魏延
馬超




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

2分で分かる合肥の戦い その4 張遼の猛攻

張遼 カカロットーーーー!




 

ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の三国志ごっつええ感じ」のコーナーです。

 

 

これまで3回にわたりお伝えしてきた曹操孫権の10年に及ぶ紛争

「合肥の戦い」ですが、いよいよ張遼の活躍の場面となりました。

このシーンは三国志ファンには強烈なインパクトを残していると思います。

呂布の配下だった張遼ってこんなに強いんだって驚きました。

さて今回はそんな伝説的なシーンをお伝えしていきます。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

前回記事:2分で分かる合肥の戦い その1 はじまりの裏側




張遼出陣

 

西暦215年8月。10万の軍勢で押し寄せる孫権軍に対し、

合肥城には張遼、李典楽進、薛悌と、肝心の曹操の姿がありません。

兵力もわずかに7千です。

曹操が事前に与えていた作戦の通りに、張遼と李典は城を出て孫権軍を迎撃します。

数を考えると完全に籠城なのですが、張遼は、

曹操がまず敵の出鼻をくじけという命令をくだしていると判断します。

孫権の陣が固まらぬうちに迎撃する奇襲攻撃を決断するのです。

そして決死隊を募ります。その数は800でした。

李典は張遼が呂布の配下だったころに身内を殺されている恨みがありましたが、

「国家の危機にあって私怨は忘れる」と共に出陣します。

張遼は自らが先頭に立って孫権軍に向うのです。




真田幸村の突撃って!?

 

張遼は一気に孫権の軍勢に突撃を仕掛けます。

その猛攻に討ち取られるもの多数。

孫権のお気に入りの武将だった陳武もこのとき張遼に討たれています。

将軍の牙旗を持つ徐盛も負傷し、大事な旗を奪われました。

これに気が付いた孫権軍の賀斉が徐盛を救出し、旗を取り返します。

張遼は孫権の姿を知りませんでした。手当たり次第に斬り捨てます。

一時避難していた孫権は張遼の兵が800しかいないことに気が付き包囲させました。

張遼は巧みに囲みを突破しましたが、ほとんどの兵が囲いを突破できません。

張遼に助けを求めます。

半日戦い続けていた張遼も疲労困憊でしたが、再度突撃し、部下たちの囲みを破り、救い出すのです。

その鬼のような強さに孫権軍は意気消沈したといいます。

 

 

まさに大阪夏の陣で徳川家康めがけて突撃した真田幸村を思い出させる張遼の奮闘です。

(時代を考えると真田幸村が張遼を真似たのでしょうが)

張遼は揚々と合肥城に帰城しました。

 

合肥包囲網

 

著しく戦意が低下した孫権軍でしたが多勢に無勢、数をたのんで合肥の城を包囲します。

しかし緒戦で大きく勝利していた曹操軍の士気は高いものがありました。

城は落ちません。さらに孫権の陣営に疫病がまん延し始めます。

孫権は悔しがりながらも撤退を決断します。

10万の軍勢を退かせることにしたのです。

戦争は撤退が一番難しいといわれています。敵の追撃が厳しくなるからです。

このときの殿(しんがり)は凌統が務めました。

そしてなぜか孫権は兵の大部分を退かせた後もまだ後方で指示を出しています。

逍遥津の渡し場で孫権軍はふたつに分かれます。

ほとんどが橋を渡って南へ撤退していたのですが、

孫権や凌統を含む約千人がまだ橋の北に残っていました。

 

逍遥津の追撃

 

このチャンスを待っていた張遼は猛烈な追撃を開始します。

孫権ら千人は渡し場を目前にして張遼の兵に包囲されるのです。

凌統が奮戦し、孫権を守りながら包囲を突破しましたが、肝心の渡し場の橋が焼かれていました。

しかし焼け落ちたのはまだ橋の一部です。飛び移れば間に合う可能性があります。

後背からは張遼が迫ってきます。それを防ごうと凌統の配下は皆、討ち死にします。

孫権は意を決して馬で飛び移り、この危機を脱するのです。

張遼はあれが孫権だと知っていたら必ず討ち取っていたと、後で後悔しました。

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

10万の兵を率いながら、わずかな兵しかいない張遼にいい様にかき回される孫権。

張遼の猛将ぶりばかりがクローズアップされていますね。

呉ではこれ以降、泣く子がいても「遼来遼来」といったら泣き止んだそうです。

しかし呉にだって張遼に匹敵する猛将がいます。

次回を期待してお待ちください。

 

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:合肥(がっぴ)むかつく!孫権が合肥攻略にこだわる理由とは?

関連記事:孫権は何であれほど合肥城を狙い続けたの?理由をわかりやすく解説(前半)

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

ろひもと理穂

ろひもと理穂

投稿者の記事一覧

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。

自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください!

好きな歴史人物:

曹操、蒲生氏郷

何か一言:

袁術は凄いひとだったかもしれませんよー!!

関連記事

  1. 周瑜 死 赤壁の戦い後の江陵攻防戦(曹仁VS周瑜)
  2. 周瑜 【出身州別】三国志キャラの性格診断 第五回:荊州(けいしゅう)、…
  3. 曹操女性の敵2 ゆるキャラ 歴史の影に女あり!絶世の美女たち
  4. 軍師孔明 軍師ってどんな職業なの? <三国志豆知識>
  5. まだまだあるよ!諸子百家シリーズ 陰陽家・農家・小説家
  6. 曹植は軟弱ではなかった曹植 【諸葛亮vs曹植】言論バトル、前漢の功臣と二十八将どちらが優秀?…
  7. 荀彧 荀彧と曹植はオシャレ男子だった?三国時代の男子は化粧をしていた
  8. 長安(俯瞰で見た漢の時代の大都市) 謎に満ちていた司馬懿の洛陽ライフを解説!洛陽でどんな生活を送って…

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. キングダム52巻
  2. 楊貴妃
  3. はじめての三国志 画像準備中
  4. 井伊直政
  5. 光武帝 三国志
  6. 担がれる劉邦
  7. 石亭の戦い 曹休と韓当

おすすめ記事

  1. 遼来来!よりも呉は彼を恐れていた?呉キラー曹休(そうきゅう) 曹休
  2. 信玄の敵は謙信ではなかった?武田家を揺るがす最強の敵出現 上杉謙信
  3. キングダム581話ネタバレ予想王賁vs堯雲&馬南慈の変則マッチ発生 キングダム52巻
  4. 水滸伝をあらすじでざっくりと分かりやすく解説してみる【3分で理解】 落書きをする宋江(水滸伝の主人公)
  5. 三国史を英訳すると素敵すぎる!インターナショナル中国文学!
  6. 関羽を倒さなかった黄忠に、よかミカンが異議アリ? 韓信

三國志雑学

  1. 魏の夏侯淵
  2. 「ここにいるぞ!」と言いながら魏延を切る馬岱
“はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. キングダム54巻amazon
  2. 嬴政(始皇帝)
  3. 于禁
  4. キングダム54巻amazon

おすすめ記事

曹操と夏侯惇 夏侯惇の功績は戦よりも内政の方が大きい!? キングダム キングダム 本ネタバレ536話「大将軍の景色」 亡くなる卑弥呼 卑弥呼はなぜ死んだの?卑弥呼の死の謎に迫る! 蜀軍に勝利する木鹿大王(南蛮族) 蜀軍に魔法と魔獣を使って徹底抗戦した木鹿大王がおもしろい 姜維 姜維は忠臣なのか、それとも愚将か? 孔明君のジャングル探検 孔明の南蛮征伐の目的は交易路(南シルクロード)狙いだった!? 戦え于禁 于禁はチキン?その評価の妥当性について考えてみた 篤姫 篤姫はなぜ人気がある?大河ドラマヒットの法則

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム
“西遊記"

“三国志人物事典"

“はじめての三国志PR募集陸遜"
PAGE TOP