広告

今日のkawauso62「山越サイキック」

2020年11月12日


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



 

はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

扇からレーザー光線を放つ孔明

 

三国志演義では、諸葛亮は妖術使いのようだが、じゃあ正史三国志に妖術っぽい記述がないかというと少ないがない事もない。

 

山越族(異民族)

 

例えば、妖怪王国呉には異民族でサイキックを使うヤツが登場する。

以下は正史三国志賀済伝が引く、抱朴子(ほうぼくし)

 

封神伝(書類)

昔、呉が賀済を派遣して山越の叛徒を討伐させたところ、叛徒の中に禁の術を使うものがいて、戦いを交える度に、こちらの将兵の刀剣は抜く事が出来ず、放った矢は、こちらに戻って来る始末で、毎回大苦戦した。

 

賀済は、慌てずつぶさに禁の様子を見ていると、どうやら、術は刃物においてのみ効力を発揮し、刃物を持たない武器には効き目がないようだと気が付いた。そこで、精鋭5000に、白木の棍棒だけを持たせて突撃した所、山越はどうせ禁術で勝てると考え、ろくに備えもなく、あっと言う間に術者が殴り殺され続いて数万が戦死した。

 

于吉

 

どうだろう?

抱朴子由来とはいえ、三国志演義顔負けのサイキックじゃないか。こういう一見無敵だが、弱点があるという描写は、もしかしたら演義の南蛮征伐の描写にも、影響を与えたかも知れない。

 

三国志平話

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
kawauso

kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-kawauso編集長ぼやき