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飛信隊はどのような構成だったの?史実をもとに強さも考察

2016年6月14日


 

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馬に乗って戦う飛信隊の信

 

キングダムにおいて、主人公 信と一心同体で動き、幾多の戦場で手柄を立ててきたのが、飛信隊です。その飛信隊も信の成長と共に、規模を大きくしていき、今では8000人という大勢にまで成長しました。そこで、はじさんでは、飛信隊の歴史から、現在の状況までをザックリと分りやすく解説します。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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飛信隊を造ったのは、あの王騎将軍・・

王騎 キングダム

 

飛信隊は、発足当初から独立遊撃隊という存在です。つまり、どの将軍にも所属せずに独自の動きを許される部隊でした。それには理由があり、元々飛信隊は、王騎(おうき)将軍により臨時に編成された100名あまりの百姓部隊だったからです。

 

飛信隊は、趙将 馮忌を斬る大手柄を挙げる

 

王騎将軍の策は、100名余りの飛信隊を毒矢に見立てて、趙の大軍の隙間をかいくぐり、趙軍の奥深くで戦略を練る、将軍馮忌(ふうき)を斬るという事でした。大軍が動く戦場だからこそ、わずか100人の飛信隊は目立たず、毒矢の役割を果たすという考えです。

 

もちろん、失敗すれば死は免れませんし、生き残って戻っても味方による死刑が待っている厳しい任務です。しかし、信は大将軍になるという自分の夢の最短コースが、この任務をやり遂げる事だと直感し、100名の部隊が半分に減ってしまうという大損害を受けながら、趙将、馮忌を斬り、秦軍を初戦で勝利させる大手柄を挙げるのです。これにより飛信隊は、そのまま存続し、味方には頼りになる存在、そして敵には恐怖の的として名を中華に轟かせる事になります。

 

飛信隊の組織図

 

飛信隊は、8000名を数える組織ですから、それぞれで役割を分担しないと思うように動く事は出来ません。それで、隊が存続していく間に、次第に組織化が進みました。ここでは、飛信隊の組織を見ていきましょう。

 

・隊長 信(しん)・・言わずとしれた飛信隊の核です。元気で疲れ知らず、また歴戦を潜り抜けた事で、武神 龐煖(ほうけん)と斬り合いを演じられる程の武力もありますが、作戦などの立案は苦手です。一時期、副隊長の羌瘣(きょうかい)が仇討ちの為に抜けた時には、飛信隊は連戦連敗し、上層部では、飛信隊解散の話さえありました。平たく言えば、信は腕力バカなのです。

 

・副隊長1 羌瘣・・信を補佐する副隊長が羌瘣です。伝説の暗殺者一族の出身で、一人で万人を相手にする剣技を使える上、頭もよく、一人で軍師と将軍の働きをします。飛信隊では、8000名の内の3000名が羌瘣の直属です。

 

・副隊長2 渕(えん)・・信が王騎将軍の試練で崖から突き落とされ弱小部族を戦争で勝たせるという特訓を受けた時、巻き添えで落とされたのが渕です。それ以来、創設された飛信隊でも副官になりました。あまり武力はないですが、代わりに頭脳は・・と言うほどのものでもなくただ、長年、壮絶な死闘をくぐった土壇場の度胸と、信を信じ抜く精神力の強さは、誰にもひけをとらないモノがあります。

 

・副隊長3 楚水(そすい)・・

 

飛信隊が千人隊に昇格した際に配属された副隊長です。元々郭備(かくび)という、信と同じように下僕から千人将に昇格した人物に仕えていましたが、郭備は敵将、廉頗(れんぱ)の配下の輪虎(りんこ)に暗殺されました。その後を受けて、楚水は飛信隊に入りましたが、郭備から、信の事を色々聞いていたようで、最初から好意的です。かなり有能な副隊長で、皆から一目置かれています。

 

・軍師 河了貂(かりょうてん)・・河了貂は、黒卑村という、山岳民族の村にいた少女でした。祖父が死んでからは、身よりがなく、生きるために、秦からの亡命者や逃亡者の情報を売ったりして生計を立てていましたが、お金目当てで、秦王政(せい)や信に関わったのが運のツキ、、逃亡者同然の政からは、金は貰えないわ、敵対者から狙われ何度も生命の危機に瀕するわで散々の目に遭います。

 

ただ、どんな逆境でも挫けず、未来を切り開く信や同じ女性でありながら、無類の強さを誇る羌瘣の姿を見ている間に、自分に出来る事は何だろうと考えるようになり、羌瘣のツテで軍師学校に入り、軍師になります。

 

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副隊長以下の百人将、伍長、什長

 

百人将、伍長や什長とは、副隊長以下の、それぞれの伍や什を統率する下級将校です。百人将は100名のリーダー、伍長は5人のリーダー、什長は十人のリーダーです。

 

・尾平(びへい)・・信の幼馴染み、信と同じ位、単細胞で口ばっかりだが、いざという時にはド根性を発揮する底力のある男。体は痩せていて特徴がある出っ歯、什長。

 

・尾到(びとう)・・尾平の弟だが角刈りでデカイ、兄とは正反対で寡黙で頼りがいのある人物、戦死した、伍長。

 

・澤圭(たくけい)・・元信の上司だった伍長、地味だが手堅い戦術で、味方の伍を失った事がない事が自慢。

 

沛浪(はいろう)・・経験豊富な武闘派、常に危険な前線に立ち、困難な任務を受ける事が多い。現在百人将。

 

田有(でんゆう)・・巨漢の歩兵、沛浪と共に、前線に立つ事が多い、その甲斐あって、現在百人将。

 

竜川(りゅうせん)・・田有を上回る巨漢の歩兵で、力は田有の3倍(本人談)とも言われる。飛信隊の初陣である趙軍との戦いでは、馮忌を守るべく張り巡らされた趙軍の防御陣をはじき飛ばして、突破口を開いた。最近、子供が生まれ、その事を思って戦意が鈍るシーンもある。

 

・魯延(ろえん)飛信隊で最年長の歩兵、老人だが戦場の経験は豊富で、初期は、信にアドバイスする場面がいくつかある、現在は什長。

 

・石(せき)山の民の一族である青石族の青年、常人離れした聴力を持つ他、山の知識が豊富で、斥候として多大な貢献をする、伍長。

 

・昴(こう)・・一兵卒、初期からの飛信隊のメンバーだが、体も小さく、泣いてばかりで、あまり役に立っていなかった。しかし、出世して苦労している母親に楽をさせたいという一念で成長しつつあり、羌瘣から習った関節技を自分なりに極めたり、戦闘に勝てなくなった飛信隊の原因を、「羌瘣が抜けたから・・」と指摘するなど、かなり賢い面も出てきている。

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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