史実的には桓騎にブッコロされる事になっている邯鄲の守護神扈輒将軍。しかし、実際の趙には扈輒の100倍頼りになる最強の守護神が存在していました。
今回は史実から、桓騎はおろか王翦でさえ勝負を避けた邯鄲の最強の守護神を紹介します。
この記事の目次
キングダム649話予想「邯鄲最強の守護神とは趙の長城」
邯鄲最強の守護神とは、只今逃亡中の李牧でもなければ顔も明らかではない司馬尚でもありません。それは、地図を見て頂ければわかりますが邯鄲を取り囲む趙の長城です。
はい、キングダムの漫画ではストーリーの都合上、登場してこないのですが、実際には、この趙の長城が秦軍に立ちはだかり、秦は鄴を攻め落とした後も、目と鼻の先の邯鄲を直接攻撃できず、太行山脈を北上して太原に至り、そこから狼孟さらに番吾を通過して大きく迂回して北から邯鄲を襲撃する事になりました。
Kawausoは、どうして鄴からそのまま邯鄲に向かって攻めないのだろう、わざわざ北上して、迂回して邯鄲を包囲するのだろうと、ずっと不思議でしたが、邯鄲の周囲に長城が存在していた事実を知り、全て納得できました。
キングダム649話予想「李牧が番吾にこだわった理由も氷解!」
李牧は牢獄に入っている頃、郭開に番吾に兵力を集中するように遺言していましたが、その理由も地図を見て頂ければ一目瞭然です。秦軍が太行山脈を通って趙の領内に出るには、どうしても番吾を通過しないといけません。
だから、李牧としては番吾さえしっかり守れば邯鄲を突かれる事はないと考えて、郭開に遺言したのだという事がハッキリします。
李牧は長城を信頼しており、ここを秦が抜く事は無理だから、番吾さえ押さえておけば大丈夫とそう考えているのでしょう。漫画でどのような理屈になるかは不明ですが、少なくとも史実ベースで考えると、そうなります。
キングダム649話予想「鄴を落とした王翦も長城は落とせない」
王翦と言えば、難攻不落の鄴を落とした将軍ですが、そんな王翦でさえ邯鄲に聳える長城は陥落させる事が出来ませんでした。
紀元前229年に羌瘣と共に、趙に攻め込んだ王翦ですが、やはりそのルートは太行山脈を北上し、狼孟、そして番吾を越えて井陘で李牧と対峙しています。
李牧にしても、紀元前232年には狼孟、番吾を秦の将軍某に抜かれたのを再度逆襲して撃破しているので、邯鄲を落とせるか落とせないかは、太行山脈の攻防に関わっているのです。
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長城って言ったって当時の長城はただの土塁だよ!
数百年もの期間に争い続けていた時代の地図に敵の攻撃や侵入を防ぐための防備施設である防塁や塹壕や橋頭堡の類いをいちいち記載する訳がないと思う。
現存する邯鄲城の城郭は東京ディズニーランドの10倍くらいの広さらしいけど、広大な大陸の中原の大国の王都を守る防塁がそんなに狭い訳がないと考えるのが普通でしょ!
日本の城郭の総構えのイメージで考えてもイメージはできそうなものだ。
現存する邯鄲城の城郭の範囲は城下町や家臣団防備の目的で従来の城の機能的構成部分(内郭)のみを示す範囲であり、王都邯鄲の城郭は単なる軍事拠点のみならず政治的統治拠点としての役割を持つ訳だから、さらにもう一重外側に防御線が設けられていて当たり前のように思う。
ブログ主のいう長城はこの内郭を守るための外郭である総構えの一部であり、天然の地勢(山・河川)をも含んで一部に長城(土塁)を設けていたってことでしょうから、守護神っていうか、普通に防御施設の一部ってことで特筆することもなく出てくるのではないでしょうか?
漫画に敢えて出すようなことではないよw
趙のあった中国の中原文化は黄土地帯が舞台である。黄土は雨が降って濡れるとねばりが強くなる。そして、乾くと固くなる。
黄土を最大限に生かした構造物が長城だ。趙の時代の長城は単なる土塁でありレンガ造りのようなものでない可能性が高い。
だから、レンガ造りのものや望楼が建っているものや漆が塗ってあるようなものを想像しているのであれば、キングダムには出てこないと思うが、土塁なんだから普通に出てくるだろうねw
日本の城(軍事拠点)と大陸の城郭都市とはちょっと違うよね。
日本では異民族の侵入が少なかったことや山地が国土の大半を占めることなどから、大陸に見られるような城郭都市は殆ど発展していないから、ブログ主にはイメージが湧きにくいのかもね。
ブログ主は長城が出てこないとの予想されていますが、普通に出てきているように思いますよ。
日本と大陸とでは地理が全く異なりますし、地質も異なるのでブログ主は勘違いをなさっておられるようですね。
長城は土を固めて作った土塁です。土塁とは敵や動物などの侵入を防ぐために築かれた土製の堤防状の壁のことです。
邯鄲のような大国の国都級の城郭は10キロ四方を城壁+堀で囲んでいたようですが、天然の地形との兼ね合いで防御のしやすい強靭な部分と脆弱な部分との強弱が生まれます。
長城とは、全方位に築かれている城郭(城壁+堀)の更に外側に敵の接近を阻む目的で特に防御を固めたい方位に土塁を設けているというだけのことでしかありません。
現時点のキングダムで細かな描写は出てきていませんが、恐らくコチョウ将軍は当然のように長城(土塁)を使って秦軍が邯鄲に近づけないように守っていることでしょう。
邯鄲と目と鼻の先の距離にある鄴城を奪取したオウセン将軍が一気呵成に邯鄲を包囲していないことがその証拠でしょうね!
キングダムでは
既に、魏は黄河の向こうですしネ
ただ
突然現れる森林や、崖みたいに
突然長城が現れる可能性も
ゼロでは、ないですよネ