はじめての列子
if三国志




はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

【燕の名将・楽毅の名言】古の君子は交わりを断つとも悪声を出さず

楽毅



 

小国燕国の王である昭王に仕えた楽毅(がくき)

彼は昭王の積年の夢である斉へ復讐を叶えるため、色々と工作を行います。

その結果、彼は斉と楚を除いた国々と連合軍を結成することに成功。

この軍勢の総大将として楽毅は兵を率いて斉へ攻撃を仕掛け、

斉を滅亡寸前にまで追い込みます。

しかし楽毅の良き理解者であった昭王が亡くなると次の恵王(けいおう)のせいで、

楽毅は燕の地を離れて、趙へと向かい彼の地で仕官することになりますが、

趙へ仕えた時の楽毅の名言を今回はご紹介しましょう。

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:【徹底分析】キングダムを書いた原泰久はココが凄い!原先生の意外な側面10連発




総司令官を更迭!?

photo credit: I’m only happy when it rains… via photopin (license)

 

楽毅は斉へ攻め込み、斉のほとんどの領土を占領することに成功。

しかし即墨(そくぼく)と莒(きょ)の二城のみが未だ楽毅に抵抗しておりました。

彼は即墨へは配下の者を使わして包囲させ、莒には楽毅自ら攻撃を仕掛けます。

しかし楽毅の猛攻を受けても斉王がこもっている莒を陥落させることはできず、

即墨も斉軍が燕の大軍を弾き返す奮闘ぶりを見せます。

そんな中、燕では昭王が亡くなり恵王が燕の王様となります。

彼は楽毅の事をあまり好きではなく、むしろ嫌っておりました。

そのことを知った即墨の守将である田単は、燕の首都で楽毅の悪口を流します。

この作戦は成功し、田単が流した流言を信じた恵王は楽毅へ

「総司令官の職を別の将軍にする。お前は早く帰ってこい」と命令を出します。

この命令を聞いた楽毅は恵王に自分は疑われていると考え、

燕の首都へ向かうことをせずに燕の隣国である趙へ亡命してしまいます。




楽毅に謝る

photo credit: Shades of green via photopin (license)

 

楽毅はこうして燕を出て趙へ亡命し、趙王の元に仕えることになります。

燕ではその頃、楽毅から別の将軍へと総司令官が変わり、

斉の残りの二城へ猛攻を開始しておりました。

田単は自らの計略によって楽毅が居なくなったことを知り、大喜びします。

そして燕軍が即墨へ猛攻をしかけてくる事を知ると彼は反撃を開始。

燕軍は即僕で田単が考えた火牛の計を受けて大敗北。

田単は燕軍を追撃して斉の国から燕軍をすべて追い払い、斉の国を取り戻すことに成功します。

この結果、恵王は田単の計略に引っかかった事を敗北後に知って大いにショックを受けます。

さらに彼は自分が計略に引っかかったことが原因で楽毅を追い出してしまったことで、

彼が趙王をけしかけて燕に攻撃を仕掛けてくるのではないかと不安に駆られます。

そこで恵王は楽毅に「あなたを疑って申し訳なかった。あの時は斉の宰相となっている田単の

計略に皆が引っかかってしまったのだ。」と自らの非を認め、謝ります。

楽毅は恵王の手紙を読んで彼に返信を出すことにします。

 

「古の君子は交わりを断つとも悪声を出さず」BY楽毅

photo credit: To pair or not to pair… via photopin (license)

 

楽毅は恵王へ先代昭王から受けた恩に対しての説明を行ってから

呉の名臣である伍子胥(ごししょ)と呉王・闔廬の話を引き合いに出します。

そしてこの手紙の最後に彼は「古の君子は交わりを断つとも悪声を出さず」と書き記します。

彼が記したこの言葉の意味は「昔の君主は絶好したとしても、悪口は言いませんでした。

私も古の君子の教えを胸に刻んで起きておりますので、

過去起きたことに対して悪口を言うつもりは毛頭ありません。」と言う意味です。

この楽毅の言葉を受け取った恵王は、楽毅の懐の大きさを知り感動します。

そして彼は楽毅の息子である楽間(がくかん)を取り立てたそうです。

 

春秋戦国ライター黒田廉の独り言

黒田廉

 

楽毅が恵王へ送ったこの書を「燕の恵王に報ずる書」と言われ、

三国時代の蜀の丞相である諸葛孔明が書いた「出師の表」と

並ぶ名文として讃えられることになります。

また楽毅と孔明が書いた書物を読んで泣かないものは不忠の臣と言われ、

広く伝わることになります。

「今回の春秋戦国時代のお話はこれでおしまいにゃ。

次回もまたはじめての三国志でお会いしましょう。

それじゃあまたにゃ~」

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:諸葛亮の出師の表って、一体何が書いてあるの?

関連記事:信ってどんな人?キングダムの主人公は史実が少ない謎多き人物

 

 

—熱き『キングダム』の原点がココに—

春秋戦国時代バナー





よく読まれている記事

キングダム 40巻

よく読まれている記事:【キングダム好き必見】漫画をより面白く読める!始皇帝と秦帝国の秘密をまとめてみました

 

兵馬俑 kawauso

 

 

よく読まれている記事:知らないと損する!始皇帝と大兵馬俑を100倍楽しむための外せないポイント

 

キングダム 政

 

 

よく読まれてる記事:【衝撃】秦の始皇帝陵は実は完成していなかった!壮大な地下宮殿と兵馬俑の謎

 

兵馬俑 kawauso

 

 

よく読まれてる記事:戦術マニア必見!兵馬俑の戦車で2200年前の戦略がわかる!

 

始皇帝

 

 

よく読まれてる記事:中華統一後の始皇帝は大手企業の社長並みの仕事ぶりだった!?彼が行った統一事業を紹介

 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 蜀の姜維 【姜維の北伐】実は「絹の道」シルクロードを奪って西域との貿易を考…
  2. 殷の紂王(ちゅうおう)とはどんな人?悪逆非道の限りを尽くした殷朝…
  3. 春秋戦国の覇者・桓公の最後は非常に残念!名宰相がいなくなったら大…
  4. 曹真が明帝時代の名将である確固たる理由
  5. 天下三分の計 孔明だけじゃなかった!?呉にも天下三分の計を唱えた人物がいたって…
  6. どもっていても秀逸な政策と卓抜な戦術を提案した鄧艾に迫る
  7. 真田昌幸の智謀がキラリと光る!徳川軍を打ち破った伝説の戦い上田城…
  8. 【キングダムの登場人物の子孫達】東晋時代の王賁の子孫の政治手腕と…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 真田丸 武田信玄
  2. 徳川家康をボコボコにする武田信玄
  3. 華雄と呂布
  4. パワハラをする張飛

おすすめ記事

  1. 曹植に死んで欲しくなかった正史から見える曹丕の配慮とは? ツンデレ曹丕
  2. 主人公になるべく登場した男、劉備玄徳 劉備主役
  3. これはヒドイ!戦国時代のサバイバル雑兵物語 日本戦国時代の鎧
  4. キングダム577話最新ネタバレ予想王賁は王翦の子じゃないの?
  5. 石亭の戦いは曹休を罠にはめる呉の壮大なドッキリだった! 石亭の戦いで交える曹休と周魴(しゅうほう)
  6. 何皇后はなぜ宦官の味方をしたのか? 何皇后(毒蛇) 何進

三國志雑学

  1. 曹操は褒め上手
  2. 蜀の劉備
“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 宦官を一掃することを決意する何進
  2. 尼子晴久

おすすめ記事

劉邦時代の農民 覆水盆に返らず…?朱買臣とかいう変人と妻の関係がもう滅茶苦茶 水滸伝って何? 書類や本 宋代の文学作品『宋名臣言行録』とは?分かりやすく解説 「ざっくりとわかる三国志」をはじめました。 劉雄鳴は三国志の仙人 劉雄鳴とはどんな人?仙人だけど世渡りが下手な関中軍閥 島津斉彬の性格のダークサイドを紹介!贋金作りで軍資金を造る裏斉彬 龐統 龐統の死後、その一族はどうなったの?魏に降った一族たちの数奇な運命 大久保利通 幕末 大久保利通の名言・格言の意味、座右の銘を紹介 【建安文学】文学史に残る名文を記した陳琳の魅力ってなに?

はじさん企画

“if三国志" “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“西遊記"

“三国志人物事典"

PAGE TOP