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「一合酥」と「会意文字」とは?三国志を通して色々知ってみよう

2021年4月21日


 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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その後の楊脩は……

苛ついている曹操

 

さてこのように会意文字を使った曹操のお遊びさえあっさりと説いて見せる楊脩。彼はこの後、曹操の「鶏肋(鳥のあばら骨)」という言葉から曹操の怒りを買い、処刑されてしまいます。

 

こちらはあくまで三国志演義のエピソードですが、正史の方でも楊脩はこの鶏肋から曹操の真意を見抜いたものの、その後に処刑されます。

 

処刑を下す曹操

 

その理由については正史では明らかになっておらず、楊脩が後継者争いにまで口出しをした、袁術(えんじゅつ)の縁者だったため始末された……など色々と理由が考察されています。

 

曹丕に喧嘩を売る曹植と楊脩

 

個人的には楊脩があまりに曹植に肩入れして後継者問題に関わっていたから……だと、この後継者問題を曹操自身に問いかけられて上手く逃げた()ク先生のエピソードと比較出来て面白いな……と思うのですが、皆さんはどう思いますか?

 

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もしかして:蘇

三国志を楽しく語るライターセン様

 

最後にちょっと余計なお話を。この一合酥、今一つどういうものかは分かっていません。ヨーグルトなのか?クリームなのか?それとも名前からそのまま「蘇」であるのか?

 

しかし蘇と言えば2020年にとあるウィルスによる影響により、牛乳消費のために一時期流行したスイーツですね。

 

こちら牛乳をひたすら煮詰めることで作ることができ、筆者も40分以上台所で格闘して作ってみました。味わいはチーズに近く、牛乳のほんのりした甘さと、不思議なしょっぱさが感じられました。チーズに近いと言ってもチーズよりはあっさりとしていて、舌の上で解けていくような感覚があります。

 

あの三国志演義の曹操も味わった(かもしれない)蘇、この機会に皆さんも試してみてはどうでしょうか。注意点としてひたすらに時間とガス代がかかりますので、そこだけご注意を。

 

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三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

今回は三国志演義の中の、ほんの少しのエピソードです。しかしその短い中にも、曹操の遊び心と深い知性が感じ取れます。

 

悪役の曹操、正義の味方の劉備

 

三国志演義は劉備(りゅうび)が主人公で曹操は悪役だから……と言うのは良く見かける話ですが、こう見てみると曹操の知性や親しみやすさもきちんと表現されていますね。さり気なく会意文字が取り込まれているのも漢字の本家と言える中国ならでは。

 

センさんが三国志沼にドボン a

 

やはり三国志、三国志演義はこんな小さな場面にまで面白さがギュッと濃縮されている……そう感じつつ、筆者は今日も三国志沼にハマり込むのでした。とぷん。

 

参考文献:三国志演義 後漢書楊震伝 世語

 

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セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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