いよいよ、キングダムでは秦が天下を併呑する第一歩として最大の宿敵、
李牧(りぼく)がいる趙を制圧する為に大軍を招集しました。
今回の戦いは、桓騎(かんき)、楊端和(ようたんわ)の二大将軍の上に
総大将としての将軍、王翦(おうせん)を置くという重厚な内容です。
しかし、この王翦、史実通りなら、飛信隊に大変な負担を強いる存在になりそう・・
はじめての三国志では、その理由を大胆に予想します。
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この記事の目次
信、蒙恬、王賁は極秘に呼ばれて特別任務を授かる
今回の戦いは、趙の本拠地である邯鄲(かんたん)の直ぐ真下にある
鄴(ぎょう)を陥落させるというかなりリスクの高い戦争になります。
どうして、リスクが高いのか?と言えば、秦の都、咸陽から
鄴までがかなり遠く補給が困難になるからです。
簡単に地図で直線距離を出すと、658キロもあります。
ここを補給線の確保をしながら、進むとなると確かに大変そうです。
どんなに強い軍でも、食糧が止められれば、そこでオシマイです。
しかし、敵中深く進む、今回の戦争では補給線は伸び切り、
長引く程に趙軍に補給線を寸断されるリスクが限りなく高くなるのです。
そこで、鄴陥落はスピード勝負になりますが、何が起きるか未知数なので
昌平君(しょうへいくん)は、信(しん)、王賁(おうほん)、蒙恬(もうてん)の3名の
五千人将を特別遊軍として、秦の本隊とは別に独自の動きを許して
鄴陥落を命じているのです。
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そりゃあないぜ、王翦が兵力を減らしてしまう!
史実では、紀元前236年、王翦は、桓齮、楊端和らと趙の鄴を攻めますが
鄴を陥落させられず、先ず周辺の9城を奪取、王翦は単独で閼与(あつよ)などを攻め、
それから3将軍の兵を全てあわせて一軍としています。
漫画とは違い、史実の王翦は、ここで桓騎、楊端和を束ねたという事でしょう。
そして、王翦は総大将になると18日間で軍中の斗食以下の功労のない者を帰らせ、
軍をおよそ5分の1に減らし精鋭揃いに編成したと書かれています。
難しい文章で書いていますが、要は参加したものの、無駄飯を食べている
兵にはヒマを出して帰還させたという事でしょう。
その結果、秦の兵力は五分の1になってしまったと言うのです。
いや、これって、これって、遊軍として趙兵と激烈な戦いを繰り広げる
信達に凄い負担を掛ける決定になるんじゃあないでしょうか?
キングダムの漫画の中で兵を増やした事はあっても士気を高める為に
兵を減らした事はないので、これは遊軍にとってかなり負担では・・
一体、どうして王翦は、こんな事をしたのでしょう?
王翦の意図は、消極戦術で来た李牧の逆手を取るものでは?
これは推測ですが、キングダムの漫画では、恐らく李牧は消極戦術に徹して
戦闘を回避し、その事で秦兵に趙軍弱しの印象を与えると思います。
正面からぶつからず、手柄を立てる機会も、大きな戦いも経験しないなら
次第に秦兵から緊張感は薄れていくからです。
最初に秦軍に9城を落させるのも、趙兵弱しの印象を与える為で、
それにより秦兵を慢心させて士気を落し、時期を見て補給を遮断して
一網打尽にする、、李牧は恐らくそのように考えると推測します。
そこで王翦は慢心して士気が落ちた兵をあえて帰還させて、
敵地にいるという恐怖心を秦兵に思い起こさせ、その生き残りたいという
意欲を最大限引き出そうとするのでは?と予想します。
スリムになった秦軍は、ついに鄴を陥落させた!
結果として王翦の判断は正しいものでした。
兵力は減少したものも、士気が高い兵だけ選抜した為に、
秦軍は団結力を増し、最初に陥落させられなかった鄴を落したのです。
まさに名将、王翦さまさまですが、信や王賁、蒙恬は、この間に、
相当な苦労を強いられるのは間違いないでしょう。
キングダムライターkawausoの独り言
李牧は、史実では、敵を油断させ、その隙を突くのが上手い武将です。
本来、攻めるのが得意ではなく守備に力を発揮するので、
最初は鄴以外を簡単に陥落させてしまい、まるで手ごたえがない
雰囲気づくりをするのではないかと思います。
さて、私の予想は当たるでしょうか・・
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