関羽が財神?軍神がどうして商売の神様になったのか調べてみよう


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関羽の青銅像

 

三国志で関羽(かんう)といえば武勇の人物、また同時に信義に厚い人物という印象があるかと思います。それ以外でいうととても髭が長くて立派な人、というイメージもありますね。しかし中国ではこれらの関羽のイメージとは少し違う、財神関羽、という存在でもあるのです。

 

関帝廟 関羽

 

財神とは簡単に言うと商売の神様、どうして関羽にそんなイメージがついてしまったのか?今回はそれを探っていきましょう。

 

自称・皇帝
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財神の逸話はそろばんから

そろばんを叩く関羽

 

よく耳にするのが、関羽がそろばんを使っていた、関羽がそろばんを生み出した、という伝承ですね。関羽は劉備(りゅうび)と出会う前に商人をしていて、その時から愛用していたという話もあります。

 

曹操(後漢王朝)とローマ帝国

 

しかし残念ですが、関羽が計算などに利用していたと言われるそろばんは三国時代より前から既にローマや中東経由で入って来ていたという話もあるようで、関羽がそろばんの発明者というのはあくまで民間伝承のようですね。その一方でこの伝承は中国でもよく知られている逸話の一つで、関帝廟(かんていびょう)を見てみると至る所にそろばんが彫り込まれているのを見ることができます。あくまで伝承ですが、この説がとても親しまれて愛されている証明でしょう。


関羽の出身地に謎のカギあり

関羽

 

しかしそうなると関羽が財神となった経緯はどこからなのか?そこで謎のカギを握るのが関羽の出身地です。関羽の出身地は現在の山西省運城市塩湖区解州鎮常平村。ここには中国最大の塩湖である「解池」が近くにあることもあって、関羽が商人をしていた、と言われる時にここの塩を販売する塩商人であった、と言われています。そして更にここでの伝承をいくつか見ていくと面白いものがありました。


義の人、関羽

関羽、劉備、張飛の桃園三兄弟

 

三国時代当時、ここには暴利をむさぼる塩商人がいて、民衆はとても困っていました。そこで現れたのが関羽、当時はまた別の名前だったといいます。彼は民衆を助けるために、塩商人を殺してしまいました。しかし悪人であっても殺人は罪、彼は故郷を追われて名前を変え「関羽」と名乗って流れに流れ、そうして劉備、張飛(ちょうひ)と運命の出会いをしたというのです。

 

はじめてのプロ野球 関羽

 

武勇に優れ、そして義に厚い関羽ならやりそうだ!と思う伝承ですね。とてもドラマがあって素敵な伝承だと思います。そしてもう一つ、塩商人たちから生まれた面白いエピソードもあるようです。


信義の人、関羽のイメージ

関羽は神様

 

関羽は山西省に住んでいる人々にとって英雄でした。正に地元の英雄、それも全国区のような存在です。そしてその存在にあやかろうと考えました。そう、関羽の信義の人のイメージを最大限に発揮したのはある意味でここから始まったといっても過言ではないかもしれません。

 

強くなる関羽

 

関羽の存在を商売の神、財神にすることで、商売の信頼性と結びつけたのです。商売でも信用が大事、そこで関羽を祀ることでその信義にあやかろうとしたのでしょうね。もしかしたら信義の人である関羽のイメージを、自分たちの商売と結びつけようとしたのかもしれません。とにかくこの関羽のイメージは強くなっていき、関羽と言えば軍神、だけでなく商売の神様、財神、というイメージが新しく根付かせられたのだと思います。

 

関羽と周倉

 

何しろご存知のように関羽の存在はほとんど信仰として各地に広まっていますから、これも各地で取引して回る商売人たちの功績あってのこと、とは言えないでしょうか?

 

関羽の死

 

そうして三国志の関羽という人物像だけでなく、商売の神様関羽の存在が広がっていき、関帝廟は今や日本にまであるように関羽の存在に新しいイメージも付けられたのです。このために関羽は民衆にも大人気の、身近な英雄としての一面も生まれた……そう考えると、関羽の人気も納得ですね。

 

三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

今回は関羽の別の一面である「財神」について調べてみました。しかし見ていると関羽はやはり民衆に深く愛され、敬われている存在でもあるのですね。三国志演義などでみるとかなり厳格に感じる関羽ですが、それでもやはり関羽は英雄、そんなイメージが強いのでしょう。関羽の新しい一面、それは民衆から広く愛されているという事実を一層分からせてくれるものだと思いました。

 

参考文献:蜀書関羽伝

そろばん wikipedia

 

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夷陵の戦い

 

 

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