はじめての三国志

menu

三国志の雑学

袁術が天下を獲るためにみんなで考えよう【第3回】

この記事の所要時間: 230




 

ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の三国志・重要作戦会議」のコーナーです。

 

 

「はじめての三国志」では、

西暦194年からの袁術がいったいどのような行動をとれば天下を獲れたのか、

みんなで作戦会議をしている最中です。

どうでしょうか。皆さんは何かアイディアが閃きましたか?

いや、袁術には無理でしょう。

って言っちゃダメです。誰にだって長所はあります。

誰にだって天下を獲る可能性はあるはずです。

学校で先生に習ったはずです。「可能性は無限だ」と。

諦めたらそこで試合終了ですよ。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

前回記事:袁術が天下を統一するためにみんなで考えよう【第1回】

前回記事:袁術が天下を統一するためにみんなで考えよう【第2回】




ポイントは曹操の徐州攻め

 

西暦193年から曹操は親を殺された仇討ちのために徐州の陶謙を攻めています。

兵力はおよそ50万だそうです。

陶謙のところには客将として公孫瓚の客将も務めていた劉備がいます。

義兄弟には関羽や張飛といった猛将が控えていますが、

多勢に無勢、到底陶謙側に勝ち目はありません。

さて、揚州北部の寿春に本拠地を置く左将軍・袁術にとって、

徐州は隣国であり、さらに陶謙は同盟国です。

当然のように援軍を出すはずなのですが、袁術が動いたという記録がありません。

理由の一つとしては前年の西暦193年に袁術は曹操に大敗しており、

軍備を整えている余裕がなかったということが考えられます。

荊州北部の南陽からこの寿春に移ってきたばかりで地の利もつかめていないのです。

つまり袁術は動けなかったということでしょう。




無理してでも徐州の援軍に向かう

 

ここが袁術にとってターニングポイントになっています。

寿春の内政に専念していたのか、それとも何か別なことをしていたのかは不明ですが、

とにかく無理をしてでも陶謙への援軍を最優先すべきです。

そして徐州に侵攻する曹操の背後に襲い掛かるのです。

袁術は、特に背後を気にする必要はありません。

揚州南部に州府を置いた劉繇はまったく軍備が整っていませんから

長江を渡って寿春まで攻め寄せてくることは考えられません。

荊州の劉表もわざわざ淮水を下って寿春まで攻めてはこないでしょう。

問題は兗州に残してきた曹操の兵力です。

徐州侵攻が袁術を引っ張り出す策略であれば、

今度は袁術が兗州の残力と曹操の本陣の挟撃に遭うことになります。

そうなるとあっという間に袁術軍は壊滅することでしょう。

そこだけが気がかりですが、ここは憎き曹操に攻撃を仕掛けるしかないのです。

と、いう作戦はいかがでしょうか。

これは皆さんも考えられていましたか?同意はいただけるでしょうか。

 

ナンテコッタ!パンナコッタ!

 

するとなんということでしょう。西暦194年4月に兗州で反乱が勃発します。

首謀者はなんと曹操の朋友の張邈です。

袁紹とは仲が悪かったといわれています。

曹操が自分よりも絶大な勢力を誇る袁紹を選ぶのではないかという不安から反乱を起こしたそうです。

しかも外の勢力を巻き込んでいます。

 

 

天下無双の武勇を誇る「飛将」呂布と手を結んだのです。

軍師として曹操の配下だった陳宮も加わっています。

兗州の大半の郡や県が張邈の側につきました。

兗州に残っている曹操の勢力は夏候惇、荀彧、程昱らわずかです。

袁術にとってこれは大チャンスです。

曹操の本陣は完全に徐州攻めを諦めています。

敗走状態といっていいでしょう。

陶謙軍にはそれを追撃するような力は残されていませんが、袁術軍にはあります。

ここは曹操の息の根を止める絶好の機会です。

さて、誰を出陣させましょうか

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

この作戦が成功すれば邪魔者である曹操を葬ることができます。

徐州にも恩を売れますし、兗州の一部もどさくさに紛れてゲットできるかもしれません。

袁術が天下を獲るための大切な場面を迎えたといっていいのではないでしょうか。

 

さて、皆さんもこの後の作戦を考えてみてくださいね。

 

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:呂布VS袁術、東西嘘合戦、勝利するのはどっちだ!

関連記事:孟達に全てがかかっていた!諸葛孔明の北伐は成功したかも?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




ろひもと理穂

ろひもと理穂

投稿者の記事一覧

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。

自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください!

好きな歴史人物:

曹操、蒲生氏郷

何か一言:

袁術は凄いひとだったかもしれませんよー!!

関連記事

  1. 三国志ベストコンビネーション賞!感心・感動したコンビ10選
  2. 諸葛孔明の影に隠れる劉備
  3. 孫皎(そんこう)とはどんな人?孫氏一族の文武兼備な将軍。しかし関…
  4. そんなカバな!!赤兎馬はカバだった?関羽は野生のカバに乗って千里…
  5. 実は笑い上戸のちっこいオッサン? 『曹瞞伝』に見る曹操像
  6. 玉(ぎょく)が大好きな中国人
  7. 本当に病弱?実は健康に自信があった孔明、寿命を縮めた大誤算とは?…
  8. 時空を超える関羽、琉球の民話に登場

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 意外と義兄弟と離れ離れの時期が長かった関雲長のぼっち履歴をご紹介
  2. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十二話「おんな城主直虎」の見どころ紹介
  3. 呂蒙(りょもう)ってどんな人?男子三日会わざれば刮目して見よ
  4. 38話:名門に生まれた策略家 袁術の非業の最期
  5. 公孫瓚特集:悔しかったら雨を降らせてみろ・その1
  6. 【賢母の知恵編】私あまり顔には自信がないけれど鍾会には負けませんわ

三國志雑学

ピックアップ記事

おすすめ記事

曹操軍の食料担当にはなりたくない!!その理由とは? 【秦の最強武将・白起】無敵の白起将軍の残念な最後 恩賜の御衣ってなに?三国志や源氏物語にも出てくるエピソードを紹介 石川克世って、何者? 【日本最大ミステリー遂に解明か?】邪馬台国・卑弥呼の正体につながる新たな手がかりを発見! 【はじめての孫子】第6回:勝つために最も大切なことは智謀でも勇気でもなく、緻密な計算 集まれ曹操の25人の息子たち・その2 【シミルボン】三国志の裏側:使い捨てられる兵士はどこからやってきたのか?

おすすめ記事

  1. 関羽廟だけじゃない!結構な人気がある張飛廟を徹底紹介!
  2. 【火鼠の皮衣】曹丕、とんだ赤っ恥!燃えない布などあり得ない(キリッ!
  3. 理屈は確かにそうだけど・・中2病的な袁術の皇帝即位の理由とは?
  4. 蔣欽(しょうきん)とはどんな人?孫権に『国士』と激賞された呉の十二将の一人
  5. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第八話「赤ちゃんはまだか」の見どころ紹介
  6. 楽しみながら戦国時代のエピソードを学べる歴史マンガ3選
  7. 鼎(かなえ)って何?玉璽の前の権力のシンボルを紹介!!
  8. 【キングダム ネタバレ注意】秦・中華統一後に蒙恬(もうてん)一族が滅びる理由とは?

はじさん企画

袁術祭り
特別企画
異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
はじめての三国志TV
PAGE TOP