今日のkawauso61「孫権は自分をカワイイと思っていた」

2020年11月9日


監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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呉蜀と魏に二股をかけている孫権

 

ハロウィンオンライン雑談で、こうもりやろうとイジったけど、なんだかんだで、部下とのスキンシップが一番多いのも孫権である。例えば、病気で寝ている呂蒙の部屋に穴を開けて、そっと様子を見ていたり、合肥の敗戦で負傷した凌統(りょうとう)の傷に自ら薬を塗ったりしている。

 

そんな故事、賀済(がさい)との間にもあるんだが、なんか変である。

以下は賀済伝に引く江表伝

 

孫権が合肥の戦いから帰還する途中に、張遼に津北で襲撃され危機に瀕した。

賀斉は、そこで三千の兵を率いて津南にあって孫権を迎え収容することに成功する。

孫権が船に入った後、諸将を会同して飲宴したが、賀斉は席を下りて泣きつつ言うには

「唯一無二の存在である陛下におかれては、身の安全を第一に考えて頂きたい。

今日の事は本当に危うく、臣下一同とも天地を無くしたようでした。

願わくば今回の事を、一生涯の誡めにして頂きたく思います」

孫権は自ら進んで賀済の涙を拭いつつ、

「私は大いに愧(は)じたぞ!謹んで心に刻み、ただ帯の端に書くだけで終わらせはしない」

 

 

表情 kawausoさん02

 

ヒゲおやじの涙を指で拭うヒゲダルマ…なんかアレな感じなんですけど

 

しかし、曹丕や鍾繇は孫権のカワイイ(容姿を除けば)行動を嫵媚(むび)と評している。嫵媚とは、Wikipediaによると、(女性・草花などが)美しくかわいい、なまめかしい、あでやかである意味で孫権は自身のかわいらしさ、美しさ、なまめかしさ(!)を武器として人心掌握に使ったらしい。

趙達と孫権

 

言われてみると孫権の行動は、自分をカワイイと考えていた節が見られるのでゲベロベーになった。

 

まだ漢王朝で消耗してるの?

まだ漢王朝で消耗しているの

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-kawauso編集長ぼやき