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親族からは嫌われていた?劉備に親族の配下がいない理由とは?

この記事の所要時間: 29




劉備玄徳が眩しい理由 三国志

 

劉備は幽州の涿郡(現在の河北省涿州市)の出身です。

中央の都からは遠く離れています。田舎暮らしでしたが、心に秘めたものは大きいものがありました。

というのも、劉備は自分自身が前漢第六代の皇帝、

景帝の子、中山靖王の子孫であると信じていたからです。

ちなみに中山靖王には子供が120人以上いたといわれています。

その子孫に至っては万を超える数だったはずです。

まさに星の数ほどもいたことになります。それほど貴重視されてはいません。

現に劉備の祖父は県令を務めたこともありましたが、父は無官です。

尊い血筋でありながら特別扱いはまったくされていないのです。

まさに平民同様です。

それでも劉備は大望を持ち続けて生きていきます。

 

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劉備の勢力は流民

若かりし劉備 チャライ★

 

仲間にはかなりの人望があったといわれる劉備ですが、若い頃は勉強が嫌いで、

犬や馬、音楽や綺麗な服を着ることが好きだったようです。

不良というか、遊び人ですね。

集まってくる仲間も同じような輩が多くなっていきます。

それらがいわゆる「遊侠の徒」や「商人」などです。

彼らは流民の民同様でした。

そんな彼らの習慣が、義兄弟の契りを結び、親族以上の結束を固めることです。

人を殺してお尋ね者になっていた関羽もこうして劉備と知り合い、義兄弟となっていきます。

劉備の旗上げに一役買ったのもこうした商人たちでした。




劉備にはなぜ地縁、血縁がないのか

劉備悩む

 

劉備の経歴をみると、まさに劉備こそが流民のなかの流民であることに気が付きます。

賊に敗れては仲が良かった公孫瓚(こうそんさん)のもとに逃げ、呂布(りょふ)に敗れては

曹操(そうそう)のもとに逃げ、曹操に敗れては袁紹(えんしょう)に身を寄せます。

そして劉表(りゅうひょう)のもとへ逃亡し、さらに孫権(そんけん)を頼ります。

荊州でようやく足場を作ると、劉璋を攻めて本拠地を得ました。

北から東、そして南へと大忙しです。

ここまで負け続けながら勢力を拡大していく例は歴史を紐解いてもなかなか見当たりません。

これに匹敵するのは大逃避行を敢行した毛沢東ぐらいだといわれています。

劉備は逃避を続けながら、故郷とはまったく関係のない地で国を建てました。

これは曹操や孫権と大きく異なるところです。

そのため劉備には地縁がないのです。

親族も息子以外にはいません。

流民の勢力である劉備の配下は出身がバラバラです。

同郷の部下は張飛と簡雍だけだったといわれています。

 

流民をまとめたものこそ「志」

陸遜 劉備

 

では劉備はどのようにして流民たちをまとめあげたのでしょうか。

それは漢を復興するという大義です。

この志に感銘を受けたものたちが劉備に従ったのです。つまり同志の集まりです。

それが劉備軍の最大の特徴であり、魅力であり、人気でもありました。

しかし血族で固められない組織は脆弱で、

やがて志が薄らいでいくとそれに比例して勢力も衰えていきます。

魏や呉に比べて蜀の滅亡が早かったのも致し方なかったことなのかもしれません。

 

三国志ライターろひもと理穂の独り言

ろひもと理穂

 

劉備に息子以外の親族、血族がいなかったために蜀では身内争いが起こりませんでした。

これもまた魏や呉と大きく異なる点です。

劉備の後を継ぐことになる劉禅の外戚となった張飛の一族が唯一の親族と呼べるかもしれません。

蜀の国は志を結集してできた国です。

だからこそ尊く、だからこそあの諸葛亮孔明をもってしても維持するのが大変なことだったのでしょう。

組織の成り立ちや雰囲気は、日本でいうところの新撰組に似ています。

(新撰組は建国はしていませんが)

志で繋がる者たちこそが、

劉備にとっては血の繋がり以上に深い絆で結ばれていると信じていたのではないでしょうか。

そんな劉備の絶大な信頼が部下たちの並外れた活躍を生み出すことになったのだと思います。

蜀が後世の人たちに人気があるのもうなずけますね。

 

 

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