ガソリンは殺人兵器だった!その恐ろしい性質とは?




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バイクで旅行をする関羽

 

自動車免許を持っている人に取っては、ガソリンは身近な存在ですよね?

 

毎日の通勤に自動車を使う人は、週一ではガソリンスタンドを利用する筈ですし、ガソリンは身近な液体燃料と言っても過言ではないでしょう。しかし、そんなガソリン使い方を誤れば、強力な兵器になるってご存知でしたか?

 

今回のゆるい都市伝説は、ガソリンへの注意喚起も込めて、その恐ろしい性質について解説します。




ガソリン車は走る棺桶

紅茶一揆(イギリスの紅茶文化)

 

ガソリン自動車が馬に代わって戦場における動力の中心になり活躍しはじめた第1次世界大戦時、頭の固い保守的な陸軍軍人は、こう言ってガソリンを非難しました。

 

「ガソリンの詰まった乗り物で戦場にいくなど自殺行為だ!」

「ガソリンで焼け死ぬのは名誉ある戦死ではない!」

「戦場の花形は馬だ!馬なら被弾しても焼死しない!」

 

当時の自動車は、被弾したら最期、ガソリンに引火して一瞬にして乗組員もろとも炎に包まれて焼死する危険な乗り物でした。実際に第1次世界大戦時、イギリスはガソリンタンクを真っ赤に塗り、被弾したら火達磨になって全員が焼け死ぬ危険な部位として扱っています。

 

実際、自動車、飛行機が被弾し、ガソリンに引火して焼け死んだ兵士は大勢いました。それでも、ガソリン以上に効率的に乗物を動かせる燃料は存在しないので、第1次大戦の当事国はガソリンによる焼死者が大勢出ても、ガソリンの使用を止めませんでした。

 

もっとも、第1次大戦の戦死者の総数は900万人ですから、それに比べればガソリンで焼け死んだ人数など微々たるものと思ったのかも知れません。第1次世界大戦後も、ガソリン車の普及は低下するどころか拡大していきました。燃えやすく危険なガソリンですが、密閉した金属容器に入れておけば安全に使用できます。この保管方法の確立で、人類は悪魔の兵器であるガソリンを手放せなくなったのです。




ガソリンの殺傷力の秘密

 

科学の基本ですが、モノが燃える時は物体の表面で燃焼反応が起きるので、表面積が大きいほど火力が強くなります。実際に石炭で蒸気機関を動かしていた時代の軍艦では、戦闘中にボイラーの火力をあげる為に機関員が石炭を砕いて細かくする作業がマニュアル化されていました。石炭の表面積を増やして火力を上げる為です。

 

重油、軽油、ガソリンなどの液体燃料の場合も、表面積が大きいほど早く燃えて火力が強くなります。液体の表面積が最大になるとはどういうことかと言うと、液体が霧状(きりじょう)になるという事なのです。

 

そして、ガソリンは火がつくと自分の熱で霧状になって高出力で燃焼し、その熱でさらにガソリンが気化するという連鎖反応を起こし爆発的に燃え上がります。Youtube等でガソリンが燃え上がる時に、フラッシュを起こしますが、あれがガソリンが気化しては引火を繰り返している証拠なのです。

 

科学の基本に立ち返ると、表面積が大きいほど物が燃える火力は強くなりますから、気化と着火と爆発を連続で繰り返すガソリンの火力は石炭や重油、軽油よりも遥かに高くなります。

 

やがてガソリンは、その燃焼力に着目され、兵器転用され火焔瓶、火炎放射器、ナパーム弾へと狂暴化していくのです。人類とは何と恐ろしい存在でしょうか…

 

【スポーツと共に歩んだ日本近代史】
いだてん

 

ガソリン火傷は致命傷

 

火傷は、傷の深さと広さにより重症度が決まります。広さとは、皮膚のどの程度に火傷を負ったのか?深さとは、表皮、真皮、皮下組織のどのレベルまで火傷が到達しているかです。ガソリンによる影響で火達磨になると、広範囲の燃焼で皮膚の大部分に火傷を負い、強力な火力で皮下組織にまでダメージを受けます。

 

さらに、気化したガソリンの炎を吸い込む事で、気道や肺にまで火傷を負う事もあります。その為にガソリンによる事故に巻き込まれた被害者は、4段階ある火傷レベルで3という重篤な状態に陥る事が珍しくありません。

 

これは、死を覚悟しないといけない非常に危険なレベルなのです。ガソリンによる火傷は、ただの火傷とは違います。くれぐれもガソリンを使った悪戯は止めましょう、本当に命に関わりますよ。

 

ガソリンが誕生した意外な理由

 

ここまで狂暴な燃料であるガソリンはどうして誕生したのでしょうか?そこには、ガスエンジンの発明が関係しています。ガスエンジンは気体である上、供給パイプを使いガスを無尽蔵に送り込めるので、重い石炭を運ぶ必要も、石炭をくべる作業員も不要で楽ちんでしたから、明治30年代頃から普及していきました。

 

しかし、供給パイプが必要なガスエンジンは、ガスタンクが発明されていない当時は、乗物に転用するのは難しい状況にありました。ここで、発想の転換が起きて、ガスタンクが無理ならガスエンジンを動かせる、すぐに気体化する液体燃料を作ればいいじゃないかと思いついて考案されたのが、揮発油、つまりガソリンだったのです。

 

こうしてガソリンは、低コストで燃費がよいガソリン車の専用燃料として、急速に広がっていく事になります。逆に言えば、ガスタンクがガソリンより先に考案されていれば、今、地上を走っている自動車はほとんどガス車になり、ガソリンは発明すらされないで終ったかも知れません。

 

またガソリン自体が重油や軽油よりコストが高く、電気自動車などの登場に太刀打ちできない可能性が高いので、あと数十年もすれば、ガソリン自体が人殺しにしか使えない危険な液体として製造自体が中止され、過去の遺物になる可能性もあります。

 

都市伝説ライター kawausoの独り言

kawauso 三国志

 

ガソリンは、ガスエンジンに利用できる気化しやすい液体燃料として誕生しました。その為、一度火がつくと、燃料があるだけ連鎖して燃え上がり生命に重大な被害をもたらします。

 

身近な燃料として、普段、あまり意識しないガソリンですが、本来なら劇物であり、兵器にも転用される悪の産物である事を認識し、不用意な取り扱いをしないようにお願いします。

 

参考文献:アリエナイ医学事典 三才ブックス

 

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