編集長日記
まだ漢王朝で消耗してるの?

はじめての三国志

menu

三国志の雑学

実在した仙人?史実でも孫策に殺されてしまう于吉(うきつ)

この記事の所要時間: 330




※こちらの記事は「大戦乱!!三国志バトル」専用オリジナルコンテンツです。

 

三国志演義では、若き孫策(そんさく)に殺された事を恨み、祟りまくって

最期には孫策の命を奪った仙人、于吉(うきつ)

それは、捜神記(そうしんき)などの民間伝承で脚色された伝説であると思いきや、

于吉という道士は江表伝(こうひょうでん)と言う書物に記録され存在していたのです。

史実でも孫策に殺されてしまう于吉ですが、それはどのような理由なのでしょう?

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:孫家二代目は孫策ではない?もう一人の後継者が存在した!




孔明と同じ琅邪郡出身の于吉(うきつ)

 

于吉は、諸葛亮孔明(しょかつ・りょう・こうめい)と同じ、徐州琅邪郡の出身、

それから東方に移住し、戦乱の時代に呉の会稽(かいけい)郡にやってきて

精舎(しょうじゃ:道教の建物)を建てて、黄老の書を読み、焼香して符水を制作して

病気に苦しむ人に飲ませ病を癒しました。

 

はい、ここで于吉がどうして、孫策に嫌がられたか、その一端が見えます。

黄老の書を読み、焼香して符水を造って病人に飲ませて治療する・・

つまり、やってる事が、まんま太平道の教祖、張角なのです。




孫策に忠誠を誓う武将の3分の2が于吉に挨拶に向かう

 

もっとも、これだけであれば、孫策に殺される事は無かったのですが、

于吉には、気の毒な事に運がありませんでした。

たまたま、孫策が楼閣に諸将や賓客を集めて宴会を開いている時に、

盛装した于吉が、足早に楼閣の下をくぐってしまったのです。

 

それをたまたま、宴会に参加していた孫策の配下の一人が見つけます。

「あ!于吉先生がお出かけになる」

 

それを聞いた武将や賓客は、孫策を放り出し、進行役が押し留めるのも聞かずに、

外に出て行き、通り過ぎる于吉に争って挨拶をしたのです。

 

孫策は、恥をかかされると同時に戦慄しました。

ようやく王朗を追い出して会稽を支配したと思えば、会稽の人々の心をガッチリ

わしづかみにした于吉がいたからです。

 

 

【PR】三国志の武将に特化したデータベース「はじめての三国志メモリーズ」を開始しました

 

孫策は、生母や諸将が止めるのも聞かず于吉を処刑する

 

孫策は立腹して、すぐに部下に命じて于吉を捕えさせます。

すると、孫策の生母の呉夫人が于吉の助命を願ってきました。

 

「あの方は、貧しい人々の病を癒し、味方につければ軍も連戦連勝します

殺してしまってはいけません」

 

孫策は親孝行な男で、生母の諫言はよく聞く人物です。

しかし、孫策にとっては、今はそんな事が問題なのではありませんでした。

 

「あの男は、医者でもなく聖人でもなく、人を欺く妖術師です。

ご覧なさい、あやつは、礼儀も弁えず私の宴会をぶち壊し、諸将は、

この策を棄てて于吉に対して礼を尽くし、私に恥をかかせたのです

このような礼に反する輩を許すわけにはいきませぬ!」

 

呉夫人が引きさがると、今度は、国中の役人が、于吉を助命するように

山のような嘆願書を出してきます。

孫策はますます恐怖し、激しく機嫌を損ねる事になりました。

 

「諸君は、荊州の張羨(ちょうせん)が古来からの聖教を捨て去り邪教を信仰して

これで国を守ると言いながら、結局外夷に滅ぼされた故事を知らぬか?

君達は、于吉の妖術に騙されていて、それを悟れないのだ!!

これ以上、嘆願書は書くな!紙の浪費である」

 

孫策は、ただちに獄吏に命じて于吉の首を刎ねさせて、

その首を見せしめに城門に掛けてさらしました。

ところが于吉信仰とは、恐ろしいもので、それでも呉の人々は于吉の死を信じず

仙人となって昇天したのだと噂したそうです。

 

ほどなく孫策が死んだ事で、于吉仙人説が誕生した

 

江表伝では、于吉の話はこれだけの事で、もちろん祟りによって孫策が死んだ

というような記述はありません。

史実では孫策は許貢(きょこう)の食客に襲われ、頬を貫いた矢傷が悪化して死にました。

しかし、その死の時期と于吉を殺した時期が近かった為に、やがて・・

孫策は于吉の呪いで寿命を縮めたのだ、于吉は本当に仙人であったという噂が広まり

それを捜神記が収録して、三国志演義が援用して、于吉仙人説が、

広く定番化していったという事なのです。

 

于吉を斬った孫策は横暴だったのか?

 

于吉を巡る話では、孫策の無理難題が目立ち、于吉可哀想目線が多いのですが、

それは当時の江東の状況を考えないと公正ではありません。

最初に書いた通り、于吉のやっていた事は、あの張角と変わらず、支配者である

孫策を上回る人望も集めていました。

 

sp_title01

 

 

実在した仙人?史実でも孫策に殺されてしまう于吉(うきつ)

の続きは、「大戦乱!!三国志バトル」内のページで読めます。

続きが気になる方は、「大戦乱!!三国志バトル」を登録しよう!

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:孫策と周瑜の怪しい関係は事実だったの?子不語にある逸話を紹介!

関連記事:【衝撃の事実】孫策の○○で孫呉が滅びる原因となった!

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 三国志の時代、一番本を持っていた武将は誰だったの?
  2. そんなカバな!!赤兎馬はカバだった?関羽は野生のカバに乗って千里…
  3. 伏皇后問題が荀彧の死の原因か!我が子房・荀彧の死因に迫る!
  4. ヒゲ大将は関羽だけじゃない!曹操の息子や張飛、孫権も特徴的な髭を…
  5. 劉邦や劉備も手本にした人物 「重耳」 とは?
  6. 黄月英(黄夫人)ってどんな女性だったの?孔明の妻を紹介
  7. 昌豨(しょうき)が凄い!あの曹操が5回攻めて勝てなかった乱世の黒…
  8. 羅憲(らけん)とはどんな人?蜀のラストサムライ!奇跡の逆転勝利で…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 曹操の機転。濮陽の戦いと定陶の戦い
  2. 国士無双の韓信が滅びるきっかけを作ったのは劉邦のせいだった?
  3. 漢の飛将軍・李広の逸話「信念をもって行えばやれないことはない」
  4. 【さんすま】三国大戦スマッシュ! 第1回 初体験のひっぱりゲーム攻略に挑戦です!
  5. 曹操が絶望詩人と化した兗州争奪戦を地図で紹介
  6. 秦国の六虎将軍・李信の妻となるのは誰かを大胆予想!羌瘣?それとも河了貂か?

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

諸葛亮をこよなく愛した土井晩翠、星落秋風五丈原が後世でも形を変えて愛されていた! 【蜀の建国~滅亡まで】蜀の国を背負って戦い続けた丞相【孔明編】 孫権と同じ三代目で地味な北条氏康 何で武田晴信は長尾景虎との対決を避け続けたの? 曹操ってもしかしてフェミニストだった?銅雀台の侍妾エピソード 【真田丸特集】司馬懿と秀吉、大返しで天下を手繰り寄せる! 【はじめてのスキッパーキ】船乗り犬?それとも牧羊犬?意外に謎の多い犬種だった?【第2話】 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース9記事【7/25〜7/31】

おすすめ記事

  1. 【転職で悩んだら】転職の不安は呂布マインドで吹き飛ばせ!
  2. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース13記事【7/4〜7/10】
  3. 【子龍一身これ胆なり】趙雲はどのような活躍をして劉備に褒められることになったの?
  4. 曹操が絶望詩人と化した兗州争奪戦を地図で紹介
  5. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第32話「復活の火」の見どころをご紹介
  6. 14話:宦官を容赦なく皆殺したカリスマ袁紹の過激なデビュー
  7. 関帝廟ガイド~知っておきたい、正しい「基本」の参拝方法
  8. 犬も食わない夫婦喧嘩が皇帝に持ち込まれた?司馬炎、感涙の名裁きとは?

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP