仰天!三国志の時代にはナビゲーション技術があった!?




三国志 関羽

 

自動車やオートバイには、当然のように備えつけられているのが走行距離計です。

今では近代技術のように考えている、この走行距離計は実は、三国志の時代には、

すでに発明されていた事が分かっています。その名を記里鼓(きりこ)車といい、

指南(しなん)車と対になって使用されていたのです。




前漢の時代の壁画にすでに描かれていた記里鼓車

記里鼓車 引用
(写真画像引用元:http://www.tstss.edu.hk/

 

古代の人々にとっても距離と方角を知る事は大変に重要なものでした。

そこで、彼等は知恵を絞り、方角と距離を計る為の道具を造りだしたのです。

 

記里鼓車は、二枚の歯車によって動きます。

外側の車輪が一回転すると、連動した歯車が一目盛り動きます。

歯車の最後の部分の歯車は他の歯車よりも大きく造られていて、
これがもう一枚の歯車に引っ掛かり、歯車が一目盛りだけ動いていきます。

 

このように、車輪の動きを縦の動きに変換する事で、正確に歯車を動かして

距離を計る仕組みになっているのです。

 

記里鼓車 引用

(写真画像引用元:http://www.tstss.edu.hk/

 

記里鼓車の上部には、歯車と連動しているシャフトが繋がり

シャフトは上部で傘と連動、さらに太鼓、そして太鼓を叩く二体の人形が

載せられています。

人形は、歯車と連動していて、一里(500メートル)を刻む毎に

腕を動かして太鼓を叩くという動作をしていきます。

この太鼓をたたく回数を記録する事で、何キロ進んだかが分かるのです。




三国時代の後を受けた、晋の恵帝の時代に巡幸に利用


記録によると、三国時代を終結させた晋の武帝(ぶてい)の息子の

恵帝(けいてい:259~306年)の時代には、皇帝が移動する時には、

記里鼓車と指南車を随行させて正確な方角と距離を確認しながら進んだようです。

因みに指南車は、車の先についた人形が、どのように車を動かしても、

南を向くという仕組みになっている方位を示す車です。

 

指南車で方向を確認して、記里鼓車で距離を確認するという事は、

今でいう所のカーナビゲーションシステムの原型という事かも知れません。

 

古代ギリシャには記里鼓車の技術を応用したタクシーメーターがあった

ウィトルウィウス wikipedia

(写真引用元:wikipedia ウィトルウィウス)

 

実は、この記里鼓車と同様の技術は、古代ローマにも存在していました。

古代ローマの建築家であるウィトルウィウス(BC80(70)~BC15年)は

その著作において、走行距離計を紹介していて、

「車に乗りながらにして、車がどの程度進んだか一目で分かる」と言っています。

こちらも、二枚の歯車によって、車輪の回転から距離を割り出す形になっていて

一定の距離を進むと、小石が皿に落ち、これを数える事で距離が分かる仕組みでした。

 

また、1世紀のギリシャには、このウィトルウィウスの紹介した走行距離計を

馬車に応用した、馬車タクシーが走っていた事が記録されています。

 

恐らく当時も、走行距離の見解の相違で支払いで揉める事があり、

その解消の為に、精密機械の力を借りたのでしょう。

 

後漢時代の洛陽でも、商業が非常に発達して庶民用のレンタル馬車が

存在したようですから、もしかしたら、ギリシャのタクシーのような装置をつけて、

賃走業をしていた馬車タクシーが存在していたかも知れません。

 

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三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

このローマの走行距離計と、漢の記里鼓車に技術的関連があるかどうかは不明です。

ただ、この技術が、紀元前にまで遡るという点に、この技術が産まれたヒントがあります。

古代ローマにしても、中国王朝にしても、その統一が達成された頃から、

帝国の領土の広さを具体的に把握する必要が発生しました。

 

古代ローマは一定距離毎にマイルストーンを置いていましたし、秦帝国は

駅伝の制を敷いて、一定距離に駅舎を置いて、交通の利便性を高めました。

いずれにしても、正確な距離を計るという事が、絶対に必要であり、

その必要の中から、走行距離計や記里鼓車が誕生したのでしょう。

 

本日も三国志の話題を御馳走様でした。

 




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どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

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