編集長日記
北伐

はじめての三国志

menu

三国志の雑学

三国志の時代に傘ってあったの?始皇帝や光武帝、呂蒙も使っていた傘事情

この記事の所要時間: 37




 

うーん、季節は梅雨ですねぇkawausoがいる沖縄では

2017年6月19日現在も絶賛大雨の真っ最中です。

雨と言えば、雨具や雨靴、傘なのですが、三国志の時代には、

現代のような傘は存在していたのでしょうか?

今回のすこやか三国志は、聞いた覚えがない三国志の時代の傘について

色々、探っていますよ。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:【三国志と梅雨】じめじめ季節のお役立ち情報も紹介




始皇帝の馬車についているアレは傘じゃないの?

 

始皇帝の兵馬俑などを見ていると、馬車の上に傘のようなものが

開いているのが確認できますが、あれは傘ではないのでしょうか?

実はアレ、傘ではなく車蓋(しゃがい)と呼ばれていました。

 

用途は雨をしのぐ事ではなく権力の象徴で馬車の上に開き威厳を示していました。

その証拠として貴人の馬車の車蓋は黒絹で防水性はゼロです。

車蓋は馬車から取り外す事が出来て、移動中も貴人に差し掛けていましたから、

やっぱり実用ではなく、威厳を示すアイテムですね。

 

おまけに車蓋は閉じる事も出来ません、ずっと開きっぱなのです。




光武帝が車蓋で恥をかいた記述

 

光武(こうぶ)帝が皇帝になり、馬車が封丘(ふうきゅう)という城に入ろうとした時、

城門が低くて、車蓋が天井につかえて通れず、恥をかかされた光武帝は

激怒して下役を鞭で打ったという記録が後漢書・虞延(ぐえん)伝にあります。

 

実は、この車蓋、高さが3メートルもあり、馬車の高さ

120センチと合せると4メートル20センチにもなります。

中型のトラックでも、高さ4メートルですから、

当時の馬車の全高は中型トラック以上という事になるのです。

 

それはさておき、高さ3メートルの車蓋は傘というより、

閉じないビーチパラソルの方が近い存在でしょう。

 

【PR】三国志の武将に特化したデータベース「はじめての三国志メモリーズ」を開始しました

 

三国志の時代には傘は無かったのか?

 

では、三国志の時代には、現代のような傘は無かったのでしょうか?

どうやら、当時は手に持つ傘よりも頭にかぶる笠がポピュラーだったようで

三国志 呉書 呂蒙(りょもう)伝には、官給の鎧を雨で濡らす事を嫌った

南陽出身の兵士が、民家の軒にあった笠を盗んで使用し、それを知った呂蒙が、

「窃盗は僅かな罪でも許されない」として斬罪に処した記録があります。

 

でも、考えてみると戦争に出ている兵士が片手の塞がる傘を差して

戦うなどという事はあり得ないような気がしますね。

他に傘の記録はないのでしょうか?

 

前漢時代の宦官 史游の書いた急就編に傘の記述が

 

前漢時代の元帝の配下に宦官の史游(しゆう)という役人がいて、

彼は、漢字練習用の教科書、急就(きゅうしゅう)編という本を書いています。

この急就編に注釈を書いた顔師古(がん・しこ:581~645)によると

 

「頭に乗せて雨を防ぐのを笠と言い、把(は:取っ手)がついていて、

手で持って雨を防ぐのをトウと言う」という一文があります。

 

 

このように、「竹」+「登」の漢字を当てたものが、

この時代の傘であるという事が出来ると思います。

但し、この時代の傘は閉じるという機能は持っていなかったようで、

そうだとすると保管は、かなり不便な感じですね。

 

 

三国志ライターkawausoの一言

 

傘というと、雨ばかりではなく、これに強風が絡むとキツイですね。

途中で折れてしまったら、ゴミになる上に、ずぶ濡れという悲惨な目に遭います。

でも、それは、傘の骨が八本と少ないからで、その倍の十六本骨の傘なら、

強風にも耐えて、傘が裏返るという大惨事も防ぐ事が出来ます。

 

もちろん骨が多い分、一般の傘よりも重いという難点はありますが、

値段も手ごろで、丈夫という評価は一定しているようです。

 

調べてみると、さらに上の二十四本骨傘もあるようなので、

少々重くても頑丈な傘をお探しの方にはおススメですね。

 

告知:はじめての三国志では、桃園出版 三国舎という

出版レーベルを立ち上げ、第一弾 朝まで三国志 全13話をKDP化しました。

曹操、劉備、袁術、呂布のような一クセも二クセもある英雄達が巻き起こす

おかしな、オカシナ徹底討論、一度お試しください。

 

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:【素朴な疑問】中国にも梅雨はあるの?霉雨になると関羽の古傷も傷んでいた!

関連記事:【転職で悩んだら】転職の不安は呂布マインドで吹き飛ばせ!

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 孫権の後を継ぐのは私なんだから! 孫家のドロドロした後継者問題
  2. 三国志の生みの親であり歴史家の矜持を悩ます歴史書編纂の裏事情
  3. 思わずホロリ!曹丕の妻・甄氏(しんし)の人情に訴え掛ける名エピソ…
  4. 諸葛瞻(しょかつせん)ってどんな人?孔明が親バカになるほど可愛が…
  5. 鍾毓(しょういく)の進言が的確すぎる!曹叡や曹爽に撤退の進言をし…
  6. キングダム 510話 ネタバレ予想:李牧が王翦に仕掛けた罠とは何…
  7. 【三国志界の絶対王者】袁術の『陽人の戦い』は頑張らなくても成果が…
  8. 今更勉強しにくい鎌倉時代ってどんな時代なの?アンゴルモア 元寇合…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 王儁(おうしゅん)とはどんな人?曹操を認め親しく付き合っていた孟徳の友人
  2. 治世の能臣乱世の奸雄:曹操に人気がない理由は?
  3. 壮絶、血を吐きまくる三国志武将ランキング
  4. 劉禅に忠誠を尽くした武人・張嶷の最後に心が震える
  5. 鈍重なイメージは嘘!実は騎兵を率いたスマートな名将曹仁(そうじん)
  6. 意外!?金持ちの息子の曹操は貧乏症だった?

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

蜀の武将・張達(ちょうたつ)と范彊(はんきょう)に同情の余地はあるの? 【朝まで三国志2017】告知参加メンバーが判明したよ 7話:黄巾の乱は、どうして起こったのか? 黄巾賊についてわかりやすく解説 【1周年記念】厨二病中年、石川克世とはどんな人物か? 劉備も関羽もイスラム教徒?中東シリアで流れる三国志アニメ 常に二番手で戦ってきた李典のタッグ武将歴 三国志を否定するのは呉の張昭?三国間の不毛な争いを終わらせようとした政治家 【告知】諸葛亮孔明 VS 韓信夢の対決実現!前夜祭の両者インタビュー

おすすめ記事

  1. 夏候惇の父親としての評価はどうだったの?
  2. 老将・黄蓋(こうがい)は異民族討伐のプロだった
  3. 『日経三国志』のテレビCMが、ACC賞フィルム部門でブロンズ賞を受賞!
  4. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース19記事【11/21〜11/27】
  5. 春秋戦国の覇者・桓公の最後は非常に残念!名宰相がいなくなったら大変なことに
  6. 【司馬の八達】超厳しい父親に育てられた俊英・司馬朗の提案を聞かなかったばっかりに・・・・
  7. 諸葛亮孔明の軍事能力は実際に優れていたの?後半
  8. 三國志戦記とはどんなアプリゲーム?

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP