キングダム
夷陵の戦い




はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

孫資(そんし)と劉放(りゅうほう)の綱渡り!曹叡の側近達による命懸けの戦い

この記事の所要時間: 259




 

魏の二代目皇帝・曹叡(そうえい)

彼は病にかかっていつ亡くなってもおかしくない状態に陥ります。

そのため彼は後継者を曹芳に決め彼を補佐するための人材達も決めておりました。

しかし曹叡の側近である孫資(そんし)劉放(りゅうほう)は、

曹叡が決めた皇帝を補佐する人事に危険を感じます。

そしてふたりはこのまま曹叡の遺言通りに人事が行われれば自らの命に危険が及ぶと考え、

ある行動を取りますがこの行動は他の人にバレれば、

即座に死刑にされかねない危険な行動でした。

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:賈詡に学ぶベストな転職の方法




幼い皇帝を補佐する人事を知った二人

 

孫資と劉放は曹叡が皇帝に就任してからずっと曹叡の側近として君臨しており、

曹叡からも非常に可愛がられておりました。

そんな曹叡が瀕死の重病に陥ることになります。

曹叡は自らの命が尽きようとしていることを知ると自らの後継者に斉王・曹芳に決めます。

しかし曹芳は幼かったためにこの皇帝を補佐する人材として、

秦朗(しんろう)と燕王・曹宇(そうう)、そして夏侯一族の夏侯献(かこうけん)に決めます。

側近のふたりはこの事を知ると大いに恐ることになります。




孫資と劉放は曹叡の人事に不満

 

孫資と劉放は曹叡の後継者と後継者を支える人材を知ると大いに驚くとともに恐れを抱きます。

その原因は次世代の皇帝補佐に選ばれた人材達とうまくいっていなかったことです。

もしこのまま曹叡の遺言通りの人材が配置されれば、

孫資と劉放を快よく思っていない秦朗や曹宇達に粛清される可能性がありました。

そのためふたりは密談を交わしてある行動を起こすことを決めます。

 

関連記事:【保存版】曹叡時代の魏の国内で起こった不思議な現象3選

関連記事:曹叡が孔明をDISる文章を発見!孔明はマゾでドけちだ!

 

曹叡に直談判して遺命を変更させる

 

孫資と劉放は密談を交わしてどうすれば粛清されることなく、

次世代の皇帝にも仕えることができるのかを考えます。

その結果曹叡に直談判して遺命を変更させてしまえば粛清されることはないであろうとの結果を

導き出します。

そしてふたりは秦朗や曹宇がいない時を見計らって曹叡が伏せている部屋へ侵入します。

もし孫資と劉放の二人が秦朗や曹宇達に見つかったらすぐに処断される可能性があり、

非常に危険が迫っている状態でした。

 

【PR】三国志の武将に特化したデータベース「はじめての三国志メモリーズ」を開始しました

 

必死の説得

 

孫資と劉放は曹叡に会うとすぐに口を開きます。

彼らは「陛下。魏の政権は誰に委ねることにしたのでしょうか。」と訪ねます。

すると曹叡は「秦朗や曹宇に決めているのだが知らんのか」と答えます。

孫資は知っていながら再び口を開き「陛下。

秦朗らは陛下がご病気の時に看護をする女中達と冗談を言いながら笑い合っており、

曹宇は兵馬の権を握っていることから皇帝を気取っているような始末です。

このような状態にした彼らのせいで朝廷の内と外は連携することができず,

政治は混乱している有様です。」と述べます。

すると曹叡は怒りを顕にして

「ではお前達は誰に幼い皇帝を補佐させればいいと考えているのだ」と問いただします。

すると「曹爽(そうそう)様は優秀な人物であると噂が立っております。

また司馬仲達殿と一緒に協力させて魏の政権を運営させれば魏の政権は安泰でありましょう。」と

必死に説得します。

この説得を聞いた曹叡は満足気に頷くとすぐに詔勅(しょうちょく)を二人に下すよう命令を出します。

孫資と劉放はこうして次世代においてもなんとか生き残ることに成功します。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

二人がいなくなった後、魏の政権を担う人材として曹叡に指名されていた曹肇(そうちょう)が

孫資と劉放が曹叡の部屋に入ったところを見ており、すぐに曹叡に進言。

曹肇は「陛下。司馬懿は何を考えているのか全く分からず危険な人物です」と涙を流して説得。

この説得に心を動かされた曹叡は詔勅を取りやめさせます。

曹肇は満足気に曹叡の部屋を出て行くのですが、

孫資はこの場面を目撃しておりすぐに曹叡の部屋に入って再び曹叡を説得します。

曹叡は孫資の説得に応じるのですが、詔勅を書く力もない状態でした。

そのため彼は曹叡の手を動かして「曹宇・秦朗・曹肇らの官職を解く」と詔勅を書いていきます。

この孫資の必死の行動によって曹宇・秦朗・曹肇は官職を解かれることになり、

孫資・劉放はなんとか政敵を排除することに成功するのです。

しかし自らの命を守るために行った行動が曹魏の滅亡を早めることになるとは、

この時のふたりは考えていなかったでしょう。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書1 今鷹真・井波律子著など

 

■記事の内容に関するお問い合わせ(誤植等のご報告など)はこちら

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:【軍師連盟】魏の名君・曹叡が長生きしたら司馬一族の天下取りは不可能だった?

関連記事:【占いで見る三国志】曹魏が倒れることが曹叡の時代に予言されていたってホント!?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 張裔(ちょうえい)とはどんな人?あぶねぇ~もう少しで呉の文官にな…
  2. 公孫度(こうそんたく)とはどんな人?幸運に恵まれ、遼東の王になっ…
  3. 献帝(けんてい)とはどんな人?後漢のラストエンペラーの青年期
  4. 【はじめてのセンゴク】播磨における予想外の展開と上月城の悲しい最…
  5. 朱儁(しゅしゅん)とはどんな人?董卓を恐れずに反対意見を述べた人…
  6. 【ネオ三国志】第6話:曹操美女にうつつを抜かして大敗北【蒼天航路…
  7. 西施(せいし)とはどんな人?中国四大美女の一人であり復讐の道具と…
  8. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十三話「城主はつらいよ」…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 黄月英(黄夫人)ってどんな女性だったの?孔明の妻を紹介
  2. 孫権と同じ三代目で地味な北条氏康
  3. キングダム 533話 ネタバレ予想:桓騎が単独で鄴を落とす?
  4. 魏の諸葛誕が反乱に失敗した原因ってなに?
  5. 【キングダム】秦の六大将軍は史実でも存在するの?
  6. 「パチ感」の意味と曹豹が一騎討ちで張飛に勝つ方法

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" “広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

何顒(かぎょう)とはどんな人?党錮の生き残りで袁術に嫉妬された人 孫家三代もメロメロ、実は周瑜と双璧の名将 程普の伝説 王騎の矛はどういう武器なの?矛と槍との違いも徹底解説! 孔明にパクリ容疑!?天下三分の計を最初に考えた蒯徹(かいつう) 【転職三国志】狙うなら一国一城の主編 三国志時代には馬に乗りながら一騎打ちができなかった!?その理由とは? 今川家のポンコツではなかった今川義元の前半生に迫る! びっくり!五丈原の戦いの戦費、現在で換算すると、なんと○○円!

おすすめ記事

  1. 【劉恒に課せられた使命】ボロボロになった漢帝国を立て直せ!!
  2. 【素朴な疑問】中国にも梅雨はあるの?霉雨になると関羽の古傷も傷んでいた!
  3. みんなが名乗りたがる最高の位!皇帝と王の違いについて分かりやすく解説
  4. 山本勘助(やまもとかんすけ)は実在したの?今まで架空の人物だとされていた勘助の謎
  5. 天地を喰らうという漫画があまりにもカオス!裏三国志入門書 Part 1
  6. 第六天魔王・織田信長は本当に天下統一がしたかったの?
  7. 【三国志の分岐点】最大のチャンスを見逃してしまった曹操のミス
  8. 諸葛亮の出師の表って、一体何が書いてあるの?

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“邪馬台国"
PAGE TOP