弥助以外にも戦国日本で活躍したアフリカ人!カフル人とはどんな人たち?

2020年5月5日


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カフル人とはどんな人たち?(1P目)

 



監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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マラバル海賊との関係

三国志に出てくる海賊達 張伯路

 

カフル人と共に共同で大砲を撃っていたマラバル人も興味深い存在です。マラバルというのは、現在のインドケーララ州で、紀元前からの香辛料貿易の中心地であると同時に、大航海時代には、ポルトガル、オランダ、イギリス、フランス人が相次いで上陸し、象牙、チーク材、香辛料などを求めるヨーロッパ人との交易が開始された文化の先進地で、マラバル海賊という存在もいたようです。

 

セミナリオ(教会)

 

先に紹介したマラバル人も半筒砲の扱いに精通している様子なので、ただの商人ではなく、イエズス会か、有馬晴信に直接雇われた海賊でしょうか。

 

ルイス・フロイス

 

フロイス書簡によると、竜造寺隆信は、肥前の国からキリシタンの名をことごとく消滅させる事を狙い、勝利した暁には、娯楽として副管区長の伴天連をさっそく十字架にかけて処刑すると豪語し、長崎の港も自分の兵に与え、戦利品として略奪し破壊する事を許すと言ったようなので、イエズス会としても総力を挙げ有馬氏に協力したのでしょう。

 

戦国時代ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

今回は、弥助以外の戦国時代の日本で活躍したアフリカ人について調べてみました。

 

モザンピーク出身の弥助(奴隷時代)

 

弥助も本能寺の変でも逃げずに戦ったようですが、沖田畷の戦いに参加したカフル人も複雑な大砲の操縦をし、大軍に対して臆する様子がない勇敢な人のようです。一説では、このカフル人は、本能寺の変後に明智軍に降伏して助命され、南蛮寺に預けられてから消息を絶った弥助その人であるという話もあります。

 

参考文献:フロイスの見た戦国日本 中公文庫

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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