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執筆者:黒田廉

李陵(りりょう)とはどんな人?キングダムの李信を先祖に持つ悲運の将軍【前半】

この記事の所要時間: 629




キングダム

 

始皇帝を扱った中国史漫画の金字塔「キングダム」がついに

実写化するそうですね。

最近はアニメ・漫画の実写化が流行っている中、

どのようにキングダムの世界を表現するのか、楽しみですね。

 

キングダム 信

 

キングダムの主人公・李信は農民から活躍し、大将軍となる人物ですが、

彼の子孫がいたのを知っていますか。

彼の子孫は李広(りこう)と言い、漢の名将として活躍した武将です。

李広の孫・李陵(りりょう)も叔父に似て、武勇に秀で「史記」を記した司馬遷(しばせん)

蘇武(そぶ)の友としても知られている人ですが、ある戦いがきっかけで、

非常に厳しい人生を歩むことになってしまった将軍です。

 

写真引用元:キングダム連載十周年 実写特別動画プロジェクト




祖父李広の死

photo credit: Wonderwall via photopin (license)

photo credit: Wonderwall via photopin (license)

 

祖父・李広(りこう)は武勇に秀でた名将として人々に知られておりました。

彼が得意としていたのは射術で、弓を射れば百発百中。

矢を石に突き立てるほどの強弓を射ることができるほどの射術の名人です。

そんな彼ですが、漢の大将軍衛青の匈奴討伐軍に参加。

李広は別動隊を率いて、衛青の本体と合流するはずでしたが、

期日に間に合いませんでした。

李広はその罪の責任を取るため、自刃。

幼かった李陵は祖父が自刃して、亡くなったことを聞き、大いに悲しみます。

彼はその悲しみを乗り越え、祖父・李広を超える将軍になるため兵法書を毎日読み、

武術に明け暮れる日々を送ります。




建章宮の長官になる

信 キングダム

 

武帝は李広の孫である李陵を宮殿に呼びつけます。

李陵は宮殿に出向き、武帝に拝謁します。

すると武帝は「お前を建章宮(けんしょうきゅう)の長官に任命する。

今後も励め」と伝えられます。

建章宮の長官とは皇帝の宮殿を守る隊長の事で、騎兵を主に率います。

彼は長官の職に励み、部下をしっかりと掌握し、

規律正しい軍勢を率い、武帝に職務に励んでいることをアピールします。

武帝は李陵が率いる騎馬隊の規律正しさに喜び、

「さすが李広の孫だ。李家は代々将軍を輩出する家柄である。」と

側近に語ります。

 

関連記事:李広(りこう)とはどんな人?「飛将軍」と呼ばれた男は李信の子孫であった!?

関連記事:【キングダム】李牧(りぼく)とはどんな人?趙国最後の守護神・三大天

関連記事:秦国の六虎将軍・李信の妻となるのは誰かを大胆予想!羌瘣?それとも河了貂か?

 

護衛長官から軍人の道へ

photo credit: Red and blue via photopin (license)

photo credit: Red and blue via photopin (license)

 

李陵は建章宮の長官の任をしっかりと行い、毎日の仕事に励みます。

武帝は李陵をすっかり気に入り、彼に「匈奴の様子を偵察して来い」と

新しい任務を彼に与えます。

そして武帝は彼に騎兵隊を与え、すぐに向かうように伝えます。

李陵は祖父・李広のように軍人になりたかった為、この任務を非常に喜びます。

 

武帝ミッション:匈奴の地の探索

 

李陵は武帝から与えられたミッションを完遂するため、すぐに準備を整え出発。

彼は居延(きょえん)から匈奴の地に侵入をします。

この地から2千里(現在のキロ数で表すと800キロほど)を偵察し、帰還します。

彼は匈奴の暮らしぶりやかの国の軍隊の様子など詳細なデータを記し、

武帝に調査報告書を提出。

武帝は李陵が持ち帰った匈奴の調査報告書の内容が詳細に記されていることに

満足し、彼を近衛隊の騎兵隊長に任命。

漢の西の地域の守備を命じます。

彼はこの地で兵士をしっかりと訓練し、攻撃を仕掛けてきた匈奴軍を幾度か打ち払い

武功を挙げます。

 

武帝に進言

photo credit: Last Leaf via photopin (license)

photo credit: Last Leaf via photopin (license)

 

李陵は漢の西方守備の任務が終わると漢の首都長安へ帰還します。

彼は帰還後、武帝に任務報告を行います。

武帝は彼の任務報告を聞き終わると「李広利(りこうり)を来年匈奴の地に侵攻させる。

お前は李広利軍が使う物資を輸送せよ」と命令。

李陵はこの命令に真っ向から反対します。

彼は「私の部隊は厳しい訓練を潜り抜けてきており、輸送の任には向きません。

それよりも別動隊として出陣し、李広利将軍に匈奴軍が集中しないようにしたいと

思います。」と進言。

武帝は「私の命令が聞けないのか」と怒りをあらわにします。

李陵は武帝の怒りを受けながらも食い下がります。

 

武帝との約束

 

武帝は李陵が食い下がってくるので、漢軍の状況を彼に説明します。

李陵は漢軍の状況を聞いても一歩も引かず、武帝に「出陣させてほしい」と懇願。

武帝は李陵に「騎馬隊はすべて李広利に回し、お前に騎馬隊を回す余裕はない。

砂漠での戦で騎馬がなければ匈奴と戦うことなどできまい。

それでも戦えるのか」と李陵に伝えます。

彼は「わが軍に騎馬がなくても、わが兵士たちは射術に優れ、百発百中です。

弓隊と歩兵合わせて5千ほどあれば、

匈奴軍と戦い勝利を得ることができると思います。」と強気の姿勢を崩しません。

武帝は「お前、今の言葉に嘘偽りはないな」と念を押します。

彼は「もちろんでございます。」とはっきりと答えます。

武帝は彼の懇願を受け入れ、5千の兵を与え、出陣させることに決めます。

こうして李陵は軍勢を率いて、居延から匈奴(きょうど)のいる砂漠へ出陣します。

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