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執筆者:黒田廉

蘇秦(そしん)とはどんな人?秦の圧力を跳ね返す為、六国を結び付けた合従論者 Part.2

この記事の所要時間: 847




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蘇秦(そしん)は秦に対抗する大義を掲げ、燕・趙・韓・魏の同盟を成立させます。

彼は最終目標である六か国同盟の成立を完成させるため、

東方の大国である斉と南方の覇者である楚を同盟に参加させるため、

動き始めます。

彼はまず東方の大国である斉へ馬車を急がせます。

 

前回記事:蘇秦(そしん)とはどんな人?秦の圧力を跳ね返す為、六国を結び付けた合従論者 Part.1




東方の大国「斉」の内情を頭に叩き込む

photo credit: Wonderwall via photopin (license)

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蘇秦(そしん)は韓を離れ、当方の大国である斉へ向かいます。

彼は馬車を走らせながら、斉を調べて来た者からの報告を受けます。

報告者は蘇秦に「斉は学問を奨励し、賢材と言われる人材を数多く集め

採用しております。また弟である靖郭君田嬰(せいかくくんでんえい)を起用し、

国内の商工業を奨励して斉国は非常に活力にあふれて

おります。」と説明。

蘇秦は馬車を走らせながら斉国内の内情を頭の中に叩き込みます。




斉の国状を分析する

photo credit: Tangible via photopin (license)

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蘇秦はあらかじめ会見の約束を斉の宣王(せんおう)に取り付けておいていた為、

すぐに斉王の居る宮殿に向かいます。

彼は斉王と会見すると得意の弁舌を繰り広げます。

彼は斉王に「斉の国土は二千里にもおよび、民は活気に溢れ、

国力は充溢しており、兵は精強でその数は数十万に登ります。

このような国に賢王と言われる斉王が居れば、

どの国も斉に敵対する事は出来ないでしょう。」

と斉の国状を説明します。

宣王は蘇秦の言葉を聞いて、続きを話すよう促します。

 

斉の強さを賞賛し、六か国同盟に参加してくれるよう要請する

photo credit: Vote for me via photopin (license)

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蘇秦は再び意見を語り始めます。

彼は「それなのに王は臣下の進言を受け入れ、秦に仕えようとなさっております。

斉と秦の間には韓と魏の両国があり、この二つの国を臣従させなければ

斉に攻め込むことはできません。

もし秦が韓・魏を服属させ、斉へ攻めかかってきたとしても、

容易には攻め込めません。

その理由は斉に攻め込む前に要害堅固な地である亢父(こうほ)を

攻略しなければならないからです。

この地は道が狭く、馬車を二台連ねて進むことができない地で、

大軍で攻め込むには不利な地です。

この地を堅守し、魏・韓の両国を秦から引きはがせば

斉の勝ちは揺るがないでしょう。

現在、趙・燕・韓・魏は同盟を締結させて、秦に対抗しようと試みております。

この同盟に賢王と賢材が多くおり、精強な軍勢を擁する斉が加われば、

秦に対抗する事が出来ます。

どうか斉もこの同盟に参加し、秦の圧力を跳ね返し、

諸侯に安寧をもたらしていただけませんでしょうか。」と説きます。

 

五か国同盟の成立

 

斉の宣王は彼の意見を採用する事を表明した後、

「あなたの言葉に従い、秦に対抗する同盟に我が国も参加させて

頂く。趙の粛侯によろしく頼むと伝えてくれないか。」と述べます。

こうして反秦同盟形成がほぼ固まり、残りは南方の雄である楚を

残すのみとなりました。

蘇秦は同盟の完成を急ぐため斉王からの饗応を断り、

楚へ向けて馬車を走らせます。

 

南方の覇者楚の国状は

 

蘇秦は楚へ向かう馬車の中で、斉で集めたその国状を頭の中で整理します。

彼は頭の中で「楚の国は秦に匹敵する国土を持ち、兵は多く百万に達するほど。

しかし国内は貴族が権力を握り、旧態依然のままである。

その為度々秦に国土を削り取られている。」と今ある情報をまとめます。

そしてついに楚の国都に到着し、楚王である威王に会見を申し入れます。

会見を申し入れてから数日後、蘇秦は威王(いおう)からの呼び出しがかかり、

宮殿へ向かいます。

こうして六か国同盟に参加させる最後の国である楚の威王

との会見が始まります。

【次のページに続きます】




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