広告

キングダム 510話 ネタバレ予想:李牧が王翦に仕掛けた罠とは何なの?

2017年3月13日


 

はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

 

今回のキングダムでは、ついに列尾が陥落、久しぶりに信の戦いが見られましたが

王騎(おうき)の矛が重すぎて、趙のモブ武将にも速さで遅れを取る始末で、

最期には、「このクソ矛重すぎるだろ」と暴言を吐いて、尾平(びへい)達に

総突っ込みを喰らっています。

予定より早く、半日で列尾を落した秦軍ですが、そこには李牧(りぼく)の罠が

張り巡らされていました。

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:楊端和率いる山の民連合軍が列尾攻めで大活躍!山の民の生態とは?

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



落ちた列尾城を点検して、補給線の拠点として活用したい王翦だが・・

 

城を落した勝利の余韻に浸る間もなく、秦の総大将の王翦(おうせん)

城の点検と城内の構造の把握に入っていきます。

落したら落したで、今度はこの列尾が秦からの補給路の要になるからです。

 

ところが、列尾の城門に上った王翦は、背後に広がる光景を眺めて

拳を握りしめ絶句します。

 

“王翦は、この時に昌平君が練り上げた鄴攻めの戦略が音を立てて

崩れていくのを感じた“

 

こんな煽りが入る程ですから、余程の事が起こったようですが、

一体、何が起きたというのでしょう。

 

もぬけの殻の列尾と公孫龍将軍のセリフ

 

それより、少し前、列尾城が落ちた事を知った公孫龍(こうそんりゅう)将軍は、

列尾救援を止め、さらに前線を下げて陽土まで退くと命じています。

どうやら、列尾にはすでに李牧が施した術策があり、公孫龍将軍は、

その術中に秦軍をはめると発言しているのです。

 

では、王翦が拳を握りしめるような李牧の術策とは、

一体何を意味しているのでしょうか?

 

関連する:【キングダム予想】公孫龍将軍が最大の壁になる?実は防戦のスペシャリスト

 

李牧の術策とは、○○作戦ではないか?

 

では、李牧が列尾に施した術策とは一体何なのでしょうか?

kawausoが考えるに、それは焦土作戦ではないかと思います。

焦土作戦とは、古くから中国に存在する戦法で清野(せいや)作戦とも言い、

敵の掠奪を受ける前に、城壁を破壊して住民を避難させ、

家のような持ち出されない建造物には火を掛けてしまい、

食糧も金品も持ち去って、その場を更地にしてしまう方法です。

 

当時の軍隊は、戦利品や時によっては、食糧も敵に依存しているので

前もって、食糧や金品を持ち去られ、城壁を打ち壊されると

兵士の士気が下がり窮地に陥る可能性があります。

 

キングダムを100倍楽しむ

 

補給線が剥き出しになり、兵を守る場所もない戦い

 

王翦が率いる秦軍は、幸い、秦からの補給線が繋がっているので、

食糧を趙軍に頼らなくても問題がない状態ではあります。

しかし、鄴(ぎょう)に至るまでの九城が仮に破壊されて焼き払われていたら、

拠点となる城に食糧を備蓄できないので、補給線が剥き出しになります。

 

つまり、食糧を守る部隊を新たに編成しないとならず、城も利用できないので

列尾を越えて先に進めば進むほどに趙軍のゲリラ戦に対し、

かなり脆弱な対応しか出来ない事になります。

 

また、押し入る城が存在しない廃墟ばかりという事は、

桓騎(かんき)軍に代表される掠奪が士気と直結している将兵は、

確実に戦意を失う結果となるでしょう。

 

こうして、戦勝を重ねつつ、精兵を作り上げて鄴で李牧と最終決戦を挑むという

王翦や昌平(しょうへい)君の電撃戦のプランは崩壊し、後方に引きさがり、

完全に守りを固めるであろう公孫龍を相手に、泥沼の持久戦を戦う、

そういう羽目に追い込まれるかも知れません。

 

黄河を決壊させる線は無いか?

 

列尾は黄河に沿って流れているので、黄河を決壊させて列尾を水攻めにして

時間を稼ぐという方法もあります。

しかし、史記には、同時代の趙攻めに水攻めの記録はありませんし、

実行するとすれば、かなりオリジナルの戦いになってしまうでしょう。

それよりも、史記に記録のある王翦が九城を落すという記述を無人となった、

廃墟を秦軍が虚しく占拠するという風に持って行く方が、

史実との整合性をつけられるのではないか?と思います。

 

関連記事:黄河(こうが)とは何?どんな猛将も敵わない、最凶の暴れ河

   

キングダムウォッチャーkawausoの独り言

 

秦軍は奇襲を掛けて成功し、李牧は後手に回っているので、

列尾城に余りに大がかりな仕掛けを施すのは、まず無理だと思います。

ただ、焦土作戦なら、あらかじめ指示しておけば可能なので、すぐに列尾に

兵を配置して、住民が逃げる時を稼いだという辻褄合わせは可能です。

 

九城から逃れた住民は、閼与城に避難させるとすると、王翦が後に、

閼与を攻めるという伏線にもなりますしね。

さて、予想は当たっているのでしょうか?次回のキングダムが楽しみです。

 

次回記事:キングダム 511話 ネタバレ予想:王翦はどこへ消えたのか?

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:原泰久スゲー!虚構の秦・斉秘密同盟に隠された意図とは?

関連記事:【見逃した方向け】情熱大陸に出演した原先生の苦痛の漫画人生

 

 
 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
kawauso

kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

-キングダムのネタバレ考察
-, , ,