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芥川龍之介もドッペルゲンガーを見た
芥川龍之介の作品のひとつに“ドッペルゲンゲル”を題材としたものがあり、また、実際にドッペルゲンガーを見たのかという質問に『二度見た』と答えたという証言もあります。
また、彼の晩年の傑作とされる『歯車』という小説の主人公は激しい頭痛に悩まされていましたが、頭痛の発作が起きている際、半透明の歯車が見えるという症状が起きていました。実は、片頭痛の症状のひとつに光が幾何学模様状になって見えるという「閃輝暗点」という症状があり、これが主人公の見た歯車ではないかと考えられています。
実際に、芥川龍之介自身が頭痛に悩まされていたことも知られており、彼は脳腫瘍であったと現代では考えられています。
やっぱり三国志演義の記述は医学的には正しい?
曹操が見た関羽の亡霊が、脳腫瘍によって生じた幻覚であると考えれば納得がいきます。また、彼が華佗に対して抱いた被害妄想も、脳腫瘍によって生じた精神疾患によるものであるとするなら、不思議なことではありません。もちろん、ただの偶然に過ぎないとは思いますが、三国志演義の記述は医学的にはかなり正しいものであったようです。
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三国志ライター 石川克世の独り言
頭痛に悩まされた歴史上の有名人は少なくありません。ジュリアス・シーザーやジャンヌ・ダルク、リンカーン大統領、ニーチェなど、枚挙にいとまがありません。リンカーン大統領は芥川龍之介と同じく、ドッペルゲンガーを見たことでも知られていますね。
それではまた、次回もお付き合いください。 再見!!