二週間ぶりの掲載となるキングダム628話。序盤は思った通り死を迎えた龐煖の走馬灯から始まります。こちらについては予想通りお涙頂戴なので割愛して、問題なのは信の方でした。霊とフランクに会話するなど、やばい描写が多くなっていた信ですが、龐煖を倒しても動く事が出来ず、その場に倒れてしまったのです。もしや主人公死亡でキングダム完?早速レビュー考察をしてみましょう。
※こちらの記事はキングダム628話のネタバレが含まれる記事なのでご注意下さい。
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この記事の目次
キングダム最新628話ネタバレ「平和な村を襲った悲劇」
キングダム628話の冒頭は、のどかな村から始まります。そこには気功の力を操る若い夫婦がいて、足が悪い男の足を治療したり、肩があがらなくなった老人の肩を治療し肩をブンブン振り回せるくらいまで回復させています。そして、幸せそうな夫婦の傍らには籠の中で笑っている赤ん坊が一人、どうやらこの赤ん坊が後の龐煖であるようです。
しかし、次の瞬間、龐煖と同様の曲がった矛を持つ先代の武神が平和な村に出現、その場に居合わせた若い夫婦と数名の村人を虐殺してしまいます。そして、籠の中の赤ん坊を籠ごと掴み上げると、山の奥へと消えていきました。結局、龐煖も求道者というクレイジーな連中に人生を狂わされた被害者だったというオチです。
うーん、予想していたとはいえ、一番つまらない形で龐煖が自己完結してしまいました。それまでの道だの人類救済だのは、龐煖が自分で考えた事ではなく、先代の武神に幼い頃からすりこまれた洗脳に過ぎないという事になりましたね、何だ、別に賢くもなかったんだアイツ、、哀れすぎます。まあ、これで、次の龐煖は出てこなくて済むわけですから、それだけが龐煖の善行ですかね。
原先生も、なんとか龐煖の救済を考えて工夫を凝らしたのでしょうが、救うつもりが悲惨の極致になりました。龐煖に殺された強者達もこれでは報われません。
キングダム最新628話ネタバレ「飛信隊大喜び」
龐煖の血走った目が力を失って閉じていき、そのまま巨体はドウと地面に倒れます。その信じがたい光景に、飛信隊全員、限界まで口を開きアングリです。ギャグマンガなら下アゴが地面についているでしょう。やがて、飛信隊の面々に龐煖を信が倒したという事実への喜びが沸き上がります。
「いやったァーーー!これでもうpvが取れない上に辛気臭い龐煖ネタを書かなくていいぞーうれp-!」
失礼、これは飛信隊ではなくkawausoの感想でした。
飛信隊の歓喜の声は地鳴りになり、李牧の本陣側で戦っている王翦の本隊にまで届きます。その声に、蒙恬や王賁は何かが起きた事を察知するのでした。一方、切り裂かれて死体になって転がっている龐煖を見ている李牧は冷静です。
「個人の武で人を超越し、人類を争いの世界から救済するという龐煖の思想は、人は人でしかないという現実の前に崩れ去りました。ですが、もう一方の人の思いを束ね集の力で中華を統一するという秦王政の思想は生き残った事になります。私達は、この秦の野望をなんとしても阻止せねばなりません」
李牧は、カイネにそう告げると、すでに各部隊には告げてあるとして退却を開始します。目指すのは鄴、鄴さえ守り抜けば、朱海平原で龐煖が死んだ事も大勢の味方を失った事もチャラになっておつりがくるのです。
キングダム最新628話ネタバレ「主人公信死す?」
もちろん、李牧の退却を逃がすような秦軍ではありません。亜花錦が背中を見せて逃げ出した李牧軍の後を追います。しかし、趙の馬はハイスペックなので、このままだと振り切られる可能性が大ですね。結局、最後は鄴を挟んで王翦&桓騎と李牧が激突するのでしょうか?
ところが、同じ頃、飛信隊では嫌な空気が流れていました。あれだけ飛信隊が騒いでいるのに、肝心の信がピクリとも動かないのです。たちまちのうちに飛信隊に動揺が広がります。そして、グラっと体勢を崩した信は、糸が切れたように地面に倒れたのです。
煽り:龐煖を斬るという大殊勲を挙げた信、しかし、幽霊とフランクに語れるようになった信は、実は冥界に片足を突っ込んでいた。龐煖を斬った事で緊張の糸が切れた信は、抜け殻のようになって地面に転がる。はたしてこのまま死んでしまうのか?
そして、来週のyjは合併号なので再びキングダム休載です。
キングダム629話大予想!
前号でkawausoは龐煖が死んだ辺りで戦は手打ちと予想しましたが外れました。
こうなると、作者は王翦が出征前に昌平君に頼んでいた事を捨てるつもりはないようです。それはほとんどネタバレで、昌平君が鄴に食糧を運び込んでいて、万全な食糧を備えた桓騎軍と、王翦軍に挟撃されて李牧が敗北せざるを得ないという事かと思います。
李牧のアドバンテージは最初から最後まで、我が軍は兵糧満載で秦は餓死寸前キリッ!というものでしたから、兵糧到着で詰みでしょう。
一方で、目を醒まさない信ですが、ここは巫女でもある羌瘣が、霊的なパワーで自身も魂を分離して冥界に行き、あの世に行こうとしている信をこの世に引き戻すというスピリチャルな展開があるのではないかと予想します。
まるで、カルト的な人気を誇った少年ジャンプの名作、ゴッドサイダーで鬼哭瑠璃子がベルゼバブに冥界に道連れにされそうになった恋人の霊気を救う為に放った冥界逆葬送のようなものでしょうか。
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