われる事になります。
戦国策では李牧に敗れて殺された事になっていますが、どうもこの状況だと、早々簡単には死なないような感じなので、秦から逃亡というのが妥当に思えます。
桓騎は六大将軍の権限を持っていたが故に敗戦を許されず、逃亡するかなんとかで秦に在籍しなくなり、空いてしまったポストに騰が収まるというような事になるのではないでしょうか?そして李牧と組む事は、これまでの虐殺の経緯から見ると考えにくですが、その後の敵になる項燕のような楚将と組む事で、自分を追放した秦に復讐するボス化するような気もします。
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