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春秋戦国時代

趙奢(ちょうしゃ)とはどんな人?趙の三大天最後の一人で政治・軍事両方に秀でた名将【後半】

この記事の所要時間: 513




 

趙奢(ちょうしゃ)は平原君に敢然と立ち向かった事で己の人生を激変させます。

趙奢は平原君によって推挙されて、内政官として実力を積みます。

その後軍を率いる将軍として軍事の道を歩んでいきます。

はじめて将軍として戦場に出たはずの趙奢でありましたが、

戦術に優れ、勝利を収めます。

その後彼は将軍として趙国内で重んじられる事になり、

ある戦いを機にその名を他国にまで響き渡らせる事になります。

 

前回記事:趙奢(ちょうしゃ)とはどんな人?趙の三大天最後の一人で政治・軍事両方に秀でた名将【前半】




趙奢の厳命

 

趙奢は趙軍を率いる総大将として閼与へ軍を進めます。

趙奢は趙の首都である邯鄲を出ると諸将に「今回の戦の事について、諫言をした者は

死罪とする。分かったな。」と諸将に厳しく命令を下します。

その後彼は塁を築き、そこに兵を駐屯させます。




秦の密偵に偽情報を掴ませる

 

さて秦の将軍である胡傷は軍を分けて、

別働隊は趙の都市である武安へ侵攻させます。

趙奢の配下は「総大将。武安へ救援を差し向けなくてよいのですか。」と

強く進言します。

しかし進言した者は趙奢の厳命によって斬り捨てられます。

また趙奢は自陣に秦の密偵が紛れていると考え、

会議を開いた際「我らの目標は閼与救援ではなく、

邯鄲防衛に軸を置いて布陣している。」と諸将に伝えます。

諸将は趙奢のこの発言を不思議に思いますが、

進言するなと言われているため、何も言わずただただ頷くのみでした。

秦の密偵はすぐに自陣に戻り、総大将である胡傷に報告。

胡傷は密偵の情報を信じ、閼与へ軍を退けます。

 

閼与の狭隘な地を突破

photo credit: Petal Droplet via photopin (license)

photo credit: Petal Droplet via photopin (license)

 

胡傷は密偵の報告を聞くと安心し、閼与まで兵を下げます。

趙奢は秦軍が閼与の地まで退いたことを知ると、軽騎兵を先行。

こうして彼は廉頗や楽乗が「閼与の狭隘な地は進軍が難しい」と唱えていた地を

易々と通過します。

その後彼は全軍を移動させ、閼与の地に近い場所に陣を構築し、秦軍の出方を

伺います。

決戦・閼与の戦い

秦の将軍胡傷は、趙軍の軍勢を見るとすぐに全軍を出撃させ、趙軍に攻撃を仕掛けます。

趙奢は秦の軍勢が出撃してくると陣から打って出て迎撃します。

この時趙奢の食客である許歴(きょれき)という者が趙奢に

「敵は全軍で趙軍に攻撃を仕掛けてきています。

我らは兵を割いて北山(ほくざん)を取るべきです。」と進言。

趙奢はあれほど軍の進退について進言を行うなと厳命しておりましたが、

許歴の進言に頷き、配下に兵を与え、北山攻略に向かわせます。

その後北山を取った兵は秦軍に対して山を駆け下り、逆落としをかけます。

北山の逆落としの攻撃と趙奢軍本隊の攻撃により、

秦軍は壊滅的な損害を出し撤退していきます。

こうして閼与の戦いは趙奢率いる趙軍の勝利で終わり、

各国から恐れられる将軍として中華全土に名を馳せます。

 

趙の三大天

 

趙奢は秦軍を破って戦後処理を終えると邯鄲に凱旋します。

恵文王は大いに彼を褒め称え、馬服君に封じます。

こうして廉頗藺相如と共に肩を並べる地位に昇格。

後世、趙の三大天として後世に語り継がれる事になります。

また秦はこの三人が健在している時は趙への侵攻を控えます。

 

息子趙括に危惧を抱く

 

趙奢の息子である趙括(ちょうかつ)は、幼い時から兵法をしっかりと学び、

父・趙奢と兵法について議論を行うと父を論破するほどでした。

しかし趙奢は趙括の事を評価しませんでした。

趙奢の妻は「なぜ括を評価しないのですか」と夫である趙奢に問います。

すると趙奢は「括の兵法は机上で論じた兵法だ。実戦とは人の生き死がかかっている。

あいつは実戦を知り尽くしていないのに、

あたかも実践を知り尽くしているかのように論じている事を評価しないのだ。

括が趙の将軍として戦場に立てば趙軍は全滅するであろう。」と理由を述べます。

妻は夫の言葉に頷き、それ以後趙括の評価を夫に聞くことはありませんでした。

【次のページに続きます】




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