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桃園三兄弟
これは筆者の邪推も込みの推測なのですが、三国志演義では特に桃園三兄弟の絆が強く描写されています。あの桃園での誓いこそが全ての始まりと言っても過言ではありません。しかし、そこにさり気なく簡雍がいると……桃園「三兄弟」のイメージが少し変わってしまうかもしれない。
あくまで始まりを三人にしたいからこそ、三人での始まりを演出したいからこそ簡雍は削られてしまったのでは?というのが筆者の考察です。そう考えると蜀の人物では少し珍しい、演義の被害者……とも言える存在なのかもしれませんね、簡雍は。
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簡雍ファンに、ぜひ
さて簡雍、特に武働きがあるという訳ではありません。寧ろ目立たないけれど劉備の良い話し相手であり、文官側の働きをしている人物と言って良いでしょう。
そんな玄人好みの簡雍さん、簡雍が輝くお話が見たい人におススメなのが北方三国志。こちらの簡雍はかなり渋く、カッコ良く描かれています。詳しく語り過ぎてしまうと「ネタバレだよ」「もう見なくていいか……」と皆さんを気落ちさせてしまうので難しいですが、この簡雍を一言で表すと「心」。
人と人との心に通じた存在、簡雍が見てみたい方はどうぞ北方三国志をよろしくお願いいたします(ステマ)。
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三国志ライター センのひとりごと
今回は桃園三兄弟と簡雍に付いて、少しお話してみました。思えば簡雍の存在は目立たないかもしれません。その存在は歴史のほんの一ページかもしれません。
ですが簡雍という存在は劉備に取って、貴重な存在だったのではないか……いつまでも変わらず、変えず、ずっとそばにいてくれた人物、という気がしますね。
どうぞ皆さん簡雍からも、新たな三国志の沼にハマっていきましょう……とぷり。
参考文献:蜀書簡雍伝
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