よかミカンの三国志入門
黄巾賊




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

2分で分かる合肥の戦い その3 曹操の秘策と張遼・李典・楽進

この記事の所要時間: 220




 

ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の三国志にズームイン」のコーナーです。

 

ここまで2回に渡り曹操VS孫権の10年間に及ぶ戦い「合肥の戦い」についてお伝えしています。

始まりは西暦208年の「赤壁の戦い」があった直後のことです。

西暦212年の濡須口の戦いまで話を進めたので、今回はその続きになります。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

前回記事:2分で分かる合肥の戦い その1 はじまりの裏側




西暦214年の戦い

 

しばらく曹操孫権への積極的な軍事行動を控えます。

関中の馬超を破った曹操は濡須口の戦いの翌年・西暦213年に

荀彧の反対を押し切り「魏公」となっています。

果たして曹操には漢王朝を滅ぼす算段があったのかどうか。

やがて西暦216年には「魏王」となり、あくまでも漢帝国内ですが曹操の王国を建国します。

それはまたいずれお話するとして、魏公になった曹操の領地に孫権が攻め込みます。

西暦214年のことです。

この年5月、孫権は濡須口より上流50㎞ほどの場所にある皖城を、

呂蒙を総大将に立てて攻めさせ、落城させます。

盧江太守の朱光は甘寧に捕らえられ、参謀の董和(蜀の董和とは別人)、

さらに数万人の捕虜を手に入れたとあります。

孫権の大勝ですね。



荊州方面のてこ入れ

 

実はこの西暦214年は益州の劉璋劉備に降伏した年でもあります。

劉備は益州を手に入れたのです。

事前の約束では借りていた荊州を孫権に返すことになっていましたが、劉備はその約束を反故します。

怒った孫権は皖城攻めの後の呂蒙に二万の兵を授けて荊州南郡三郡を占領させます。

魯粛は巴丘に駐屯させ関羽を防がせ、孫権自身も陸口まで出陣し、全軍の指揮にあたりました。

関羽は総攻撃を仕掛けてこようとしましたが、

ちょうどこのタイミングで曹操が劉備の領土に接する漢中に侵攻したのです。

孫権と劉備は和議を結び、荊州を改めて分割します。(第二次荊州分割)

劉備は兵を取って返し、漢中方面に向います。孫権も陸口を後にして合肥へ出陣します。

曹操が西の漢中にいるのは千載一遇のチャンスと考えたからです。

 

西暦215年の戦いへ

 

劉備と孫権の和議が結ばれたのが、この年の5月です。

孫権は8月には合肥へ侵攻しています。その兵力は10万です。

 

 

合肥を守るのは張遼楽進李典の名将3名です。さらにその目付として護軍の薛悌がいました。

曹操は自分が漢中へ出兵すると孫権が合肥に進出してくることを読んでいたのです。

孫権が出兵するとすぐに曹操も漢中から主力の兵を引きます。

(結局この年に漢中の張魯は曹操に降伏しますが)

対孫権用の命令も木箱に入れて薛悌に渡してありました。

広く知られていることですが、張遼楽進李典は反目し合っていました。

仲が極めて良くなかったのです。

突然の孫権軍の侵攻に対して彼らがバラバラになって対抗しようとする危険性もあったわけです。

曹操はそこまで考えて薛悌を置いておきました。

木箱に入った命令書には「張遼李典は協力し敵を迎撃すること。

楽進は薛悌と共に城を守り抜くこと」と記されていました。

李典は楽進に比べると物腰も柔らかく柔軟に対応できる器用さを持っています。

張遼のことは拒絶していましたが、

楽進に比べると李典の方が張遼と上手くやっていける可能性がありました。

楽進は城を守る役に不満を漏らしますが、李典がなだめて納得させます。

どちらかというと楽進は一番槍を競うような猪突猛進型の武将です。

本人が腑に落ちないのも無理はありません。

しかし猛将張遼の武勇に期待していた曹操は楽進に籠城を命じたのです。

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

いよいよ張遼の活躍の場面になりましたが、今回はここまでです。

次回は張遼や甘寧の伝説的な武勇がさく裂します。

まんまと誘導されてつり出された孫権の命運はどうなるのでしょうか。

次回を期待してお待ちください。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:合肥(がっぴ)むかつく!孫権が合肥攻略にこだわる理由とは?

関連記事:孫権は何であれほど合肥城を狙い続けたの?理由をわかりやすく解説(前半)

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

ろひもと理穂

ろひもと理穂

投稿者の記事一覧

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。

自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください!

好きな歴史人物:

曹操、蒲生氏郷

何か一言:

袁術は凄いひとだったかもしれませんよー!!

関連記事

  1. 空城の計って何?門を開けて敵軍をお出迎え?
  2. 三国志の時代にドリンクバーが存在した?三国志時代の飲み物について…
  3. 中国の氏・姓の成り立ちをどこよりも分かりやすく解説!
  4. 漢代まではリアルダンジョンだった蜀
  5. 三国志ライターkawausoが魏を斬る!蜀が中華統一をする方法
  6. 荀灌(じゅんかん)とはどんな人?父の危機を十三歳の少女が救った荀…
  7. 三国時代の鉄の生産と専売制度はどうだったの?
  8. 魏の2代目皇帝・曹叡(そうえい)はいったいどんな仕事をしていたの…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【孫家一筋】陳武(ちんぶ)、陳修(ちんしゅう)、陳表(ちんひょう)呉の忠将・陳一族の名将ぶりを徹底解説!
  2. コンテンツ品質向上に向けてアンケートご協力のお願い
  3. あけましておめでとうございます、2015年も「はじめての三国志」をよろしくです
  4. 天地を喰らうという漫画があまりにもカオス!裏三国志入門書 Part 2
  5. 【宮城谷昌光】これを読まずに三国志好きは名乗れない!三国志小説ランキング
  6. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第八話「赤ちゃんはまだか」の見どころ紹介

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" “広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

始皇帝が中国統一後、なんで中国全土を巡幸したの?全巡幸をストーキングしてみた 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第32話「復活の火」の見どころをご紹介 【おんな城主 直虎を見逃した方必見】第一話「井伊谷の少女」の見どころ紹介 【三国志の民話】情けない顔で帰ってくる周瑜に小喬ブチ切れ! 正史三国志と三国志演義の張遼はどこまで違う?張遼の最強称号を斬る! 【取り扱い注意!!】はじさんの中の人、kawausoがリアルに登場 袁紹と張り合った袁術が滅亡した原因って一体何なの? 滅びゆくものへの郷愁劉備という生き方

おすすめ記事

  1. 意外!中国人は三国志をあまり読んでない!?
  2. 劉焉(りゅうえん)ってどんな人?益州に独立国を建国した漢
  3. 三国志でイラク戦争を考えてみようじゃないか
  4. 【はじビアの泉】現在の漢詩は曹操が造った?文化人曹操の功積
  5. 十常侍に学ぶ正しい謝罪!真土下座の花道【ビジネス三国志】
  6. 朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第11部
  7. 韓玄(かんげん)とはどんな人?劉備に降伏した長沙太守
  8. 成廉(せいれん)と魏越(ぎえつ)とはどんな人?呂布が強いのは俺達がいてこそ!

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“邪馬台国"
PAGE TOP