よかミカンの三国志入門
潼関の戦い特集




はじめての三国志

menu

はじめての蜀

楊戯(ようぎ)とはどんな人?季漢輔臣賛を記して蜀の臣下を褒め称えた政治家




曹幹

 

正史三国志を書いて有名になった陳寿(ちんじゅ)ですが、

それ以前に蜀の人物達を書いた書物があったのを知っていますか。

その書物の名は「季漢輔臣賛(きかんほしんさん)」と

言われる蜀の臣下を褒め称えた書物を楊戯(ようぎ)という蜀の臣が書いております。

さて彼はどのような人物であったのかを紹介していきたいと思います。




裁判官としての実力が認められる

劉備

 

蜀の諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)楊戯の実力を認めており劉備(りゅうび)が亡くなると、

彼を軍の裁判を司る「督軍従事(とくんじゅうじ)」の職を与えております。

彼は孔明から軍の裁判を司る仕事を与えられると公平性を保つため、

色々な所から情報を収集。

彼が法廷に立つと公平さを保った裁判を行っていると蜀の群臣から評判を得ます。




公平性が認められどんどん出世する

森 s

 

孔明の死後、蒋琬(しょうえん)が孔明の後任になることが決定します。

彼は楊戯を高く評価しており、

ある時蒋琬の部下が「楊戯は殿の話を全く聞かないのは、

非常に無礼ではありませんか。」と楊戯の悪い所を指摘します。

すると蒋琬は部下に対して「彼が私の話を聞いて賛成の意見を述べれば、

自分の心にうそをついてしまうことになる。

かといって反対すれば私が述べた意見の非を明らかにしてしまう。

だからあいつは何にも言わないのだ。」と部下に対して楊戯の考えを述べ、

彼の悪口に対して一切気を留めませんでした。

蒋琬は楊戯の公平に物事を見る能力を認め、彼を次々に出世させていきます。

 

バカにするような言葉を本人の前でぶつける

姜維

 

楊戯はその後、姜維(きょうい)と共に出陣することになります。

そしてある所で野営を行った際、姜維は諸将を呼んで食事を取ります。

楊戯は常日頃から姜維の事があまり好きではなかった為、

姜維に向かってバカにするような言葉をさんざんぶつけます。

姜維は苦い笑いしながら、何とか耐えておりました。

その後姜維は楊戯が自分の事を諸将の前でバカにしたことを恨み、

彼の官職を剥奪し、庶民に落とすよう上表します。

劉禅は姜維の上表を認め、楊戯は庶民に落とされてしまいます。

 

関連記事:孔明とは違うのだよ!天才姜維の斜め上北伐とは?両者の徹底比較

関連記事:姜維は忠臣なのか、それとも愚将か?

関連記事:【ポスト五虎大将軍】蜀の四龍将が生きていれば蜀は魏を倒せた?

 

評判が悪かった譙周を認める

許攸 兵糧のありか教えますひひひ

 

蜀の学者である譙周(しょうしゅう)は学識だけに秀でて、

政務に関連した仕事を行っていないことから

蜀の人々からあんまり評判がよくありませんでした。

しかし楊戯だけはみなと違う意見を持ち

「あの長身の男(譙周は約190㎝ほど身長があった)には、

私達や子孫は及ばないだろう」と予言めいた評価を与えています。

この楊戯の言葉通り、譙周は蜀が徹底抗戦か降伏かの二択に迫られた時、

群臣の前で劉禅に降伏を進め彼の決断力が優れていたことが現れます。

また彼の名は陳寿の師匠として有名になり、歴史に名を残すことになります。

楊戯の予言めいた譙周に対する評価は当たる事になるのです。

 

「季漢輔臣賛」を記す

劉備 黒歴史

 

楊戯は蜀の人臣が活躍した事を記録に残そうと「季漢輔臣賛」を残します。

彼はこの本を残す理由を「先帝(劉備の事)が行った実績と先帝に付き従った有能な臣下を

記し、後世に残したいと思う」としています。

この季漢輔臣賛は241年より前に書かれており、

241年以降に亡くなった人物には評価を与えられない為、書き記してはいません。

この季漢輔臣賛は陳寿が書いた正史「三国志」の蜀書の後ろに付けられている

列伝となっています。

 

三国志ライター黒田廉の独り言

黒田廉

 

楊戯が季漢輔臣賛を書いた事で、蜀の武将たちがより詳細に知ることができます。

陳寿が書いた正史「三国志」はどうしても晋や魏に重きを置かなくてはならない為、

呉書や蜀書の内容に晋・魏が不利になるような記述は控えなくてはなりません。

陳寿はこの季漢輔臣賛にあまり手を加えず、

蜀書に漏れた武将達を楊戯が書いたそのままの状態で載せることで、

自分の気持ちを季漢輔臣賛で代弁しております。

興味がありましたら読んでみてはいかがでしょうか。

「今回の三国志のお話はこれでおしまいにゃ。

次回もまたはじさんでお会いしましょう。

それじゃまたにゃ~」

 




よく読まれている記事

真田丸 劉備

 

よく読まれている記事:みんな大好きウ◯チの話!三国志時代のトイレ事情

 

朝まで三国志

 

よく読まれている記事:朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第1部

 

kawauso 投壺

 

関連記事:三国時代の娯楽にはどのようなものがあったの?タイムスリップして当時の人に取材してみた

 

袁紹 曹操

 

よく読まれてる記事:【三国志if】もし袁紹が官渡の戦いで曹操に勝ってたらどうなってたの?

 

この記事を書いた人:黒田廉(くろだれん)

 

黒田廉

■自己紹介:

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

■歴史人物:

張遼孟嘗君、張作霖など

■何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 夏侯玄(かこうげん)とはどんな人?夏候家の逸材として称えられた名…
  2. うち結婚しないから!自ら両耳と鼻を切り落とした夏侯令女が烈女すぎ…
  3. 呂不韋の成功哲学!自ら立てた計画とは?
  4. 張遼の墓は存在するの?中国の三国志観光スポット旅行
  5. 【三国志の新事実】マジで!?蜀の天才丞相・諸葛孔明が沢山いた!
  6. 【神になった名将対決】劉備三兄弟の一人関羽VS救国の英雄・岳飛 …
  7. 荀攸(じゅんゆう)とはどんな人?地味だけど的確な献策を行った軍師…
  8. おんな城主 直虎の予備知識を得よう!女城主・井伊直虎は今川家に呪…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 豊臣秀吉 戦国時代2
  2. 孫策に攻撃される黄祖

おすすめ記事

  1. 鈴木三樹三郎とはどんな人?実は剣術が下手な新選組だった? 幕末極悪な尊攘派志士と正義の新選組
  2. キングダム 510話 ネタバレ予想:李牧が王翦に仕掛けた罠とは何なの?
  3. 策で生き続けた賈詡は最終的にどこまで出世したの?
  4. 橋本左内ゆかりの福井県をナビゲート
  5. 高漸離(こうぜんり)が始皇帝に復讐を行う、荊軻の親友の始皇帝暗殺計画
  6. 【有名になりたい】小粒群雄太史慈が孫策に出会うまでを紹介

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 対立する西郷隆盛と大久保利通

おすすめ記事

【はじめての三国志読者へお知らせ】あの袁術祭りのバナーを設置したよ! 小栗忠順の最期!なぜ小栗は明治政府に殺されたのか? 【はじ三グッズ】可愛い馬超のスマホケース(iPhone/Android対応)近日発売予定 黒田官兵衛は本当に息子の活躍を苦々しく思っていたの? 孫策も憧れた「西楚覇王」項羽が残した伝説の戦いベスト3 海賊時代の孫堅 孫堅は三国志の○○だったのか? 【三国志時代の正月風景】英雄達も正月くらいはのんびりしていたの? 【三国志ファン必見】これが魏の軍隊だ!

おすすめ記事

  1. 【意外な事実】公孫サンは英雄劉備が真似した人物だった!
  2. 明治維新とはどんな改革?近代国家を目指した政治改革を分かりやすく解説 幕末軍服姿の西郷どん 西郷隆盛
  3. 曹操と劉備はどうしてライバル扱いなの?【三国志の素朴な疑問】
  4. 【戦国時代と三国時代の類似点】権力者に抵抗して戦い抜いた曹髦と織田信孝
  5. 【第一次濡須口の戦い】赤壁より人数が多い三国志史上屈指の会戦
  6. 洛陽の最速王は誰だ!意外に速い!三国時代の馬車ってどんなの?
  7. これはヒドイ!戦国時代のサバイバル雑兵物語 日本戦国時代の鎧
  8. 王粲(おうさん)とはどんな人?建安の七子であるが容貌の貧弱さでは龐統や張松より上

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“邪馬台国"

“三国志人物事典"

PAGE TOP