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三国志の雑学

これぞ重箱の隅!三国志の時代の調理具・食器特集!

この記事の所要時間: 236




料理人

 

三国志演義では、よく描かれる宴会の風景、しかし、そこで使用される

食器・調理用具の類までは、細かく説明される事はまずありません。

しかし、他所で説明されないなら、こちらで説明してみせようというのが

はじさん魂!というわけで周の時代から唐の時代まで使用された、

様々な食器についてイラスト付きで解説します。

 

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一番、有名な調理器具、鼎(かなえ)

鼎

 

鼎は、「鼎の軽重を問う」など、珍重され過ぎて最後には

国家を指し示すまでになった調理用具です。

元々、鼎は、脚の下から火を焚いて、肉や魚などを煮込む鍋でした。

中国では大牢と呼ばれる、最高のご馳走三種、牛、豚、羊の肉も

鼎で煮込むので、やがて、権力と富の象徴として神聖視されるようになりました。

 

また、鼎は青銅という錫と銅の合金で鉄よりも高価でした。

重い物では1トン近くあるなど簡単に動かせない代物で、

その為に鍋の淵に耳がついています。

かつてはここに棒を差し込んで、大勢で担いで動かした名残です。




果物などを盛ったのか?籩(へん)

籩

 

鼎とは対照的に、竹を編んで造られたのが籩です。

竹製品という事から考えて、生臭い物は腐ってしまうので入れられません。

恐らく乾いた食品や、果物などを盛るのに利用されたと考えられます。

土台が膨らんでいるので、個体では重い食品が盛られたと考えられ、

やはり果物が多かったように思います。

 

豆と書いて、たかつきと読む!

豆

 

豆は、一本足で蓋がついた木製の食器です。

蓋があるという事は、羹(あつもの:スープ)を入れたという事で、

案の定、付属品として匕(ひ:スプーン)がセットされています。

昔は、年齢によって豆を出す数が決まっていたようで、

年長者には、より多くの豆が出され尊敬を表しました。

 

今でいう、お櫃(ひつ)だった箪(はこ)

箪

 

こちらも竹製品ですが、籩よりはずっとコンパクトです。

この中には粟や黍、米のような主食が入っていました。

孔子の言葉にも、一箪の飯、一瓢の水という言葉があり、

箪の中には飯が入っていた事が窺えます。

 

今の感覚だと、竹の表面に飯がひっつきそうですが、

当時は穀物を炊かずに蒸していて水分が多くないので、

べったりとはくっつかなかったと思います。

 

※文字の制約で、箪としか出ませんが、実際は竹の下に□□が入ります。

 

瓦で出来た食器、鉶(けい)

鉶

 

今までの食器に比べて、角はあるわ、脚はあるわの

奇抜なデザインが、この鉶という食器の特徴です。

瓦製という事ですから、耐火性があるので熱く煮えた肉などを

入れていたのではないかと思います。

鼎と同じく、奇抜な文様が刻んである事から高貴な食器であり、

料理人は、鼎で煮た熱々の肉を切り分けそれぞれの客の鉶に

分けていたのかも知れません。

 

もっとも粗末な食器 瓢(ひさご)

瓢

 

瓢は、ひょうたんの中身を取り去って造った簡単な食器です。

もっとも貧しい人間の食卓にもあがるので、

一番ランクの低い食器として扱われていました。

瓢は半分に割らないで瓢箪として天然の水筒にしたり、

酒を入れたりもしています。

カンフー映画の酔拳を見れば、瓢が出てくるのが分かります。

 

昔懐かしい、お膳にあたる案(あん)

案

 

案は、日本でも少し前までは存在した膳の事です。

どうして、こんなものがあるのかと言うと、

当時は椅子もテーブルもなく、食事は案に乗せられて、

運ばれてきたからです。

イラストでは、大きさは分かりませんが、高さは座った人の

腰程度しかなく、座って食事をするのに便利な造りです。

 

案は宋の時代に入り、生活が椅子とテーブルの生活になると

廃れて消えていきました。

 

関連記事:甘寧や袁術もびっくり!実は大事にされた料理人(厨師)

関連記事:三国時代の料理と酒って何を食べてたの?英雄たちの宴が気になる

 

三国志ライターkawausoの独り言

kawauso 三国志

 

周の時代から連綿と続いた、鼎や豆、鉶、籩という食器は、

中国が椅子とテーブルの時代になる遅くとも北宋の頃から、

生活に合わなくなり廃れていくようになります。

 

三国志 英雄たちの宴

 

しかし、三国志の時代なら、ズバリで存在していた筈で、

劉備(りゅうび)曹操(そうそう)孫権(そんけん)は、

このような食器や調理器具に囲まれて食事をしていたのです。

 

これらとは別に、お酒を注いだ甕、玉觶(ぎょくし)や龍を象った

尖った酒杯、觥(こう)などがありますが、食器ではないので、

これらは日を改めて紹介しましょう。

 

本日も三国志の話題をご馳走様でした。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:三国志時代に降伏や降参するときはどうやってサインを出していたの?

関連記事:【素朴な疑問】三国志時代はどうやって兵士を集めていたの?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

kawauso

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三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

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