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【教科書に載らない歴史ミステリー】徐福は神武天皇になったってホント?




徐福

 

徐福(じょふく)は、本名を徐市(じょふつ)という秦の時代の方士です。

方士とは、占いや、健康法、不老不死の術を研究しているという、

いわば化学者と魔術師が混ざったような、どっちかと言うと、いかがわしい人達でした。

 

始皇帝は晩年、死の恐怖に怯えて不老不死を願い、徐市のような方士を大勢呼び寄せて、

仙人が住んでいる島を探させたり、不老不死の為の薬を造らせたりしています。

そんな徐市には、日本に渡り、神武(じんむ)天皇になったという話があるのです。

 

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徐福は実在の人物である

徐福 wiki

[写真は徐福像(新宮市徐福公園内)]

 

徐福は、方士という怪しい職業といい大船団を率い海の彼方に消えたという

最後から始皇帝の不老不死への執念を当時の人が面白おかしく伝説化したものだと

考えられる事が多かったようです。

 

しかし、徐福が登場する文献は司馬遷(しばせん)が編んだ、歴史書史記であり、

いい加減な巷説(こうせつ)ではありません。

司馬遷は、秦の時代の後の前漢の人間で、年代的にも徐福の時代とは、

50年程度しか離れていません。

 

 

それに司馬遷は実証主義で、ただ風聞を記すのではなく

その土地まで行き、伝承と伝聞や証拠を収集するという方法を採用しています。

その司馬遷が、徐福の記述の部分だけをファンタジーにしてしまうとは

考えにくく、真実性があるから載せたと考えるのが自然でしょう。

 

関連記事:誇りを失ってもなお『史記』を書いた司馬遷の執念




正史三国志陳寿(ちんじゅ)の呉志も史記をまた引きしている

孫権日本

 

また、徐福の話は、正史三国志を書いた陳寿が、呉志や孫権(そんけん)伝でも、

また引きしていますし、その後の歴史書も、そのような形で記述しています。

陳寿も基本的に、筆を曲げず信憑性を重視した歴史家なので、やはり、

徐福の実在には疑いがないと考えていたのではないでしょうか?

 

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徐福は何の為に始皇帝に近づいたのか?

キングダム 始皇帝

 

司馬遷の史記によると、徐福は、本当の名を徐市といい斉国の琅邪(ろうや)の出身です。

 

史記の始皇帝本紀によると徐福は始皇帝に対して、

 

「遥か東の海に、蓬莱(ほうらい)、方丈(ほうじょう)、そして瀛洲(えいしゅう)と

いう3つの神の山があり、そこには仙人が住んでいます、私は、そこに行き、

陛下の為に不老不死の薬を頂いてまいりましょう」

 

というような事を言い、莫大な資金とスタッフを貰って海を渡ったようです。

徐福の仙人探しは9年に及びましたが、結局、仙人は見つからず、徐福は帰還します。

 

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ブチ切れる始皇帝を徐福は再び丸め込む

不老不死 始皇帝

 

もちろん、大金を与えて、成果なく帰還した徐福を始皇帝が許す筈がありませんが、

徐福は、死を逃れる為に、弁舌を駆使します。

 

「実は、蓬莱、方丈、瀛洲を探したのですが、そこに巨大な鮫がおり、

船を邪魔して辿りつく事が出来ませんでした、ですので射手を与えていただければ

今度こそは必ず不老不死の薬を手に入れてみせます」

 

また、史記、准南(えなん)・衡山(こうざん)列伝の記録によれば、、

 

「仙人は、陛下の貢物が少ないのが不満で不老不死の薬を分けないのです。

ですから、3000名の童男、童女、それに技術者を100名、それに五穀の種を

用意して頂ければ、必ず次は不老不死の薬を手に入れてみせます」

 

というような見え透いた言いわけをして、徐福は死を免れるばかりか、

前回以上の資金と3000名の童男、童女、技術者100名、五穀の種と

大船団を与えられたのです。

 

【次のページに続きます】

 

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