アメリカ独立の父 ベンジャミン・フランクリンは華麗なるペテン師だった

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ベンジャミン・フランクリンはペテン師(1P目)




リーズは死んでニセモノが暦を書いていると煽る

 

ベンジャミンは、リーズの反論を受けて、1734年の暦で再反論を開始します。

 

「読者の皆さん、私はリーズ氏を名乗る亡霊から悪質な誹謗中傷を受けています。確かに、我が親愛なる友リーズ氏は死んだというのに、亡霊は未だに生きているふりをし私と私の予言に悪意を向けているのです」

 

ベンジャミンは、リーズの反論に驚きと困惑を見せ、現在の暦はリーズ氏の名を(かた)るニセモノ、リーズ氏の亡霊が書いたものと非難します。

 

さらに「こんな悪質ないたずらをして死者に対する配慮はないのですか?」と一体、どの(つら)下げていうのか?と思える良識ぶった対応をしました。

 

今なら、通信手段が発達していますからタイタン・リーズの生存確認は簡単ですが、18世紀前半では、大陸横断鉄道はおろか、電話さえありません。だから読者には、リーズの近所に住む人以外、どっちが本当の事を言っているか確認のしようがないのです。

 

生きていると言い張るリーズと、リーズのニセモノと言い張るベンジャミンの暦を通した論争は数年続きました。どうして、数年なのか?それは、1738年、タイタン・リーズは本当に死んだからです。




最強の荒しチャンプ、ベンジャミン

 

普通、論争していた相手が、不意に死んでしまえば流石にバツが悪い思いをするものです。ましてや、自分の暦を売らんとする為に、大御所の出版社に噛みついたベンジャミンなら、これにはさぞかし反省、やりすぎたと懺悔するか・・・と思いきや、彼は全く反省などしてはいませんでした。

 

西暦1739年、ベンジャミンは(きわ)めつけの一手を打ちます。

 

「あの世からタイタン・リーズの手紙が届いた」とうそぶき、タイタン・リーズの霊言という、どこかで聴いたようなタイトルの暦を発行したのです。

 

そして、貧しいリチャードが言った事は最初から最後まで正しく、本当のリーズ氏は、1733年にやはり死んでいて、その後の数年間はなりすましが書いたのだと念を押しました。

 

そう、このベンジャミン・フランクリンは相手の感情など何一つ考えず行動できる。絶対に絡んではいけない、ネット社会で言うヘビー級の荒しだったのです。しかも普通の荒らしは、誹謗中傷した相手を(おとし)めるまでで終わりで、自分に経済的な利益は1銭もないものですが、荒らし王ベンジャミンは違いました。

 

この一連の論争で、貧しいリチャードの暦の評判はうなぎのぼりになり大ヒット、逆にリーズの暦は売上が激減し、10年後には廃刊になってしまったのです。

 

ま、仕方ないのです。これが市場と言うものですから、恐らく、読者は中傷合戦とはあまり関係なくリーズの暦よりも、ずっと歯切れがよく面白く魅力満載な貧しいリチャードの暦を価値が高いと感じて買ったというだけです。

 

論争で知名度が上がっても、貧しいリチャードの暦がつまらない内容なら、売上が伸びる事はありません。執筆者のリーズが死んで、以前からの読者が減ったという事もあったでしょう。でも、なんでしょうね、ムカムカする感情を抑えきれないんですけど・・




ゆるい都市伝説ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

今回は、アメリカ建国の父の1人に数えられるベンジャミン・フランクリンの裏の顔を紹介しました。彼の悪事というかペテンは、こんなカワイイものではなく、実際に世界を巻き込んだような悪質なデマも飛ばしているのですが、その話は次の機会に致します。

 

ちなみに、日本語版のベンジャミン・フランクリンのWikipediaには、この話は一切載っていません。なんでなんでしょうね、、もしや、それは禁断の、、おっと、本日はこの辺で、、

 

参考文献:とてつもない嘘の世界史 トム・フィリップス

 

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