三国志の時代の歩兵の装備として一般的だった矛や戟。これらの武器は武器以外の使い道があった事をご存知でしたか?
武器以外の長柄兵器の使い道・筏の材料
武器以外の長柄兵器の使い道、それは川を渡る時の筏の材料でした。中国の川には水深が浅い津と呼ばれる場所もありますが、当然、そこは敵の監視も厳しく利用できないので水深が深い所を渡ります。
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鎧を装着していると渡河が大変
しかし、浮力が小さい川は泳げない人では渡るのが困難ですし鎧をつけていれば、泳げる人でも渡河は大変です。そこで、浮袋やロープなどの渡河を支援する道具が必要でした。
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記録による柄兵器の柄は10本束ねた事象
記録によると、長柄兵器の柄は10本束ねると大人1人を浮かばせる浮力が得られたそうです。渡河作戦では柄を百本、千本と組み合わせた械筏が活躍し大勢の兵士を向こう岸に渡していたのです。
参考文献:三国志軍事ガイド
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