三国志には丞相(じょうしょう)と言う官職名が度々出てきますが、いったい誰が三国志の中で一番すごい丞相だったのでしょうか。
今回は三国志に登場する丞相の中で一番すごい丞相を決めてみたいと思います。
この記事の目次
そもそも丞相とは一体何なの??
三国志丞相ランキングを始める前にそもそも丞相とは、一体どのような官職なのでしょうか。丞相とは春秋戦国時代(しゅんじゅうせんごくじだい)に設けられた官職で、君主もしくは皇帝を補佐する人物に与えられる官職です。
キングダムに登場した呂不韋(りょふい)や劉邦(りゅうほう)を助けた蕭何(しょうか)、曹参(そうさん)などに与えられたそうです。さて丞相がどのような官職かざっくりとですが、お分かりになった所で、一番すごい丞相ランキングを発表していきたいと思います。
三国志で一番すごい丞相ランキングベスト3:呉の重鎮・陸遜
一番すごい上昇ランキングベスト3は呉の重鎮として活躍してた陸遜(りくそん)です。陸遜の名前が知れ渡ることになったのは、夷陵(いりょう)の戦いで、劉備(りゅうび)率いる蜀軍をコテンパンにしてからでしょう。
その後陸遜は石亭の戦い(せきていのたたかい)において、魏の曹休(そうきゅう)率いる軍勢に大損害を与え大勝利を得ます。陸遜は孫権(そんけん)が皇帝に就任すると皇太子となった孫登(そんとう)や孫権に可愛がられていた孫慮(そんりょ)の教育係を孫権から命じられる事になります。上記のように軍事における活躍と皇太子を教育することのできる指導力から、陸遜を三国志で一番すごい丞相ランキングベスト3に選ばせていただきました。
三国志で一番すごい丞相ランキングベスト2:蜀の丞相・諸葛孔明
三国志で一番すごい丞相ランキングベスト2は、蜀の丞相・諸葛孔明(しょかつこうめい)です。私達のサイトでも何度も紹介されている諸葛孔明。蜀の政治における実力は誰もが知っていることでしょう。
更に孔明は国力で何倍も差がついている魏と対等に戦うため、武器や食料を輸送するための発明を行っています。そして魏との戦いにおいてはあまり戦果を残すことができませんでしたが、撤退戦においては無敗を誇る強さを持っている丞相です。
他にも孔明が出陣するときに劉禅に送った「出師の表(すいしのひょう)」は、これを読んで泣かない者は人間にあらずと言われる程の名文でした。このように色々な実績を残し皇帝劉禅に忠誠を尽くした諸葛孔明こそ、三国志で一番すごい丞相ランキングベスト2に値すると言えるでしょう。
三国志で一番すごい丞相ランキングベスト1:漢の丞相・曹操
三国志で一番すごい丞相ランキングベスト1は漢の丞相・曹操(そうそう)でしょう。曹操は戦においてもほとんど負けたことが無い丞相です。更に曹操は孫子の兵法書(そんしのへいほうしょ)を熟読して、自ら注訳を付けた書物を編集します。
現在の世に孫子の兵法書が残っているのは曹操のおかげと言っても、過言ではありません。また内政においても曹操は素晴らしい実力を発揮しています。曹操は今まで誰も行ってこなかった人材登用方法「求賢令(きゅうけんれい)」を行うことで優秀な人材を確保することに成功。
他にも屯田制(とんでんせい)を実施することで軍の食糧不足を解決したり、九醞春酒法(きゅううんしゅんしゅほう)と言われる酒の酒造方法を取り上げて、後漢王朝の皇帝に上奏したり、文学にも功績を残しております。万能の天才と言っても過言ではない曹操の実績を鑑みて、三国志で一番すごい丞相ランキング1位と言えるのではないのでしょうか。
三国志ライター黒田レンの独り言
いかがでしたでしょうか。今回は三国志で一番すごい丞相ランキングベスト3をご紹介しました。今回選出された三人は三国志の中でも特に優れた丞相と考えたため、ランキングに選ばせていただきました。
参考: ちくま学芸文庫 正史三国志魏書・蜀書・呉書など
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