官渡水とは、官渡砦の近くを流れる人口の水路です。洛陽の近くを流れる黄河は、大量の土砂を含んでいて、そのためにすぐに川床が浅くなり、長雨で簡単に堤防が決壊していました。
黄河が溢れないよう工夫していた官渡水
そこで当時は、黄河から幾つも支流をつくり、水を逃がす事で黄河が溢れないよう工夫していました。そんな人口水路の1つが官渡水だったのです。
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官渡水と袁紹軍
水路は物質の水上運搬にも利用されますが、あたりは溢れた水のお陰で沼地になっていて、大軍が通過するのに適さない地形でした。官渡決戦でも袁紹が大軍を展開できる場所は陽武くらいしかなく、曹操は地形を利用して袁紹軍の行軍ルートを制限し戦いを有利に進めたのです。
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官渡水の地形をフル活用した曹操
寡兵の曹操は地形をフルに活用し、大軍の袁紹を迎え撃ったのです。
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