呂布特集
姜維特集




はじめての三国志

menu

はじめての呉

呂蒙(りょもう)ってどんな人?男子三日会わざれば刮目して見よ

呂蒙




呂蒙

呉の孫策、そして孫権に仕えた武将、呂蒙(りょもう)。

 

三国志演義』を始めとする多くの民間伝承で悪役扱いされることの多い呂蒙ですが、

実際はどのような人物だったのでしょうか?

 

はじめての三国志全記事一覧はこちら

関連記事:何で陸遜は呉書の単独伝で記述されているのに蜀書の孔明の単独伝よりも地味なの?

関連記事:陸遜の死後、一族はどうなったの?呉の滅亡後、晋の散騎常侍に仕えた一族達

 

 

多くの戦功を上げた名将

孫堅逝く

 

呂蒙の名が歴史の表舞台に現れたのは、呉軍が劉表の配下である江夏太守の黄祖と戦った時のことです。

かつて、黄祖の部下であった呂公が呂蒙の主君である孫権の父、孫堅を弓で射殺していることから、

黄祖孫権にとっての仇敵とされていました。

この戦いで呂蒙は黄祖の配下である陳就を打ち取る戦功を上げ、

孫権に賞賛され、出世の足がかりを得ます。

 

荊州を巡る魏と呉の戦いでは、呂蒙は周瑜の配下として戦功を上げ、魏の曹仁を撤退させることに成功。

その後、魏の曹操とことを構える孫権に、大国である魏と争うよりも、

劉備配下の関羽に占拠された荊州を奪回して足がかりをすべきであると進言し、

関羽の隙を突いて荊州へと侵攻、最終的に関羽とその息子の関平を捕縛して処刑しました。

 

孫権は呂蒙が上げてきた数々の功績に応え、彼を太守に抜擢しますが、

まもなく呂蒙は病床に伏すようになります。

孫権は手を尽くして呂蒙の病を回復させようとしますが、

その甲斐なく、呂蒙は42歳でその生涯を閉じます。

 

関連記事:赤壁の戦い後の江陵攻防戦(曹仁VS周瑜)

関連記事:荊州争奪戦、荊州がどうしても欲しいんです

関連記事:蜀を得た事で呉と荊州の支配問題が再燃する

関連記事:関羽の死|桃園三兄弟の悲しい別れ

 

 

『呉下の阿蒙にあらず』

呉下の阿蒙にあらず

 

数々の戦功を上げた呉の重臣の呂蒙ですが、元は貧しい家の出でした。

15歳の頃、呂蒙は自分の姉の夫が続討伐の任に就いたおり、

こっそりとその部隊の後についていきました。

 

結局、義兄に見つかってしまい、義兄はそのことを呂蒙の母親に報告しますが、

激怒した母親に対して彼は

『今の貧しさから抜け出すためには、身を危険に晒してでも功績を上げる必要があります』

と応えたと言います。

 

関連記事:三国志とキングダムのそっくり武将は誰?|信と呂蒙

関連記事:キングダムと三国志の違いって何?時代を追ってみる

関連記事:三国志を楽しむならキングダムや春秋戦国時代のことも知っておくべき! 

 

孫策・呂蒙との出会い

孫策

 

後に呂蒙は彼をバカにした役人を斬り殺すという事件を起こし、

一旦は逃亡を図りますが、その後自首します。

呂蒙のことを知った孫権の兄、孫策は呂蒙と面会、

その資質を見抜いて側近として登用しました。

 

孫策の死後、呂蒙は孫策の後を継いだ孫権に仕えます。

その当時、呂蒙は貧しい出自もあって教育を受ける機会には恵まれず、武勇一辺倒の人間でした。

 

関連記事:たった26年の生涯を駆け抜けた小覇王・孫策

関連記事:孫策、旧勢力に恨まれ無念の死を遂げる

関連記事:孫策を自分の息子にしたいと思っていた袁術

関連記事:孫策と周瑜の怪しい関係は事実だったの?子不語にある逸話を紹介!

 

孫権・呂蒙に助言

呂壱と孫権

 

そんな彼を見かねた孫権は呂蒙に「学問も学んだほうが良い」と助言します。

呂蒙は主君の言葉に答えようと猛勉強を始め、みるみるうちに教養を身につけていきました。

 

それからしばらくの後、孫権の参謀であった魯粛は、

久しぶりに対面した呂蒙が以前とは見違えるほど高い見識と知識を身につけたことを知って驚き、

『もはや呉下の阿蒙にあらず』と言ったとされています。

 

“阿”は敬称の一種で、日本語に置き換えると『◯◯ちゃん』の

ニュアンスに近い言葉で“阿蒙”とは“蒙ちゃん”と言う意味になります。

曹操の幼名“阿瞞”(あまん)や劉禅の幼名“阿斗”(あと)に見られるように、

通常は子どもを呼ぶ際に使われる呼び方であり、

呂蒙を“阿蒙”と呼ぶのは“おバカちゃん”と言ってバカにしているようなものです。

 

腕っ節自慢で学のない“おバカちゃん”であったはずの呂蒙が高い教養を身につけていた。

 

もはや彼は“呉のおバカちゃん”ではない……

そう言って魯粛は感心したことになります。

 

この故事から、『呉下の阿蒙』とはいつまでも進歩しない人を意味する

ことわざとして用いられるようになりました。

 

この時、呂蒙が魯粛に返した言葉である「士別れて三日ならば、

即ち更に刮目して相待つべし」

(男子たるもの、三日も合わなければ注意して相手を見なければいけない)

という言葉も故事成語として知られています。

 

関連記事:かわいそうな阿斗(あと)の壮絶な人生

関連記事:稀代の豪傑 魯粛(ろしゅく)|演義と正史では大違い?

 

 

三国志演義の呂蒙は?

関羽 死

 

関羽討伐があだとなり……。

その武勇で数々の戦功を上げ、主君の期待に応えて高い教養を身につけた呂蒙。

 

本来、かなりの傑物のはずですが、

三国志演義』などの創作物に於いては、良い扱いを受けていません。

多くの場合、呂蒙は悪人として描かれています。

 

NHKの『人形劇三国志』では狡猾で非情な人物として、荊州の民を虐殺し、

民を守るためにやむなく投降してきた関羽を嘲笑して騙し討ちにする場面があるくらいです。

 

 

これらはすべて『三国志演義』の影響といえるでしょう。

民衆からの人気の高い関羽を討ち取ったがために、仇役として描かれることが多いというわけです。

 

正史である『三国志』と創作小説である『三国志演義』とでは、

登場人物の見方が違うということがしばしばあります。

両者の違いを意識しながら読んでみるのも、なかなかおもしろいですよね。

 

関連記事:初めてでも大丈夫!楽しい正史 三国志の読み方

関連記事:三国志時代の兵士の給料と戦死した場合、遺族はどうなってたの?

関連記事:三国志時代の通信手段は何だったの?気になる三国時代の郵便事情

 

【呉のマイナー武将列伝】
呉の武将

 

 

耳で聞いて覚える三國志




石川克世

石川克世

投稿者の記事一覧

三国志にハマったのは、高校時代に吉川英治の小説を読んだことがきっかけでした。最初のうちは蜀(特に関羽雲長)のファンでしたが、次第に曹操孟徳に入れ込むように。三国志ばかりではなく、春秋戦国時代に興味を持って海音寺潮五郎の小説『孫子』を読んだり、
兵法書(『孫子』や『六韜』)や諸子百家(老荘の思想)などにも無節操に手を出しました。

好きな歴史人物:

曹操孟徳
織田信長

何か一言:

温故知新。
過去を知ることは、個人や国家の別なく、
現在を知り、そして未来を知ることであると思います。

関連記事

  1. 顧雍(こよう)とはどんな人?孫権から絶大な信頼を得ていた呉の二代…
  2. 周瑜 美男子 周瑜公瑾の輝かしい功績
  3. 呉の孫権 【5分で分かる】意外と知らない孫呉滅亡のきっかけ
  4. 孫香(そんこう)とはどんな人?そんな人いたんだ!最期まで袁術に尽…
  5. 朱治 朱治とはどんな人?孫呉三代に仕え、戦三昧だった呉の将軍
  6. 魏を破る朱然 呉のマスオさん朱然、養子で入って呉に尽くした小さな大都督の人生
  7. 朱桓(しゅかん) 朱桓(しゅかん)ってどんな人?貴族出身なのに下の者には優しく記憶…
  8. 陸抗 陸抗(りくこう)ってどんな人?父の無念を晴らした孫呉最後の名将

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 田畑政治 いだてん
  2. 黄蓋
  3. 張飛 本 学問 三国志
  4. 夜の五丈原で悲しそうにしている孔明
  5. 小帝の妃
  6. はじめての三国志 画像準備中

おすすめ記事

  1. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース38記事【1/23〜1/29】
  2. 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第27話「気賀を我が手に」の見どころ紹介 おんな城主 直虎
  3. 【老荘思想の創設者】老子と荘子の二人を分かりやすく解説してみた 老荘思想(ろうそうしそう)
  4. 三國無双では女性が戦闘しているが本当に史実でも戦っていたの? 絶世美女 貂蝉
  5. 篤姫の役割とは? 江戸時代の将軍の正室の役割を考える! 徳川家を守った篤姫
  6. 三国志史上で一番絵が上手なのは誰だ!?ヒント、姓は曹です 羅貫中

三國志雑学

  1. 関羽千里行 ゆるキャラ
  2. 徐晃と許チョ
  3. 赤壁の戦いで敗北する曹操
  4. 酒を飲む曹操と劉備と呂布
“はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 上杉謙信
  2. 反対する賈充
  3. 張角逝く
  4. 三国志に出てくる海賊達と甘寧
  5. 曹爽と卑弥呼
  6. スーパーDr華佗07 尹正
  7. 阿部正弘

おすすめ記事

楊儀と魏延 【シミルボン】これはヤバいよ!裏三国志 大流行したドラッグ五石散 劉禅と董允 劉禅は凡人?それとも偉人なの?蜀漢2代目皇帝を徹底検証 梅干しと酒を楽しむ上杉謙信 上杉謙信はお酒大好きの飲兵衛おっさんだった?酒豪のおもしろ雑学 劉伶(りゅうれい)とはどんな人?奇行が目立つ竹林の七賢の一人 大久保利通と麻生太郎は血縁だった?家系図から読み取る意外な関係性 成キョウ(成蟜) 成蟜(せいきょう)ってどんな人?史実の通り策士な政(始皇帝)の弟 許チョ(許褚) 許褚はどんな顔をしていたの?三国志のそもそも論 キングダム54巻amazon キングダム最新602話ネタバレ「李牧の陣形」レビュー

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム
“水滸伝"

“三国志人物事典"

“はじめての三国志PR募集陸遜"
PAGE TOP