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case3:討ち取った夏侯淵とトレード
老将とはまた違いますが、三国志演義を見ているとどうしても考えてしまうのが夏侯淵でしょうか。三国志演義では黄忠、夏侯淵共に弓の名手として登場し、そして二人とも最後はその得意術によって(電撃作戦が得意な夏侯淵は黄忠らの奇襲で)命を落とすようになるというストーリーが上手く交差しています。
さて夏侯淵と黄忠をとりかへばやするとなると、夏侯淵のお得意の電撃作戦が蜀でどう動くのかが見所です。
また黄忠ですが、夏侯淵を破ったのが「法正の作戦を良く聞き入れた」とのことですので、曹操に「軽率すぎる」と怒られた経緯も踏まえ、結構上手くハマるのではないでしょうか。色々ととりかへばやをしてみたらその後の活躍が見てみたい二人、になるのではないでしょうか。
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黄忠には百歳まで生きて欲しかった
黄忠の惜しむらくは、史料が少ない所です。ただ残された史料を読む限りでは、その武勇の冴えは本物であったこと。そして歴史に出てくる時には既に老将であったことです。そんな黄忠が劉備に迎え入れられ、三国志演義では五虎将軍となり、活躍します。そして夷陵の後を見ることなく、亡くなります。
かなりの年齢であったことを踏まえると史実での病死も仕方のないことなのでしょうが……それでも、もっと黄忠に活躍して欲しかった、とどうしても考えてしまう武将ですね。
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三国志ライター センのひとりごと
黄忠は前述したように、活躍の時間は結構少ないのですよ。それでも三国志演義ではかなりの印象を与えるキャラクターだと思います。
それは劉備陣営に迎え入れられる経緯も、漢中攻めも、そして夷陵の最期も。どれも強烈な印象を残すからだと思うのです。だからこそ、もっと別の場所での活躍も……もっと見てみたかったなぁ、そう思わせる人物ですね。
武将の魅力を再確認する三国志とりかへばや考察、どうぞ話の種によろしくお願いいたします。
どぼん!
参考文献:蜀書黄忠伝
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