この記事の目次
孔明ミッションその2:反乱を起こした南蛮を鎮圧せよ
張嶷は羌族の平定に成功させると、孔明から次なる指令が届きます。次の指令は「西南夷で反乱を起こした劉冑(りゅうちゅう)を討伐せよ。」が届きます。張嶷と馬忠は共に南下して、西南夷を治めていた都督張翼は成都へ戻され、馬忠が張翼の跡を継ぎ都督になります。都督になった馬忠は早速劉冑を討伐するため軍勢を率いて反乱軍の根城へ向かいます。この戦いは張嶷の奮戦と活躍により、鎮圧されます。こうして孔明ミッションを難なくクリアします。
孔明が亡くなり蒋琬(しょうえん)が跡を継ぐ
張嶷は西南夷討伐で功績を挙げると越嶲太守に任命されます。ちょうど彼が太守になった時孔明は五丈原で亡くなっております。そのため孔明ミッションは中断。代わりに孔明の跡を継いだ蒋琬(しょうえん)からミッションが届きます。
蒋琬ミッション:越嶲郡を取り戻せ
当時の越嶲太守は越嶲郡が太守の政務をとる場所なのですが、度々反乱を起こす異民族の平定が難しく、越嶲の北部にある安上が政務を取る場所になっておりました。張嶷は越嶲郡を取り戻すため、軍を率いてとして越嶲へ向かいます。途中反抗の気構えを示した異民族は討伐し、降伏する異民族は快く受け入れます。こうして越嶲に到着した張嶷は早速、周辺にいる異民族へ降伏するよう呼びかけます。すると多くの少数異民族が帰順。こうして越嶲の奪還と周辺の異民族を手なずける事に成功します。
三国志ライター黒田廉の独り言
三国時代は多くの異民族が各国の周りに存在し、魏・呉・蜀の三国に対して反乱を起こします。その度に魏・蜀・呉の君主は反乱を討伐しなくてはなりませんでした。そして必ず異民族討伐のプロと呼ばれる将軍が出現し、時には反乱軍を討伐し、時には降伏させたりしておりました。張嶷も異民族討伐のプロと呼ばれる将軍の一人です。羌族や西南夷などの異民族を平定します。後編では西南夷と呼ばれる南蛮系との異民族と長い平定戦をお送りします。それではまた後編でお会いしましょう。またにゃ~
関連記事:【五胡十六国】ねぇ?三国志の後ってどうなるの?アフター三国志を紹介
関連記事:五胡十六国の火種は曹操が撒いた?各時代の異民族を紹介
関連記事:楽進(がくしん)ってどんな人?演義では地味だが正史では大活躍しちゃうよ?