乱世の奸雄、曹操のライバルと言えばコイツだ!

2021年1月25日


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曹操のライバル(1P目)

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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官渡での大決戦・袁紹

曹操にコテンパにされる袁紹

 

官渡の戦いのイメージが「大軍の袁紹軍が小軍の曹操軍に負けた」というイメージになっていることが多く、

 

袁紹と曹操

 

曹操の天下への前哨戦(ぜんしょうせん)……とぼやかれていることもありますが、袁紹軍は当時、曹操の最大の敵であり、天下の中でもかなり強大な軍を保有していました。

 

袁紹と曹操

 

袁紹は強大な軍を率いて曹操と対峙、戦力をじわじわ削り、周囲の勢力も使って曹操の後方も脅かす。曹操は決戦を望むも一度大敗北、官渡(かんと)に籠城します。袁紹は周囲を取り囲んで周辺に砦を築き、曹操に撤退を考えさせるものでした。

 

袁紹を裏切る張コウ(張郃)

 

この後で配下関連でやらかした袁紹は曹操に敗北するも、再び態勢を立て直してさあ……という時に亡くなります。

 

亡くなる袁紹

 

こんな抜群のタイミングで倒れたりしなければ、曹操の天下はなかったかもしれない……それほどまでに曹操を追い込んだ名将、そんな袁紹もまた、曹操のライバルの一人と言っても良いでしょう。

 

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「この世に英雄は君と余だ」

劉備と酒を交わす曹操

 

「この世に英雄は君と余だ」曹操は劉備にそう言いました。

 

酒を飲む曹操と劉備

 

この言葉から良く分かるのが、曹操は劉備を認めており、評価していたということです。

 

曹操と劉備

 

劉備の人生を見ていくと、曹操に負けず劣らずの波乱万丈さです。また劉備の特徴として、主君をどんどんと変えて言っているのが目に付きます。

 

劉備と曹操

 

これが良いか悪いかは置いておいて、これはこの時代に劉備自身が「後ろ盾」がなかったことの証明でしょう。劉備は漢王朝の末裔を自称していますが、それはあくまで自称であり、曹操のような後ろ盾となる血縁関係者がいませんでした。

 

三国志の主人公の劉備

 

しかしそんな中でも諦めることなく、後に蜀という国の皇帝にまでなった劉備。だからこそ曹操も認める、最大の好敵手であったと思います。やはり見返すと劉備が曹操の好敵手として頭一つ抜きんでていると思いますが、皆さんはどうでしょうか?

 

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英傑の条件

曹操と劉備

 

個人的に、三国志の面白さとして人間関係があります。英傑にはライバルが付き物で、そういった存在は自分を高めてくれるだけでなく、深みを増してくれるものです。

 

劉備と曹操

 

何よりも後世の世で見た時に「面白い」。面白いからこそただの歴史だけでなく、講談として語り継がれてきたのでしょう。そう思うと英傑の条件には「好敵手がいること」は付き物ではないでしょうか。

 

曹操を裏切る陳宮

 

振り返って曹操を見てみると、劉備だけでなく、数々の強大な敵がいました。だからこそ曹操を英雄足らしめたのではないかと思います。

 

三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

今回は曹操のライバルと言えば……?について考えてみました。ここで名を挙げたのはあくまで一例、もしかしたら「この人の方が……」という人物はもっといるかもしれません。

 

呂布にとどめを刺すよう曹操に献策する郭嘉

 

もちろん曹操だけではなく、多くの武将たちにライバルという存在がいたことでしょう。そんな武将同士の関係を考えつつ、論じ合い、より三国志の世界をディープにしていってみるのも楽しいですね。

 

更なる深みへ……とぷん。

 

参考文献:魏書張繡伝 蜀書先主伝

 

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曹操孟徳

 

 

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セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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