キングダム




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

仰天!三国志の時代にはナビゲーション技術があった!?

この記事の所要時間: 30




三国志 関羽

 

自動車やオートバイには、当然のように備えつけられているのが走行距離計です。

今では近代技術のように考えている、この走行距離計は実は、三国志の時代には、

すでに発明されていた事が分かっています。その名を記里鼓(きりこ)車といい、

指南(しなん)車と対になって使用されていたのです。




前漢の時代の壁画にすでに描かれていた記里鼓車

記里鼓車 引用
(写真画像引用元:http://www.tstss.edu.hk/

 

古代の人々にとっても距離と方角を知る事は大変に重要なものでした。

そこで、彼等は知恵を絞り、方角と距離を計る為の道具を造りだしたのです。

 

記里鼓車は、二枚の歯車によって動きます。

外側の車輪が一回転すると、連動した歯車が一目盛り動きます。

歯車の最後の部分の歯車は他の歯車よりも大きく造られていて、
これがもう一枚の歯車に引っ掛かり、歯車が一目盛りだけ動いていきます。

 

このように、車輪の動きを縦の動きに変換する事で、正確に歯車を動かして

距離を計る仕組みになっているのです。

 

記里鼓車 引用

(写真画像引用元:http://www.tstss.edu.hk/

 

記里鼓車の上部には、歯車と連動しているシャフトが繋がり

シャフトは上部で傘と連動、さらに太鼓、そして太鼓を叩く二体の人形が

載せられています。

人形は、歯車と連動していて、一里(500メートル)を刻む毎に

腕を動かして太鼓を叩くという動作をしていきます。

この太鼓をたたく回数を記録する事で、何キロ進んだかが分かるのです。




三国時代の後を受けた、晋の恵帝の時代に巡幸に利用


記録によると、三国時代を終結させた晋の武帝(ぶてい)の息子の

恵帝(けいてい:259~306年)の時代には、皇帝が移動する時には、

記里鼓車と指南車を随行させて正確な方角と距離を確認しながら進んだようです。

因みに指南車は、車の先についた人形が、どのように車を動かしても、

南を向くという仕組みになっている方位を示す車です。

 

指南車で方向を確認して、記里鼓車で距離を確認するという事は、

今でいう所のカーナビゲーションシステムの原型という事かも知れません。

 

古代ギリシャには記里鼓車の技術を応用したタクシーメーターがあった

ウィトルウィウス wikipedia

(写真引用元:wikipedia ウィトルウィウス)

 

実は、この記里鼓車と同様の技術は、古代ローマにも存在していました。

古代ローマの建築家であるウィトルウィウス(BC80(70)~BC15年)は

その著作において、走行距離計を紹介していて、

「車に乗りながらにして、車がどの程度進んだか一目で分かる」と言っています。

こちらも、二枚の歯車によって、車輪の回転から距離を割り出す形になっていて

一定の距離を進むと、小石が皿に落ち、これを数える事で距離が分かる仕組みでした。

 

また、1世紀のギリシャには、このウィトルウィウスの紹介した走行距離計を

馬車に応用した、馬車タクシーが走っていた事が記録されています。

 

恐らく当時も、走行距離の見解の相違で支払いで揉める事があり、

その解消の為に、精密機械の力を借りたのでしょう。

 

後漢時代の洛陽でも、商業が非常に発達して庶民用のレンタル馬車が

存在したようですから、もしかしたら、ギリシャのタクシーのような装置をつけて、

賃走業をしていた馬車タクシーが存在していたかも知れません。

 

関連記事:テルマエ・ロマエのルシウスもびっくり!?後漢の甘英、ローマを目指す!

関連記事:【衝撃の事実】ドラゴンブレイドは虚構ではない!二千年前に遭遇していたローマ軍と漢軍

関連記事:【架空戦記】帝政ローマ軍と三国志軍が戦ったらどっちが勝つの?軍隊の編成や武器なども徹底解説

関連記事:【キングダム&300ファン感涙】架空戦記第2弾ギリシャ最強スパルタVS中華最強秦のガチ対決!!

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

このローマの走行距離計と、漢の記里鼓車に技術的関連があるかどうかは不明です。

ただ、この技術が、紀元前にまで遡るという点に、この技術が産まれたヒントがあります。

古代ローマにしても、中国王朝にしても、その統一が達成された頃から、

帝国の領土の広さを具体的に把握する必要が発生しました。

 

古代ローマは一定距離毎にマイルストーンを置いていましたし、秦帝国は

駅伝の制を敷いて、一定距離に駅舎を置いて、交通の利便性を高めました。

いずれにしても、正確な距離を計るという事が、絶対に必要であり、

その必要の中から、走行距離計や記里鼓車が誕生したのでしょう。

 

本日も三国志の話題を御馳走様でした。

 




よく読まれている記事

カバ&関羽

 

よく読まれている記事:そんなカバな!!赤兎馬はカバだった?関羽は野生のカバに乗って千里を走った?(HMR)

 

関羽

 

よく読まれている記事:これはひどい・・関羽は深刻な方向音痴だった?迷走する関羽の千里行

 

kawauso 投壺

 

関連記事:三国時代の娯楽にはどのようなものがあったの?タイムスリップして当時の人に取材してみた

 

袁紹 曹操

 

よく読まれてる記事:【三国志if】もし袁紹が官渡の戦いで曹操に勝ってたらどうなってたの?

 

この記事を書いた人:kawauso

kawauso

■自己紹介:

どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。

もちろん、食べるのはサーモンです。

関連記事

  1. 領土割譲という大事件、三国成立は魯粛の目論見?
  2. 魏の重鎮・郭淮と蜀の大将軍姜維どっちが強いでしょう??
  3. 72話:劉琦の恩返し、劉備江夏城へ入る
  4. 舜水樹(しゅんすいじゅ)は実在したの?李牧の右腕は史実通りなのか…
  5. 23話:二人の英雄を破滅に追いやる魔性の玉璽
  6. 権力に執着した曹操が魏王になるまでに荀彧と荀攸との間に亀裂が生じ…
  7. 呉にもラストサムライが存在した!孫呉の最後を飾った張悌に迫る!
  8. 趙達(ちょうたつ)とはどんな人?サイババか!?三国志に現れた天才…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【シミルボン】首絞め、兜取り、不意打ち何でもありの三国志時代の一騎打ち
  2. 35話:曹操、陳宮の裏切りで兗州を呂布に奪われる!!
  3. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース16記事【10/30〜11/5】
  4. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十六話「綿毛の案」の見どころ紹介
  5. 【数奇な人生】三国志演義には登場しない臧洪(ぞうこう)と袁術の奇妙なニアミス!
  6. 三国志の時代のお茶は、全然人気が無かったってホント?

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" “広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

第6話:袁術くん「自己効力感」の高め方を学ぶ 劉備を唯一なだめられた、法正(ほうせい)ってどんな軍師? 顔良(がんりょう)ってどんな人?袁紹軍の勇将として名をはせた剛勇 曹操の曽祖父 曹萌(そうぼう)は元祖、萌えキャラだった? ケチで有名だった曹洪の子孫はどうなったの?ケチが災いし処刑されかけた曹洪 【李傕・郭汜祭り 7日目】最期の勝者?仲間達を蹴落し勝ち残った董承(とうしょう) 【お知らせ】耳で聞いて覚える三国志を追加配信しました。 【大三国志 攻略1】ついに始まった中国韓国で大ヒットしている戦略RPGの三国志

おすすめ記事

  1. 【衝撃の事実】三国志演義はゴーストライターによって書かれた小説だった!?羅貫中じゃないの?
  2. 【悲惨】周瑜は劉備の噛ませ犬でジャンプ台扱いだった?
  3. 122話:孟達の心変わり!孔明の失敗と司馬懿の復活
  4. 【岳飛が熱い】「尽忠報国」と背中に彫った救国の英雄・岳飛(がくひ)Part.2
  5. 【軍師連盟】司馬懿は何で身分の低い鄧艾を重用したの?
  6. みにおん三国志とはどんなアプリゲーム?
  7. 廖化(りょうか)ってどんな人?蜀漢成立~滅亡まで戦い続けた蜀の将軍
  8. 十日神話とは何?古の殷の時代の伝説では太陽が10個もあった!?

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“邪馬台国"
PAGE TOP