今日のkawauso1史実の呂不韋の思想とは?

2020年8月2日


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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kawauso

 

※kawauso編集長がその日思った事を綴ります。

 

キングダムが史実を曲げて生かしてしまった大商人呂不韋(りょふい)

過去に秦王嬴政(しんおうえいせい)と天下について激論をした事もあり、作者もお気に入りらしい呂不韋ですが、あの人を喰ったような性格に根拠はあるのだろうかと思いついて調べてみました。

呂不韋は秦の国相になってから呂氏春秋(りょししゅんじゅう)という大部の思想書を3000人と言われた食客(しょっかく)共同編纂(きょうどうへんさん)していてどうも、その中にこそ呂不韋の考え方があるようです。

 

例えば呂氏春秋には人を観る方法として六験八観(ろっけんはっかん)があって、内容は簡単に言うと

 

・六験

 

①人を喜ばせて節操をはかる。

②人を楽しませて性癖(せいへき)をはかる。

③人を怒らせて節度をはかる。

④人を怖がらせて自立性をはかる

⑤人を悲しませて人格をはかる

⑥人を苦しませて志をはかる

 

・八観

 

①出世したら誰と付き合うかを観る

②富めば何にお金を注ぎ込むか観る

③善行を聞けばそれを実践するか観る

④ある事に熟達したらその発言を観る

⑤一人前になったら何を好むか観る

⑥貧しくなったら何を受け取らないか観る

⑦落ちぶれたらその行動を観る

⑧昇進したら恩人にどんな恩返しをするか観る

 

これを見ると、呂不韋の人を喰ったような対応のひとつひとつは六験・八観に適っているように思えます。最初は勝負にならない程に勢力の開きがあった嬴政の勢力をただちに全力で潰さなかったのも六験・八観に掛けて試していたせいかも知れません。

どこまでも商人である呂不韋は意味なく人的資産を潰してしまうのを「勿体ない」と本能的に避けていたのかも

文責:kawauso編集長

 

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キングダムを100倍楽しむ

 

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-kawauso編集長ぼやき