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この記事の目次
キングダム660話ネタバレ「汨国の降伏」
しかし、満羽の軍勢が遠征に出ている隙を突いて、汨国は城門を開いてとうとう楚に降服しました。
遠征から帰って来た時、満羽は城の上にはためく楚の旗を見て愕然とします。
祖国に見捨てられた満羽は帰る場所を失い、守るべきものを失くしたのです。
それでも降伏を拒否した満羽軍は、戦場をさまよいながら楚と戦い続けました。
すでに守る者を失くした満羽ですが、呆然としつつも楚には敗北しなかったのです。
キングダム660話ネタバレ「味方を殺していた満羽」
それから何十日も、満羽は襲い掛かる楚兵を切り倒していきました。
しかし、ある時、満羽は自分が切り裂いた楚兵の中に、汨国の民衆の死体を見てしまうのです。
そうです、汨国は楚に協力し、満羽達を殺す為に城から兵士を出していました。
守るべき民衆に自分が攻撃され、同時にその民衆を自分が殺していた事を知った時、
満羽の心の中でそれまでの満羽が死んでしまいました。
そこで満羽は楚に降服し、ちょっと正露丸を飲み過ぎた顔になってしまったのです。
キングダム660話ネタバレ「春申君の誘い」
その話を聞いて、秦の将兵たちにも動揺が走りました。他人事ではないと思ったのでしょう。
録嗚未は「その満羽が元々から民衆に嫌われていたんだろう?」と軽口を叩きますが、
寿胡王は
「さあな、だが大衆の心を操るのは、それほど難しい事じゃない」と答えます。
そして、同じ頃に千斗雲も同じような事情で国から裏切られて壊れて降服。
寿胡王や玄右も国を失いあてもなくさまよい続けた末に、楚の春申君から声を掛けられ、助命する代わりに什虎城を守るように言われたのです。
虚無を抱えていても、戦争には強い、その腕を見込まれての事でした。
キングダム660話ネタバレ「満羽の変化」
録嗚未は、その難攻不落の什虎城を俺達が落としたと自慢しますが、寿胡王は、それは満羽に変化が生じたからだと言います。
寿胡王は、元々、荀子の元で学んだ儒学者で、人の本性は善か悪かを研究する事が楽しかったと言います。
しかし、軍師として戦場に出るようになり、そんな机上の空論がバカバカしくなり辞めたと
「戦いがあり、勝者があり敗者があり、無力なる者達の犠牲があり、そこには善と悪が交錯する
それを二分できるはずもなく二分する意味もない。わしは、ただこう思う人は愚かだと」
寿胡王の発言に録嗚未が1人で同感しています。
騰は発言の真意を問いただすと寿胡王は、
「満羽は全てに空しくなり、輝いていた奴の心は虚無の底で死んだ。それをわしは、何よりも悲劇だと感じておる。
だが、その悲劇は、ただ悲劇のままで終わると思っていたが変化が生じた」
「どうやら、その変化を生んだのは蒙武お前だ」
寿胡王は蒙武を見ますが、蒙武はむっすりと黙っているだけです。
「細かい事はわしにもわからん、ただ、満羽が蒙武に何か通じるものを感じたのは間違いなかろう
見た感じ、自分から話す男でもなさそうだな」
そこで、蒙武軍の将が、
「そういえば満羽は戦いの最中、蒙武様が背負っているものがどうのこうのと言っていた」と情報を補足します。
寿胡王は「ほお」と関心を示しますが、ここで録嗚未が
「はあ!こいつがそんな重い物を背負えるわけないだろ」と1人で暴言を吐いていました。
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