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執筆者:黒田廉

范雎(はんしょ)とはどんな人?平民から秦の宰相まで上り詰め、恩と復讐を忘れなかった苦労人

この記事の所要時間: 62




photo credit: A dreamy pair via photopin (license)

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秦の名宰相と言っても過言ではない魏冄(ぎぜん)の跡を継ぎ

秦の宰相となった范雎(はんしょ)は平民から上り詰めた苦労人です。

貧乏であった頃、人から受けた恩は忘れずに返し、

人から受けたいじめには必ず復讐した壮烈な人です

秦の発展に貢献した宰相です。

 

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貧しい家の出身范雎(はんしょ)

 

范雎は魏の生まれの人です。

彼は官僚として身を立てたいと志し、魏を離れ各国へ就職活動を開始。

しかし思うように就職活動ははかどりませんでした。

さらに自らの家が物凄く貧しかったため、長い間他国での就職活動を行えず、

魏に帰ってきます。

彼はその後魏の須賈(しゅか)と言う人物へ仕えます。

なんとか職にはありつけた范雎ですが、ここから長い間不遇の時代を送る事になります。




須賈(しゅか)と共に斉へ

 

須賈は魏王の命により斉へ赴きます。

須賈は范雎に「私はこれから斉へ赴く。お主も我と共に来い」と

誘われ、共に斉へ赴くことになります。

范雎と須賈は斉に到着するとすぐに斉王である襄王と会見。

范雎は須賈の近くに座り、黙っていました。

すると襄王(じょうおう)は范雎に色々な質問を行います。

彼は襄王の様々な質問に対して、はっきりと対応します。

襄王は范雎の質問の応答に満足し、彼らを下がらせます。

范雎と須賈は、何事もなく仕事を終え、宿舎へ向かいます。

 

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襄王(じょうおう)から見舞いの品が届く

photo credit: Explore via photopin (license)

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范雎は宿舎で一人読書をしていると、襄王の使者がやってきます。

使者は「王は、あなたの弁論に感服いたし、見舞いの品をお送りするとの

事です。どうぞ気兼ねなくお受け取りください。」と

大量の金と酒をもってきます。

范雎は内心受け取りたかったと思いますが、襄王からの贈り物をもらう事をせず、丁重に断ります。

しかしこの贈り物が後に大事件を起こします。

魏へ帰国そして…

須賈は側近から「范雎が襄王からの贈り物をもらったようです」と知らされます。

須賈はこの話を聞き、大いに驚くと共に范雎が斉王へ我が国の秘密を

漏らした事に対する謝礼だと思い込みます。

須賈と范雎は魏の首都・大梁(たいりょう)へ帰国。

須賈は帰国後すぐに上司である魏斉(ぎせい)に

「私の部下に范雎という者がおります。奴は我が国の秘密を斉の襄王へ話し

多額の謝礼をもらったそうです。」と自らの主観を述べます。

魏斉はこの話しを聞き、大いに怒りすぐに范雎を呼びます。

 

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嘘の報告により、瀕死の重傷を負う

 

范雎は魏斉の呼び出しに応じて、彼の元へ出かけます。

魏斉は范雎がやってくると、側にある竹の鞭で彼を叩きます。

范雎はいきなり叩かれた事にイラつき、反論しようとしますが、

容赦なく竹の鞭が飛んできて、話すことができませんでした。

その後屈強な男たちにボコボコにされ、彼はあばらと歯を折る

重傷を負います。

范雎はこのままでは殺されると思い死んだふりをします。

しかし魏斉は范雎が動かなくなっても手加減せず、

范雎の体を簀子(すのこ)でぐるぐる巻きにし、

厠(かわや=今のトイレ)へ投げ込みます。

范雎はトイレに来た客一人一人に助けを求めますが、

誰も彼の願いを聞くことはありませんでした。

そしてたまたま通りがかった厠の番人に「頼む。助けてくれ。」と

必死にお願いすると、番人は彼を救助され、范雎は九死に一生を得ます。

 

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友人の助けで秦へ逃亡

photo credit: Over 2000 via photopin (license)

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范雎は瀕死の重症を追いますが、友人の鄭安平(ていあんぺい)によって

治療された事で数か月後には傷の大部分を治します。

この時魏斉は范雎が生きている事を知り、彼の身柄を捜索します。

范雎はこのままではやばいと思い、名前を張禄(ちょうろく)と偽名を使い、

魏の国内を逃げ回っていました。

そんな時秦からの使者である宦官・王稽(おうけい)が魏に来訪します。

鄭安平はこの話を聞き、この宦官に范雎を推挙。

王嵇は范雎に会うと、弁論が爽やかで知識に溢れていた人物である事が

分かり、彼を秦へ連れて帰ります。

こうして辛い忍耐の日々を送っていた魏との別れとなります。

そして秦へ向かった范雎に最大のチャンスが

舞い降りてくる事になります。

 

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