胡服騎射なんていうけど、中国人が日常的に馬に鞍をつけて乗るようになるのは唐の時代からで、
それ以前には、馬に乗れる人はとても少ない。
乗馬は戦場に限定されていて、うっかり平時に馬に跨ろうものなら礼儀に反していると処罰される事さえあった。
だから、三国志の時代、士大夫階級の乗り物といえばそれは馬車だった。
この馬車は、轅(ながえ)という部品で車体と馬を繋いでいたので、客を帰したくないと思えば、
何食わぬ顔で轅を外し、どこかに隠してしまえば、馬と車体を繋げる事が出来ず帰れないという事になった。
底意地が悪い人になると轅を叩き折ったり、井戸に放り込んで取れなくしたらしい。
今風に言えば、タイヤにロックされるか、パンクさせられるような感覚だね。
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