【蜂蜜の歴史】はちみつおじさん袁術から読み取る蜂蜜と三国志時代

2022年1月12日

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kawauso編集長(石原 昌光)

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kawauso編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務めるほか、紙媒体やWebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者・おとぼけ(田畑 雄貴)

コンテンツ制作責任者

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月に「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感していただけることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。

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三国時代の弓兵(兵士)

 

群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)の時代、それも初期は多くの英雄たちが入り乱れ、まずは生き残るための戦いが幾度となく繰り広げられます。

 

袁術

 

そんな中であっちとこっちを戦わせたり、こっちとそっちを戦わせたりしていて、いざ自分が攻撃されると見事なまでに敗北をしてしまった袁術(えんじゅつ)。

 

袁術

 

いきなり皇帝を名乗った挙句に最期は「ハチミツ飲みたい」と呟いて死んでしまう終わり方(だいぶ端折り気味)……そんな袁術とハチミツについて、今回はお話しましょう。

 

 

ハチミツの歴史

袁術に捕まってしまう華歆(華キン)

 

さてハチミツについてざっと説明しましょう。ハチミツはハチさんが小さな体で一生懸命集めてくれた蜜のことです。このハチミツ、一回で集められるのは20mgと言われており、大体お米一粒の重さより少ないのです。一匹のハチが花に向かい、そこで必死に蜜を集めて、そして持って帰って米粒よりも少ない……これだけでハチミツという存在がとても貴重なものであるのが分かりますね。

 

 

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袁術祭り

 

 

ハチミツの手に入れ方

袁術と一緒にはちみつを楽しむ袁燿(えんよう)

 

そんなハチミツの手に入れ方として、養蜂があります。養蜂は古くは古代ローマ、エジプトで行われており、ヨーロッパでは修道院などでも養蜂が行われていました。そんな養蜂技術がいつ頃中国で生まれたのかは詳しくは分かりませんが、東周後半、戦国時代にはハチミツを使ったお菓子があったようで、詩集にその存在を見ることができます。

 

とは言え庶民が気軽に手に入るものではなく、一定以上の権力者でないと口にすることはできなかったでしょう。

 

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袁術と漢室

袁術

 

では袁術の話に移りましょう。袁術は名門、四世三公と称される袁一族の一人です。

 

董卓

 

しかし袁術の時代には既に漢王朝の権威は失墜しており、首都の洛陽や長安は悪逆の徒、董卓(とうたく)によって荒らされていました。

 

献帝を保護する曹操

 

そして196年、献帝(けんてい)は曹操(そうそう)に保護され、身の回りの全ては曹操によって取計らわれました。漢室の実権はほぼ曹操に握られていたと言っても過言ではない状況になっていたのです。

 

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袁術くんの成長日記

 

「朕こそ皇帝である!」

袁術

 

おそらく、漢の命運はほぼ尽きたと思っていたのは袁術だけではなかったでしょう。しかし袁術と周囲の最大の違い、それは袁術自身が皇帝を名乗っちゃったということです。

 

袁術

 

献帝という存在がいる中で、皇帝を名乗っちゃったのだから周囲からこれでもかとバッシングされ、袋叩きにあい、ついでに孫策(そんさく)も独立してしまい散々な目にあいます。

 

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袁術「はちみつを持て」

袁術

 

そんな中で袁紹(えんしょう)と曹操の対決が始まります。ここでまあ順当にいけば袁紹が勝つ、そうなると次は自分か?と不安になったのか、袁術は袁紹に「皇帝譲るからそっちにいかせて(意訳)」と打診。

 

袁紹も取り敢えずは袁術を保護しようとするものの、その途中で袁術は命を落としました。その最期において袁術は兵士たちの食料もない中で「ハチミツ(入りの水という説も)が欲しい」と言い、無いと分かるや我が身を嘆いて死んでいきました。

 

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ハチミツの意味する所

袁術の最後

 

さて、何でこんな最期の言葉まで記録してしまったんだ、というと、やはり袁術の性格、性根を表すのに適切であると当時の人々は思ったのでしょう。史書において袁術は「而術奢淫肆欲、徴斂無度、百姓苦之」と書かれており、贅沢を好み、このため民衆を苦しめた人物と記録されています。

 

袁術

 

民衆を苦しめたと言えば董卓が思い浮かびますが、袁術はどちらかと言うと名門、エリートお坊ちゃんゆえに、下々の苦しみなど考えもせず、知りもしなかった……それが故の「ハチミツ」なのでしょう。

 

部下たちが食べる食料すらない中で、おそらく高価であろうハチミツを求める最期。ここに袁術の気性を短いながら表現しているのではないかと、思いますね。

 

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三国志演義の袁術

袁術

 

因みに三国志演義でもこの最期は取り入れられていますが、吉川三国志(よしかわさんごくし)、横山三国志(よこやまさんごくし)では落ちぶれて逃げている途中、貧しい農家に立ち寄ります。

 

そこで自分は袁術であると明かして水を求めるも、悪政を布いていた袁術が民に受け入れられることはなく、吐血して死にます。横山三国志では農民がわざと水を零して「分ける水が無くなった」と言われる様は、何とも言えないシーンですね。

 

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三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

袁術は、董卓などに比べれば暴虐非道の悪人ではありません。しかしだからといって清廉潔白でもなく、何とも立ち位置が微妙な人物です。それでも戦略面では悪くなく、群雄たちを争わせている間は中々に才覚を奮っているのですが……自分で戦うとびっくりするほど敗北してしまうのが袁術。

 

センさんのとぷんver1

 

歴史を追って見ている分には中々面白いけれど、上司にはあまりしたくないなぁ……そんな風に感じてしまう筆者でした。とぷん!

 

参考文献:魏書袁術伝 魏書武帝紀 楚辞 日本書紀

 

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セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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