頭がキーン…頭痛に悩んだ曹操、三国志演義は医学的に正しかった?曹操の見た幻覚の原因は何だったの?

2015年12月9日


 

 

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頭痛に悩んだ曹操

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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芥川龍之介もドッペルゲンガーを見た

芥川龍之介

 

芥川龍之介の作品のひとつに“ドッペルゲンゲル”を題材としたものがあり、また、実際にドッペルゲンガーを見たのかという質問に『二度見た』と答えたという証言もあります。

 

また、彼の晩年の傑作とされる『歯車』という小説の主人公は激しい頭痛に悩まされていましたが、頭痛の発作が起きている際、半透明の歯車が見えるという症状が起きていました。実は、片頭痛の症状のひとつに光が幾何学模様状になって見えるという「閃輝暗点」という症状があり、これが主人公の見た歯車ではないかと考えられています。

 

実際に、芥川龍之介自身が頭痛に悩まされていたことも知られており、彼は脳腫瘍であったと現代では考えられています。

 

 

 

 

やっぱり三国志演義の記述は医学的には正しい?

華陀 麻沸散

 

曹操が見た関羽の亡霊が、脳腫瘍によって生じた幻覚であると考えれば納得がいきます。また、彼が華佗に対して抱いた被害妄想も、脳腫瘍によって生じた精神疾患によるものであるとするなら、不思議なことではありません。もちろん、ただの偶然に過ぎないとは思いますが、三国志演義の記述は医学的にはかなり正しいものであったようです。

 

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三国志ライター 石川克世の独り言

石川克世

 

頭痛に悩まされた歴史上の有名人は少なくありません。ジュリアス・シーザーやジャンヌ・ダルク、リンカーン大統領、ニーチェなど、枚挙にいとまがありません。リンカーン大統領は芥川龍之介と同じく、ドッペルゲンガーを見たことでも知られていますね。

 

それではまた、次回もお付き合いください。 再見!!

 

 

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石川克世

石川克世

三国志にハマったのは、高校時代に吉川英治の小説を読んだことがきっかけでした。最初のうちは蜀(特に関羽雲長)のファンでしたが、次第に曹操孟徳に入れ込むように。 三国志ばかりではなく、春秋戦国時代に興味を持って海音寺潮五郎の小説『孫子』を読んだり、 兵法書(『孫子』や『六韜』)や諸子百家(老荘の思想)などにも無節操に手を出しました。 好きな歴史人物: 曹操孟徳 織田信長 何か一言: 温故知新。 過去を知ることは、個人や国家の別なく、 現在を知り、そして未来を知ることであると思います。

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