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仮に孔明が魏に仕えていたら
それではもしそのような大虐殺が徐州で起こらず、孔明が魏に仕えていたらどのようなことになったのでしょうか。孔明の神算とも呼べるその智謀と、将来を見通せる政治力はずば抜けています。必ずや曹操の目に留まったに違いありません。
もしかしたら曹操の弟子としてエリート教育を施されたかもしれません。そして曹操の跡を継ぐ曹丕や曹叡を立派に補佐して魏をさらに大きな国にしたことでしょう。司馬氏による皇位簒奪も成し得なかったのではないでしょうか。
蜀や呉を早々に滅ぼし、魏は天下を完全に統一し、その後何百年と続く安定した帝国を築いていたかもしれません。
三国志ライター ろひもと理穂の独り言
人材の豊富な魏において、例え孔明が仕えたとしても埋没してしまったのではないかという意見もあります。蜀だからこそ孔明はここまで自由に実力を発揮できたのかもしれません。
しかし、人材起用にかけて天下一ともいえる曹操が孔明のような将来性豊かで即戦力となるものを見過ごすはずもありません。きっと曹操は孔明を重用していたはずです。能力が並外れて高く、それでいて清廉潔白で野心家ではない孔明は曹操の期待にきっちり応えて支えていったことでしょう。ただ、曹操と孔明ではあまりに最強のタッグすぎて面白味がありませんね。
三国志自体がここまで盛り上がることもなかったのではないでしょうか。曹操、孔明、周瑜、この天才三人が三国に分かれてバランスが保たれたことこそが三国志の展開を熱くする要因だったと思います。結論として孔明が曹操に仕えても面白くない。というのが私の最大の意見です。
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