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桓範(かんはん)とはどんな人?同郷の後輩曹爽の危機を救う為、逆転の策を献じた謀臣

2016年4月4日


 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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曹爽の危機

曹爽

 

曹爽は魏の実権を握った後、側近に政治を任せ、自らは豪快な遊びに興じます。ある日皇帝曹芳は曹叡のお墓参りをすると言い出します。曹爽は曹家一門の代表として曹芳と共にお墓参りに出かけようとします。この時あまり親しくなかった桓範が突然曹爽の屋敷に来ます。桓範は曹爽の屋敷に来ると突然「今皇帝と共に洛陽を出るのは危険だ。」と注意します。曹爽は「何が危険なんだ」と質問します。すると彼は「司馬懿がクーデターを起こしたら君はどうするのだ」と投げかけます。曹爽は笑いながら「あんな耄碌(もうろく)したじいさまにそんなことは出来まい」と笑いながら屋敷を出て、曹芳と共にお墓参りに同行します。

 

司馬懿のクーデター

司馬懿 仲達

 

桓範は自らの予想が当たらない事を祈りますが、彼の予想は当たってしまいます。司馬懿は曹爽が洛陽を出た事を知ると、宮殿を占拠しクーデターを起こします。桓範は急いで洛陽を脱出し、曹爽の元へ急ぎます。

 

乾坤一擲の逆転勝ちを可能にした策

 

桓範は曹爽の元に辿り着くと司馬懿がクーデターを起こしたと知らせます。曹爽は司馬懿がクーデターを起こしたことに驚き、動揺します。桓範は動揺している曹爽に「今すぐ許昌へ行き、皇帝を擁立して兵をあげれば各地の臣下はあなたに協力するはずだ。こんなところに居続けたら、あなたは捕縛されて死ぬぞ」と乾坤一擲の策を披露します。しかし曹爽は決断する事が出来きませんでした。その後曹爽は司馬懿から罪を問わず、今の地位を免職するだけで許してやると言われるとすぐに降伏。曹爽は降伏する前に「金持ちのままで居られるなら、俺降伏するよ」と桓範に告げます。すると彼は大きなため息をつき「曹子丹(曹真)は優秀な人であったが、息子はぼんくらばかりだ。貴様らのせいで俺が被害を受けるとは思わなかった」と悔しがります。その後桓範は官職に復帰しますが、すぐに無実の罪を着せられ、曹爽が処刑される時、彼も処刑されてしまいます。

 

三国志ライター黒田廉の独り言

黒田廉

 

乾坤一擲の策を献じた桓範は無念な最後を迎える事になります。曹爽がもし彼の策を採用していれば、魏の内乱は収まらず、もしかした司馬懿が曹爽一派に敗れていた可能性もあったかもしれません。そう考えると彼が献策した乾坤一擲の策は歴史の運命を左右するとんでもない策でありました。

 

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

三國志が大好きです。オススメのマンガは曹操を描いた蒼天航路がオススメです。三國志の小説のオススメは宮城谷昌光氏が書いた三國志です。好きな食べ物はマグロ、ぶり、アジが大好きな猫です。

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