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キングダム656話ネタバレ考察「呉鳳明の戦術を図解で解説」


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呉鳳明の戦術を図解で解説(1P目)

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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キングダム656話ネタバレ考察「玄右を救援に出すと魏が態勢を整える」

 

逆に千斗雲をそのままにして、玄右を救援に向かわせた場合は、馬介を失って崩れてしまった魏軍の態勢を立て直す時間を魏軍に与えてしまう事になります。

 

あれ?じゃあ、白麗を寿胡王の救援に向かわせばいいじゃん、と思われがちですが、ロングレンジでこそ威力を発揮する長弓隊の白麗が、まともに騰とぶつかるとなると、その長弓のメリットが消えてしまうのです。

 

それは、玄右が右翼の戦場から消えてしまっても同然であり、孤立した白麗軍は総攻撃を受ける危険がありますから、玄右が移動するなら白麗も移動するでしょう。

 

そうなると、魏軍の前から敵が消えてしまう事になり、魏軍に取っては、軍を再編してフリーハンドで動くチャンスを得る事になります。

 

キングダム656話ネタバレ考察「楚がどちらに動いても」

敵に囲まれる馬謖

 

呉鳳明の主攻と助攻を置くポイントは、どちらの救援に楚が動いても、一方は見捨てる事になる点があります。これは秦魏に比較して将軍の頭数が少ない楚の弱点であり、呉鳳明の次善の策は、将軍の頭数の多さを十分に生かしたものと言えるでしょう。

 

キングダム656話ネタバレ考察「録嗚未の重圧」

ストレスが溜まっていた呂蒙

 

しかし、呉鳳明の戦術の最大のアキレス腱は、録嗚未がどこまで千斗雲の攻撃に耐えきれるかという1点にかかっています。

 

録嗚未が戦死した場合、千斗雲が完全にフリーになり、満羽を救う事も寿胡王を救う事も、玄右に加勢する事も自在に可能になり、全ての戦術が逆転します。

 

 

再び、戦いの主導権は楚に握られてしまい、魏秦連合軍は一転窮地に陥るのです。それは、同時に什虎攻めの影の主役が録嗚未である証拠でもあります。

 

キングダム656話ネタバレ考察「泥臭い胸アツ展開か?」

 

メインの戦場を救う為に、サブが非常な犠牲を払うというのはキングダムの鉄板構造です。

 

そもそも朱海平原の戦いも、王翦の本隊が全くの役立たずであり、右翼の飛信隊&玉鳳隊が絶食状態でファイト!一発しながら突き進み、最終的に立ちはだかった龐煖も信が魂抜けた状態で撃破したお陰で勝ったようなものです。

 

 

大本がダメなせいで末端が苦労すると言うのは、踊る大捜査線もそうですが、苛つく話ではありますが、視聴者を末端に感情移入させる力があります。

 

ガンダムだってそうで、地球連邦の切り札のホワイトベースとガンダムは、士官候補のひよっこ艦長ブライトと、そもそも軍人でもないパイロットアムロ等の奮戦で、シャア、ランバ・ラル、ガルマ・ザビ、黒い三連星との交戦を経験し、何度も挫折と犠牲を払いつつ、遂には連邦の本部、南米ジャブローまで到達します。

 

kawauso

 

それこそ、素人揃いの登場キャラでは不可能な事であり、「連邦は何をやっているんだ!」という話ですが、だからいいのです。不完全な存在が、分不相応な活躍をするから娯楽として成立しているのです。

 

従って今回も録嗚未には理不尽で過酷な戦場になり、録嗚未が今度こそオシマイという窮地が訪れますが、何とか乗り切るでしょう。

 

キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

今回の表の主役は呉鳳明であり影の主役は録嗚未かも知れません。それはすなわち、涼しい顔をして秘策を繰り出す呉鳳明と死ぬ思いをする録嗚未と、土壇場までオロオロするだけの秦軍という形でしょうね。

 

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kawauso

kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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