趙襄子(ちょうじょうし)とはどんな人?趙を建国し、春秋時代の幕を下ろした人物

2016年2月26日


 

趙襄子

 

古代中国は春秋時代と戦国時代に分かれております。

キングダムの時代は戦国時代と言われる時代です。

この二つの時代の境目は非常にあいまいで

一般的には春秋時代北方の超大国であった晋が趙・・韓の三つに分かれて

から戦国時代とする説です。

晋を分裂させた原因を作ったのは趙襄子(ちょうじょうし)なる人物です。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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占い師に大成すると言われる

占い師に大成すると言われる

 

趙襄子は晋の大臣である趙鞅(ちょうおう)の末の子として生まれます。

彼は幼い時、趙軮が連れて来た占い師から「この子は後に必ず大きな事を成す

人物になるであろう」と言われます。

しかし趙軮は趙襄子が末の子であった事から、占い師の言葉をあまり気にせず、

聞き流します。

しかしこの占いは後に当たる事になります。

 

 

 

宝探しゲーム

宝探しゲームと張魯

 

趙軮はある日常山(じょうさん)と言われる山へ子供達を連れて行きます。

彼は常山へ着くと子供達に向かって「この山の頂上に宝物が置いてある。

この宝を見つけた者が勝ちだ」と言います。

すると子供達は一斉に山を駆け上っていきます。

子供達は一生懸命、長城目指して山を登り、頂上へ着いた子供達は

宝物を探します。

しかし子供達は頂上をいくら探しても宝物は見つかりませんでした。

一人、また一人と山の頂上から息子達が降りてきます。

そんな中趙襄子が趙軮に「父上。宝物を見つけました。」と駆け下りていきます。

だが趙襄子の手には何もありません。

彼をいぶかしんだ趙軮は「何にももっていないではないか」と質問します。

すると趙襄子は「宝物は目に見えるものではありません。山の頂上から代の地

を見る事が出来きます。

この地を取れば他の大臣よりも優位に立つことができ、これこそ宝物であると

思います」と父に話します。

父は趙襄子の話を聞き大いに感心し、後継者であった長男の趙伯魯(ちょうはくろ)を廃し、

末っ子の趙襄子を後継者にします。

後継者とされていた趙伯魯は、黙って身を引き趙襄子を影から支えていきますが、

数年後病にかかって亡くなります。

趙襄子は兄趙伯魯が亡くなると大いに悲しみ、兄から受けた恩を息子に帰す事になります。

 

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趙軮の跡を継ぎ当主となる

 

趙襄子は父趙軮が亡くなると後継者として擁立されます。

彼は代の地を手に入れるため、代の王を宴会に呼び寄せ、討ち取り、代の地を手に入れます。

彼は幼少期から可愛がってくれた兄趙伯魯から受けた恩を

彼の息子である趙周(ちょうしゅう)に返す為、代の地を与えます。

こうして長年受けて来た恩をしっかりと返します。

 

知氏との戦い

 

晋の大臣の一人知氏は晋の権力を掌握する為、自国の軍事力を背景にして

大臣である魏氏・韓氏・趙氏の領土を奪っていきます。

趙襄子は知氏から領土を少しずつ削り取られていく事に我慢できず、

自らの領土である晋陽で反旗を翻します。
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